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artes liberales(アルテス・リベラレス)

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こちらは読書会@artes liberales(アルテス・リベラレス)の課題図書の資料&記録のためのマガジンです。 読書会@artes liberales(アルテス・リベラレス… もっと読む
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記事一覧

第23回読書会 「心理的安全性のつくり方」石井遼介

第23回読書会で、石井遼介著「心理的安全性のつくり方」を取り上げました。心理的安全性はここ…

三津凛
8か月前
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第17回読書会「100分de名著 中井久夫スペシャル」

先日、「100分de名著 中井久夫スペシャル」を課題本とする読書会を行いました。 精神科医で…

三津凛
1年前
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読書会「artes liberales(アルテス・リベラレス)」について

当会について:月1回(月末)に課題本1冊について語り合う読書会です。 読破は参加の絶対条件では…

三津凛
1年前
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「聞く技術 聞いてもらう技術」東畑開人

先日、2022年最後の読書会を終えました。課題本は東畑開人著「聞く技術 聞いてもらう技術」。…

三津凛
1年前
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「孤独の科学 人はなぜ寂しくなるのか」ジョン・T・カシオポ/ウィリアム・パトリック

第15回の読書会は、「孤独の科学 人はなぜ寂しくなるのか」ジョン・T・カシオポ/ウィリアム・…

三津凛
1年前
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「現代思想 加害者を考える 2022.7vol.50-9より」

10月の読書会では、「現代思想 加害者を考える 2022.7vol.50-9」を取り上げました。 加害者臨…

三津凛
1年前
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無意識の叫び〜フロイト「日常生活の精神病理」

昨日、第13回の読書会を終えることができました。課題本はフロイト著の「日常生活の精神病理」。岩波文庫からの新訳で、フロイトには学生時代から著作をいくつか読んできただけあって親しみがあり、岩波からの出版ということもあり課題本に選びました。 本作は、言い間違いや度忘れなど日常生活における些細な、主として言語行動についての精神分析であり、そこにはフロイト理論の中核的存在ともいえる「抑圧」が影響しているとフロイトは指摘しています。 「……抑圧が動機となって引き起こされる度忘れもある」

「現代人の憂鬱」デュルケーム・「自殺論」

先日、エミール・デュルケーム「自殺論」を取り上げた。 デュルケームの「自殺論」における特…

三津凛
1年前
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「啓蒙とは何か」感想 蒙を啓く、啓蒙-

先日、第11回読書会を無事終えることができた。今回の課題本はイマヌエル・カントの「啓蒙とは…

三津凛
1年前
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それはハッピーエンドか?パトリシア・ハイスミス「キャロル」

過日、第10回の読書会を行った。今回は初めての小説である。パトリシア・ハイスミスの「キャロ…

三津凛
1年前
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バフチンとの語らい……第9回読書会感想

第9回の読書会で、ミハイル・バフチンの「ドストエフスキーの詩学(以下「詩学」)」を取り上げ…

三津凛
2年前
4

アレクシエーヴィチより:巨大なナラティヴに抗すること/第8回読書会感想とともに

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの「戦争は女の顔をしていない」を読みました。 折しも、…

三津凛
2年前
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時代の共鳴と重なりと……第7回読書会感想

今回は、シモーヌ・ヴェイユ「重力と恩寵」を取り上げました。本書は発表することを前提とした…

三津凛
2年前
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シモーヌ・ヴェイユ「重力と恩寵」に寄せてーヴェイユを読み解く

シモーヌ・ヴェイユ著「重力と恩寵」を読みました。何年かぶりの再々読でした。ヴェイユに初めて出会ったのは大学生の頃で、知人から「あなたの考えはシモーヌ・ヴェイユに近いところがあるから、読んでみてほしい」と勧められたことがきっかけでした。その頃の自分の考えというものを失念して久しいわけですが、初めて読んだ時から、これは大変な思想家に出会ってしまったと思ったことを憶えています。私にとってシモーヌ・ヴェイユとは、20世紀における思想史の中において、特異な位置を占めていると思います。