見出し画像

泣き寝入りはしない 私の闘い方

私はこれまで、それなりに悔しい思いもしています。落ち込むこともありますが、私の場合、とことん落ちると
「なんか、ばかばかしいな!」
と思ってしまうんですよ。で、正々堂々闘って終わりにします。ずるい手を使う相手にはガツンと言います。その人が何をしたか暴露します。毅然とした態度で。
ということで、私が過去にセクハラの挙句リストラされた上司とのエピソードを書いていきたいと思います。

一夜にして社内の空気が変わるという恐怖

その上司からは、社内でも特別扱いをされていました。「いねちゃん」と下の名前で呼ばれ、打ち合わせ中にやってきて
「あら、いねちゃん、今日は何の打ち合わせ?」
などと言いながら横に座り、頭を撫でてくるということも。次第に
「愛人では?」
と、とんでもない噂を流す人も現れ、辛い思いをしていました。

そんなある日、その上司と二人で残業することに。遅くなったために食事をご馳走してもらったまではよかったのですが、
「送って行くよ」
と言われて車に乗せてもらったところ、気づけばホテルの前へ。そこから上司のしつこい説得が始まったのですが、どうにか断り、難を逃れました。そして、
「悪かったね。もう遅いし、明日は休んでいいから、ゆっくりして」
という上司の言葉に安心して帰宅。一日休んで会社に行くと、何があったのか社内の空気は一変していました・・・。

その日を境に、私の仕事は一切なくなりました。酷いパワハラが始まったわけです。さらに、数ヶ月で異動になったかと思えば、リストラの対象に。自分の部下として切るのは嫌だったようで、解雇するために異動させたようです。
異動先の部長からリストラの話を聞いたときは、流石に悔しくて泣けましたね。

毅然とした態度で最後まで続ける

私はいろいろな部署や事業所と関わって仕事をしていたので、辞めるときは挨拶だけでも大変でした。当時30歳に突入していたこともあり、退職と聞くと、皆さん
「寿退社ですか?」
などと聞いてくるわけですが、私はもれなくこう説明しました。
「いえ、リストラです!大○部長にホテルに誘われたんですが、断ったらパワハラを受けて切られちゃいましたよw」
と・・・。

「ええ〜〜っ!?そういう人だったんですか!!」
と、皆さん驚いてましたよww でも、本当のことですから。
送別会も何度か部署ごとでやってくださいました。ありがたかったですね。ただ、仲の良かった同僚が主催した送別会を、その上司が中止させるという嫌がらせも受けましたが・・・。

さて!いよいよ出勤最終日。
私は一番長かった部署の皆さんに菓子折を持ち、最後の挨拶に向かいました。あの上司には、個別にお礼の品を持って。

フロアに入ると、ほとんどの人が着席していました。もちろん、正面奥にはあの上司もいます。パワーアップした私には好都合なシチュエーションです。そして、皆さんが好意的でした。

「あ、いねさん!」
「私、今日までなんです。お世話になりました〜!皆さんでどうぞ^^」

などと、他の社員と楽しく仲良く会話する私を前に、顔を上げられない上司。自分がやらかしたことは後ろめたいわけです。
ひとしきり他の人に挨拶し、ツカツカと上司のもとへ。

「大○部長、私、今日が最後の出勤なんです」
「・・・ん?・・ああ・・」
「部長には大変お世話になりました。ありがとうございます!」
「・・ああ。あの、送別会は、その、もっとちゃんとしたものがいいだろうと思って・・。それで、言っただけだから・・・」
「あ!そうなんですか?知りませんでした。でも、いろいろな部署でやっていただいたので、大丈夫です」
「・・・うん・・」
「部長、お世話になりました。ほんの気持ちですが、これまでの御礼です」

上司用に選んだプレゼントとお礼状を渡し、一礼してその場を去りました。その間、その上司はついに顔を上げることはできませんでした。
目指していたことが身勝手な人間のせいで閉ざされてしまったわけですが、退職金や社内株などのお金もあったので、それで良しとしました。
「よし!じゃあ、起業してみよう」
と、次へ行くことにしたのです。


後日談

私が辞めて一ヶ月も経たない頃、専務の息子さんが事故で亡くなりました。お通夜に行ったとき、その上司も来ていましたが、私の姿を見て隠れていたそうです。情けないですよね。

なお、私は下品な話し方は嫌いですので、怒ったときほど丁寧な言葉遣いで接します(笑)。同じ土俵に上がりたくないので。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?