小説における一人称について
こんにちは、甘野充です。
関東地方に春一番が吹いて、だんだんと暖かくなりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
さて、先週は自分のことを文書では「僕」と書くが普段は「俺」というと書いたのですが、実は仕事上では自分のことを「私」と言っています。
初めて小説を書き始める場合、だいたいの人は1人称で書くことが多いだろうと思う。
それは1人称の方が書きやすいからだ。逆に言うと、3人称で書ける人は書きなれている人であると言える。
1人称は日記の延長のように書けるし、感情移入がしやすい。3人称で書く場合は、文章が上手い人じゃないとうまく感情移入ができないのだと思う。
noteでも1人称で小説を書いている人が多いと思うが、僕はしばしば混乱する。それが自分のことをどう言うか問題だ。
男でも自分のことを「私」という場合があるし、女でも自分のことを「僕」という場合がある。だから単純に「私」と「僕」だけでは性別の判断ができない。
僕の場合は、男性の作者であれば、主人公が「私」と書いていても男だと思うし、女性の作者であれば、主人公が「僕」と書いていても女だと思う。
だけどもどうやら違うらしい。
登場人物の性別がわからない。
しばらく読んでから、「あれ、この人女なの?」と読み間違えていたり、性別がわからずに困惑しながら読み進めたり、それどころか主人公が人間でなかったりもする。
作者と主人公の性別が違う場合は、3人称で書いてほしいなあ、と僕は思うことがあります。
でもまあこれは、僕の個人的な好みの問題でしかなくて、僕的にはそれに違和感を感じるということです。
1人称で書く場合は、自分が何者であるかを冒頭に記述するのが、読者に安心感を与えるし、すんなりと小説の世界に入り込めるのだと思う。
今日はこんな感じです。
それではまた。
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