見出し画像

共同経営を考えている全ての人達へ


こんにちは!

フィリピン起業家の鈴木光貴です。


私は2012年に過去同僚だった2人の友人とセブ島でMBAという語学学校を作り、現在6期目を迎え、事業活動を邁進しています。


現在は、このセブ島の語学学校をベースに、日本でもフィリピン講師による英会話スクールStart-up Englishを運営しており、現在に都内に5箇所構えています。またこの実績を活かしバリ島でも語学学校の経営に携わっています。

3人で行っているビジネスは英語教育系が中心となるのですが、私は個人的な活動もしており、セブ島の経営者達と一緒に経営者団体を設立して留学生や起業家たち向けにセミナーを開催したり、DJ仲間とはセブ島のビーチ音楽フェスを主催などもしています。また、海外起業家の育成を目的としたオンラインサロンも主宰しています。

活動範囲が多岐に渡りすぎているのでは?
とご指摘されることもありますが、どれも一本筋が通っており、会社の経営理念である「世界への挑戦をもっと身近に」を実現するために、経営メンバーそれぞれの表現の仕方で事業活動をおこなっている結果になります。

では6年間、順風満帆に経営者3名でやってこれたかと言うと、もちろん波瀾万丈の物語でした。

3人それぞれが起業家精神を持ったメンバーであるので、目立ちすぎると嫉妬を生むこともあれば、行動を誤解をされることもありました。

そんな場面でも乗り越えれた理由の一つには、話し合いがあります。

セブ島と日本と離れた地での事業活動のため、相手の顔が見えないことによるジレンマもありました。それを補うために毎週スカイプ会議を何時間も行ってきました。

また、期の節目などにはしっかり3人で集って、現状の課題の整理や中長期の事業戦略などを文字通り朝から晩まで議論し合う合宿なども行ってきました。

しかしながら、実はこの議論や長い会議は個人的には好きではなくて、できることなら話し合いもせずにそれぞれの裁量や領域で、互いの信頼のもとに事業活動をしていきたいと思ってはいますが、まだまだ互いのことを深く知る必要があるので暫くは続けようと思います。

ただ私自身は、議論や話し合いの必需性は表面的であって、本質ではないと思っています。

「言ってくれないと分からない」とか「ちゃんと話し合おう」とか言うこともあるけれど、本質はもっと別の深い所にあって、それが偏に"感謝"なんだと思います。

この感謝には、いつくかの種類があって、
・言葉だけの感謝
・やってもらった事に対する感謝
・その存在自体に対する感謝

です。

中でも私は最後の"その存在自体に対する感謝"が一番好きで、「ありがとう」って言葉は確かに何かをしてもらった時に出るものではありますが、では、今この瞬間に何もしてくれてない人には感謝しないのか?と言えば決してそうではありません。

両親が今日私に何かをしてくれたかと言えば、特段は連絡も取っていないし、別に仕送りをもらってる歳でもありません。

ただ、両親の存在自体が私にとっては有り難い存在であり、日々手に胸を充てて感謝すべき存在なのです。一生かけても返せない恩があり、愛を受けました。

ではでは、両親だけが存在自体の感謝対象なのか?と言えば、こちらも限りではありません。私の周りにいるフィリピン講師、スタッフ、仲間たち、全てが私にとっては有り難い存在で感謝すべきものなのです。結婚して新しく家族になった奥さん、愛犬にも、私が心豊かに過ごせていることそのもの自体に感謝すべきものなのです。


本題に戻すと、

共同経営者の二人もその存在自体に感謝すべきものなのです。時にはイラッとすることもありますし、パフォーマンスに不満を持つ場面もあります。それこそそんなのは表面的であり、話し合いで解決とかではなく、相手をどうこう言う前に、自分自身が圧倒的な行動力で働けばいいし、自分自身が感謝されるべき存在になるために働きかければいいだけの話なのです。


より具体的に分かりやすく言うと、
私は経営を乗り物に例えるのが好きで、初めて間もない起業の時に限定して乗り物に例えてみます。


《一人で会社を立ち上げる》
これは乗り物でいうと自転車です。

自分で漕がないと前に進まないですし、漕ぐのをやめたら止まってしまいます。惰性で前に進むことはあっても漕がないといつか止まります。ブレーキで自ら止めることもできます。これがどんどん大きくなったらエンジンを積んでバイクになったり、車、大型バスになったりするのだと思います。



《三人で会社を立ち上げる》
これは乗り物でいうと手漕ぎボートです。

三人でリズムよく同時に漕いだら一気に前に進みます。一度進み出したら誰か一人休んでいても、残りの二人が漕いでいれば前に進みます。一方で二人が休んでいても、残りの一人が一生懸命漕げばまだ前に進みます。

ここで大事なのは三人が同じ方向に漕ぐと言う事です。もしも誰か一人が別の方向や何なら逆走を試みたら、一気にそのボートは沈没します。

まさに共同経営による崩壊例です。

経営者だけしか乗っていないボートならいいですが、他の乗客もいたら乗客全員に迷惑が掛かてしまいます。そうならない為にも、常に同じ方向に漕ぐことを意識して活動しています。

そのための話し合いであれば喜んで話したいですし、スタッフや仲間、家族においても同じ事なのだと思います。

どうしても方向性が違うのであればどちらか降りればいいだけの話で、少なくとも私は同じボートに乗った人の方向性も大事にする性格なので話し合いで決裂することもありません。

それができるのもそのボートの底を支える竜骨に"感謝"という強力なものが備わっているからです。これが揺るがなければどんな荒波にも乗り越えられると思っています。

これから共同経営を考えている人には、この心構えを互いに持てば、揺るぎない強固な共同経営できると思います。

今、共同経営に悩んでいる人には、パートナーにもこの内容を共有していただき、今一度お互いの存在への感謝を整理することをオススメします。


また、私は起業と結婚は同じものだと思っていて、作るのは書類一枚を届け出するだけで簡単ですが、どちらも何よりも継続することが大変。

その事から、夫婦仲や家族での亀裂や悩みがある方は、同じくパートナーにもこの内容を共有して頂き、お互い方向性の話し合いをすることをオススメします。


全ての人が周りの存在に感謝することが自然にできたら、それはとてもとても素敵な世の中になるのかと思います。


最後までお読みいただき、皆様ありがとうございます。


終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?