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僕は会社の先輩に連れられて、お好み居酒屋に来た。 お好み居酒屋とは何か? お好み焼き専門の居酒屋なのか? いや、それだったら単なるお好み焼き屋だ。 僕はともかくわけも分からずにここに来た。 お好み居酒屋の見た目は普通の居酒屋だった。 いわゆる普通の、古風な感じがするお店であった。 先輩はガラガラとお店の扉を横に開いた。 中に入ると浴衣を着た若い女性が僕らを向かい入れた。 「会員のお客様でしょうか?」 と女性は僕らに尋ねた。 先輩が「はい」と答えると、
「ねえ、ブースカ、小説書けた?」 と彼女は僕に言った。 「誰がブースカやねん?」 と僕は答えた。 「だってあなたはシオシオのパーだからよ」 「何それ?」 「ブースカの口癖」 「そうじゃなくて、何でシオシオのパーなんだよ?」 「noteで小説書いててもさあ、あなたは塩対応で他の人の記事にコメントしないじゃない」 「ちゃんとスキしてるしさあ、それでいいじゃない」 「スキだけじゃ駄目なのよ。ちゃんとコメントして交流しないと」 「僕はアイドルじゃないし、交流とか握手会とかしたく
「あなたにもだんだんコンプライアンスっていうものがわかってきたようね、ブースカ」 と彼女は僕に言った。 「誰がブースカやねん!」 僕は反論する。 「まあ、あなたにしてはいい心がけよ。ショートショートのタイトルに宣伝を含みますって書いているのだから。そのまんまだけど。そのまんま東だけど」 「コメントは書けないけど、コンプライアンスは守る。それが僕のポリシーだ」 「何言ってるのよ? ポリンキーみたいな顔して」 「ポリンキーみたいな顔って何? ちょっと無理が無いか?」 「無理