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深夜の怪 「夫から夫が出てきた」

うちの夫は「憑かれやすい」人で、今はほとんど無くなりましたが、結婚したばかりの頃は本当にひどい時期がありました。
夫の態度(人格?)が変わっているときはトラブルも起こりやすく、何というか良くない人を引きつけやすくなるようです。
ということで、私が見た夫の妙なものについて書いておこうと思います。

深夜の異変

結婚して一年も経っていない頃のある日のことです。夜中にふいに目を覚ました私。
目は覚めたものの、喉が乾いたとかトイレに行きたいということもなく、何となく天井辺りを眺めていました。

すると、隣で何かユラユラ揺れるものが・・・。
揺れているのは、霧のような煙のようなものです。薄いグレーがかった「それ」は、次第に大きく高くなり、天井近くまで立ち上がりました。そして、大きくなるにつれ次第に何かの形になっていくようです。

そして、あっという間に人の形に!なんと、それは夫でした。
夫の形になった何かは、揺れながら白目を剥き、こっちを見下ろしているではありませんか!

ところが、隣を見ると本物の夫が普通に寝ています・・・。
当時、すでにいろいろと不思議な体験をしていて慣れっこだった私にとって、それは特に怖いものではありませんでした。
それより

(なに、こいつ?こんな変なもの入ってるのかあ)

としげしげと眺めていました。
夫のようなものはその後、シャボン玉が少しずつ薄くなるときのようにぼやけていき、消えてしまいました。
一体何だったのかは、今でもわかりません。

夫の背後から出てきた醜女(しこめ)の夢

そして、これはつい先週のことです。
私は夢を見ました。夢には夫が出てきたのですが、なんと、彼の背後から平安時代のような和装姿のふくよかな女性が登場。その姿を見て私は

(うわ!醜女だ!)

とすぐ気づきました。
醜女とは、字の通り醜い女性を指す言葉ですが、山の神や妖怪を指す場合もあります。山の神は女性で、醜女だという説をあちこちで目にします。そして、たいそう嫉妬深いのだそうです。
私は山の神のイメージで醜女だと思ったのですが、夢で見た姿は妖怪とも取れます。実際はもっとふくよかでしたが、こんな感じです。

※『妖怪図鑑』より拝借しました


夫とは、結婚後、お互いの聞き間違いなどが原因で喧嘩することが増えていました。少しずつ改善され、今年に入ってようやく間に入っていたものを夢の中で引き剥がして解決したばかりです。なので、
(まだ妙なものが憑いているのか・・・)
と私はウンザリしました。まさか、一人暮らしのときに遭遇した百鬼夜行の中にいたとか?いろいろ考え、夫に話してみたところ・・・

「きっと山の神だよ!この間の春大祭のときに憑いたんじゃない?」
「神様だとしたら、ラッキーだよね( ´∀`)」

と、なぜか喜ぶ夫。
春大祭とは、山のほうにある神社のお祭りのことです。私は今月の15日に八幡様の例大祭に参列したので、同じ15日に行われた別の神社の春大祭には夫に行ってもらいました。そのときに連れてきたのだろうと言うのです。
確かに、私が夢を見たのは16日の朝で、タイミングとしては合っています。

それにしても、新たに憑いたという発想はありませんでした!いやいや、それもダメでしょ。何しろ、山の神は嫉妬深いんですから・・・。

さて、喜んだのも束の間。
夫は翌日辺りから謎の不機嫌になり、私に冷たくなったのでしたww
(3日ほどで戻りましたがww)

醜女さん、夫の言うように山の神さまで、嫉妬されたんでしょうか?ただ、夫が期待するようなご利益は特にありませんでしたww






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