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artes liberales(アルテス・リベラレス)

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こちらは読書会@artes liberales(アルテス・リベラレス)の課題図書の資料&記録のためのマガジンです。 読書会@artes liberales(アルテス・リベラレス… もっと読む
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#読書会

第23回読書会 「心理的安全性のつくり方」石井遼介

第23回読書会で、石井遼介著「心理的安全性のつくり方」を取り上げました。心理的安全性はここ…

三津凛
10か月前
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第17回読書会「100分de名著 中井久夫スペシャル」

先日、「100分de名著 中井久夫スペシャル」を課題本とする読書会を行いました。 精神科医で…

三津凛
1年前
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読書会「artes liberales(アルテス・リベラレス)」について

当会について:月1回(月末)に課題本1冊について語り合う読書会です。 読破は参加の絶対条件では…

三津凛
1年前
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「聞く技術 聞いてもらう技術」東畑開人

先日、2022年最後の読書会を終えました。課題本は東畑開人著「聞く技術 聞いてもらう技術」。…

三津凛
1年前
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「孤独の科学 人はなぜ寂しくなるのか」ジョン・T・カシオポ/ウィリアム・パトリック

第15回の読書会は、「孤独の科学 人はなぜ寂しくなるのか」ジョン・T・カシオポ/ウィリアム・…

三津凛
1年前
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「現代人の憂鬱」デュルケーム・「自殺論」

先日、エミール・デュルケーム「自殺論」を取り上げた。 デュルケームの「自殺論」における特…

三津凛
1年前
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「啓蒙とは何か」感想 蒙を啓く、啓蒙-

先日、第11回読書会を無事終えることができた。今回の課題本はイマヌエル・カントの「啓蒙とは何か」。 本書は個人的に思い入れの深い書籍で、学生時代のバイブルといっても良いほど大好きなもの。カントという哲学者が元々好きで、時間があるのに任せて図書館で全集を読破したのは大学時代の良い思い出のひとつ。 カントの哲学のエッセンスを自己流にまとめるならば、「自分の頭で考えること」「首尾一貫した自己を持つこと」「他者の立場に立って考えること」であると思う。 カントの哲学は難解であり、長大で

それはハッピーエンドか?パトリシア・ハイスミス「キャロル」

過日、第10回の読書会を行った。今回は初めての小説である。パトリシア・ハイスミスの「キャロ…

三津凛
1年前
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バフチンとの語らい……第9回読書会感想

第9回の読書会で、ミハイル・バフチンの「ドストエフスキーの詩学(以下「詩学」)」を取り上げ…

三津凛
2年前
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アレクシエーヴィチより:巨大なナラティヴに抗すること/第8回読書会感想とともに

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの「戦争は女の顔をしていない」を読みました。 折しも、…

三津凛
2年前
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時代の共鳴と重なりと……第7回読書会感想

今回は、シモーヌ・ヴェイユ「重力と恩寵」を取り上げました。本書は発表することを前提とした…

三津凛
2年前
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シモーヌ・ヴェイユ「重力と恩寵」に寄せてーヴェイユを読み解く

シモーヌ・ヴェイユ著「重力と恩寵」を読みました。何年かぶりの再々読でした。ヴェイユに初め…

三津凛
2年前
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「眠れえぬ魂/語りえぬ魂:第6回読書会感想」

第6回の読書会が無事に終わりました。今回はヒルティの「眠られぬ夜のために 第一部・第二部…

三津凛
2年前
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第4回「読書会:artes liberales(アルテス・リベラレス)」感想

今回はキューブラ・ロスの古典「死ぬ瞬間 死とその過程について」を取り上げました。「死」というものを直接的に扱った臨床における古典というものでしたが、全体として多様な話題へと広がっていくことができ、とても有意義な回となりました。 まず、本書について興味深い感想がありました。本書の特徴はなんといっても末期患者自身に行われた膨大なインタビューです。そのインタビューという手法と、患者自身の人生史が解き明かされていく様が、「推理小説」のようだとの指摘です。これがとても面白く、かといって