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あれは、やっぱり生き霊?夫と見た女性

知り合った頃はまだ院生で研究に没頭していた夫。その傍で仲間とバンドを組んでいました。
そのうち第二のプロフィール的に書こうと考えていますが、私は小学生の頃からロック好きで、夫とも音楽がきっかけで知り合っています。
どちらも聴くジャンルの幅が広く、そっち系の話になると話題がつきません。それが一緒にいて楽しい理由の一つですね!
今日は、そんな夫を当時追っかけていた女性の話を書いていきます。

私がきっかけで火がついた?彼女の行動

彼女は、私より前から夫を知っていました。当時、夫が運営していた音楽系のサイトに集まっていた一人だったようです。某バンドのファンが中心になっていたサイトで、そこで意気投合した人たちが一緒にライブに行くこともありました。

夫が参加していたバンドのライブ告知もそこで行われていたわけで、そのサイトを見れば夫のおおよその行動は把握できたわけです。
私はそのサイトのことはよく知らず、違うシチュエーションで夫と出会い、付き合うことに。夫のライブにも行くようになりました。

そして、私の存在を知ると、もともと夫を狙っていたらしい彼女に火がついたようです。ライブのとき、無言でジロジロと顔を覗き込まれたり、バンドのメンバーを使って夫を呼び出したりという行動が目立ってきました。

会場にいたはずの彼女

そんなある日のこと。
その日は急に決まったライブで、その女性も来ていませんでした。私も夫も安心して対バンの演奏を楽しんでいたわけですが、夫が途中でトイレに行ったときです。夫が向かった方向を見ていると、なんとトイレの前に彼女がいるではありませんか!
(うわ〜。あれ、捕まっちゃうな〜)
と途端に嫌な気分に。ところが、戻ってきた夫は何も言いません。
その後、会場の中を気にして見ていましたが、彼女の姿は見つかりませんでした。

その帰り道のことです。
当時は遠距離で付き合っていましたが、私の住む地域まで送ってくれることも多かった夫。帰りの車の中でライブの話題になったとき、ふいに夫が
「なんかさあ、トイレ行くとき一瞬〇〇さんが見えたんだよ」
と言い出したのです。

「あ!そうそう。やっぱりいたよね?捕まらなかった?」
と言うと、夫の回答は意外なものでした。
「それがさあ、見えたんだけど、いなかったんだよ」
「え?でも、私も一瞬見ただけで、その後どこにもいなかった」
「だよねえ?俺も会場ずっと見てたんだよ。でもいなかった。帰りも」
「なんか、色が地味だったよね」
「うん、いつも地味な人だけど、さらに色がなかった・・・」
夫と二人で
「あれ、生き霊っていうのかな?」
という結論になり、ゾッとしたものです。

あの家に住んでから何度も見ることになった生き霊ですが、今思えば
(あれは生き霊か?)
という体験はそれよりずっと前にしていたのでした。

ライブに行けない・・・

その事件があった後・・・。
私は一時期、夫のライブに行けなくなりました。仕事の都合で行けないということではありません。なぜか体調が悪くなるのです。
家を出て、夫のライブ会場に近づくにつれ気分がどんどん悪くなります。

もう、行きたくないと思うほどの辛さで、せっかく夫が迎えに来てくれたのに
「もう、電車で帰るから駅で降ろして!」
と頼んだこともあります。
当時、夫のバンドはプロとの対バンも増えていて地元の知名度が上がってきていた頃。夫からは
「今日のは絶対見て欲しい」
と言われ、連れて行かれるのですが、結局車から降りることすらできず寝ていたことも何度かありました。

そして、ライブが終わると体調も治ってしまいます・・・。
あれも、今思えば彼女の念によるものだったりして、と怖くなる体験でした。



※目元を隠した夫の画像を貼っていましたが、当時の知り合いが見たらすぐバレそうなので、その後のエピソードと併せて削除しています。

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