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物事を始めるときの一番の障害は「めんどくさい」

かつて、自分で構築した仕組みが上手く回って、お金が入りつつ自由に使える時間がたくさんある状態だった頃があります。
そうなる前に思っていたことは、「今はあれもこれもしなくちゃで大変だけれども、終わったら思いっきり遊ぼう」と考えていました。
思ったよりも上手くいって、どうなったか。
何もしませんでした。

時間があっても何もしなかった

楽しみにしていた遊ぶことは燃え尽きてしまったからか、興味関心が大幅に減ってしまったんです。
どこかに行くめんどくささの方が勝って、行くのをやめてしまいました。
計画立てからどこに泊まるか、行くための準備全てが面倒になっていたんです。
以前は正社員で働いていてものすごく忙しいときでも、月に1度は旅行に行っていて、紅葉の時期など風景が抜群に良いときは週1で旅行に行っていたほどなのに、全てが面倒になってやめてしまいました。
そういった趣味の分野ではなく、ビジネスの分野でも同じことになりました。
仕組みが将来的に立ちいかなくなる、ということはわかっていましたが、なるべく延命できるようその仕組みを強化することはできませんでした。
面倒だったからです。
あるいは新しいビジネスを始めてみようと、そしてそのビジネスの構想が頭にあったこともありましたが、ついに始まることはありませんでした。
面倒だったからです。

時間があるだけでは時間を浪費するだけになる

ということで時間はものすごくある1年間を過ごしたことがあります。
あり余る時間の中、何をしていたかというと何もしていませんでした。
正確に言うなら今まで3分で終わっていたことを1時間かけて終わらせるなどダラダラと時間を浪費していたんです。
そのため家事で1日が終わっていました。
働きながら家事をしていたときはどうしていたのかと、当時のような効率は出せない自分に疑問を持つほどです。
当時はこのままではよくない、何かをしなければとずっと思っていました。
何かをして実現できる時間はありました。
危機感ももちろんありました。
でも、どうしても動くことができなくて、何もできませんでした。
本当にダラダラと時間を浪費することしかできなかったんです。

やりたいと心から思うことだけができた

家事しかできない毎日を過ごす一方で、久方ぶりに友人と合宿をすることになったときは、開催場所から宿決め、集合方法から当日の流れを決めるのは、とても早かったです。
周りの意見を聞くこともあったので1週間くらいかかりましたが、実働なら1日もかからなかったと思います。
宿決めなど最適値を選ぶ作業が好きということもあって、めんどくさいという感情は一切湧かず、とても楽しかったほどです。

振り返ると、時間があってもやりたくないことはできなかったように思います。
一方でやりたいと思うことや、依頼されていたことは制限があったとしても全力でやり遂げていたんです。
昔に正社員をしながら残業をして、自宅に帰れば家事をし副業をしながら外注化で人に教えていた頃は、あまりに時間がなかったと思いますがやり遂げていました。
無駄をなくしてあらゆる作業を効率化して、とにかく早く終わらせて寝ようと必死でした。
戻りたくはないです。
戻りたくはないですが、この頃の行動力は時間があれども行動できないときからすると、素直に羨ましかったです。

できない理由は時間がないよりめんどくさいでは

よく、できなかったことの理由として「時間がないから」を挙げる人がいます。
もちろん、毎日終電で帰るなどどうしようもなく時間がないからできないこともあると思います。
でも、自分の経験を振り返るにやれない一番の理由は「めんどくさいから」だと思うんです。
以前人にふるさと納税のやり方を教えたことがありましたが、その人は結局ふるさと納税をしませんでした。
時間はあって、理解力ももちろんあったのでやればできる条件を兼ね揃えていました。
けれどもその人にとってふるさと納税は初めてのことで、やり方が難しそうに感じてとっかかりがなくて、強制力もないので「めんどくさく」なった。
結果、やらなかったのだと思います。

このようなことはたくさんあると思います。
やろうと思っているけれどもなかなかできないと、そう言っている人は自分の範囲ではありますが、結構見かけています。
年初に目標を立てて実行できる人が少ないのも、同じ原理だと思います。
1年あれば多くのことができます。
けれども面倒になって、年初の予定を忘れたりやらなくなったりで、結局やらなくなってしまう。
少なくとも自分はそうでした。

振り返ると、物事を進めるときの一番の障害は「めんどくさい」なんじゃないかと思います。
初めてのことがよくわからなくて難しく感じて、面倒になってなんとなく手を出せない状況が続いてしまう。
そして手をつけないまま時間が過ぎる。
結果やらない。
黄金ループな気がします。

「めんどくさい」の障害を越えるには人ではないか

では、どうすれば「めんどくさい」の障害を越えられるのか。
1つ目は、誰かと一緒にやる。
見て一緒にやる人がいれば「やらない」という選択肢が消えるので、やるしかなくなります。
2つ目は、ちょっとでも手をつける。
とりかかり始めが一番面倒なもので、とりかかれば意外と大したことない、と思って流れで進めやすくなります。
そのちょっとでも手をつけるが一番難しいのですが。笑
どちらも取り掛かるために必要なことで、その工夫が面倒とも思うので万全ではありません。
その工夫自体が面倒だとも思うので。笑

現時点での自分の対策は上記2つ。
結局のところ、やりたくて自然とやるか強制力でやるかのどちらかのように思います。
今は昔と違って、やろうと思えば誰にでもできるようになった。
あとはその人ができるかどうか、やりたいかどうかに焦点が当たるようになったように感じます。

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