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やってる感の罠

こんにちは。ヨシミツダです。
最近、忙しいけどイマイチだなと感じた時の話を共有します。

会社の中で役割が変わった時に急激に会議が増えました。関わる人が増えたから仕方がないのですが、ほどなくして、あぁこれが昔本で読んだ計画のグレシャムの法則かぁということに気がつきました。

計画のグレシャムの法則

計画のグレシャムの法則というのは、ルーチンワークや緊急の仕事が支配的な状況になり、ルーチンワークではない付加価値の高い仕事を駆逐してしまう状況です。ある程度、年齢を重ねた人であれば一度は経験したことがある人も多いのではないでしょうか。

この法則に自覚的になれた私は自分たちのグループが、最もパフォーマンスをだすために必要な作業を特定して、カレンダーであらかじめブロックするようにしました。何としても、やるぞという感じです。
また、出なくてもよさそうな会議は欠席させてもらうなどの処置や、類似した会議をくっつけて減らすなど配慮をしてもらいました。

カレンダーに何をおくかで、組織の未来が変わるということは、アンディ・グローブのHigh Output Managementで学んだ教訓です。
この本はだいぶ昔に書かれた本ですが、ほんとに名著だと思います。

もう一つ気にしているのはビルドトラップです。
アウトプットを納期に間に合わせてだせると、やってる感を感じることができます。しかしながら、その成果が本当に価値を生んだのかというところまで、きちんと検証できてないことがあります。分業制で仕事をしていてもきちんと価値を生んでいるのか、特にマネージャーである私はアウトカムまでをミッションとしてチェックすることが必要だと思います。

1人目の動きと2人目の動き

自分がやりたいことがあるとき、影響力ある立場になってくると、ほんとにやりたいなら自分で企画を作ってボードメンバーにぶつける態度が必要だと思っています。
言うは易く、行うは難しで、特に大企業にいた頃は、はしごをはずされたり(実際には調整不足)、やたら調整が面倒だったりしてこの1人目の動きはだいぶ鈍かった気がします。
その頃に比べると今の組織はだいぶ小さいので、ボードメンバーにおりゃーと提案をぶつけます。
リアクションは、全くダメなときもポジティブな反応もらえるときなどいろいろありますが、少なくとも今いる組織ではどんどん当たって砕けようと考えてます。ある意味、心理的安全性があるのかもしれません。一方で時間軸イコール企業の寿命というシビアなところがあるので、提案の質は良くしていきたいです。

2人目の動きは、賛同したい1人目の人がいたらきちんと一緒に踊ってあげることですね。
踊るというのは、一緒に行動しはじめるようなイメージです。3人動きだすと、だいぶモメンタムがでます。組織の中で主体的な行動がメインとなり、健全にモメンタムが起きている状態というのはいい状態だと思うんですよね。

ということで、ルーチンワークに埋没しそうな日常の話から、会社の中で踊ろうやという若干脱線した話になってしまいましたが、「やってる感」を感じた時、それは本物に「やってんのか?」ということを意識したいと思いました。

それではまた。

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