光本弥観

はじめまして、光本弥観(みつもとみかん)です。自分が生まれてきた目的は、宇宙の生成発展…

光本弥観

はじめまして、光本弥観(みつもとみかん)です。自分が生まれてきた目的は、宇宙の生成発展に少しでも貢献することではないかと感じ始め、自分の心に素直に活動を行なっています。毎日の着物生活、合気道、俳句の作句を通して身体や精神を調えるように心がけています。本名は、福丸孝之と申します。

マガジン

  • 毎日きもの生活

    毎日着物で生活をして丸7年が経ちました。着物生活の様々なことを書き綴っていきます。

  • 俳句俳誌「雲の峰」掲載句

    私が所属する俳句結社「雲の峰」の結社誌に掲載された俳句です。

最近の記事

おにクルについて

おにクルの設計者である伊東豊雄さんが出演された最後の講義(Eテレ)を見ました。その中で一番印象的だったのは、公共建築は、”管理者が管理しやすいように作られている”という話です。 なるほどなぁ、公共の建物からはこちらに何も語りかけて来ないし、ましてや優しく迎え入れてくれる雰囲気や温かみなど一切感じられない。 むしろ、邪魔せんといて〜、と排他的な感覚を覚えることがある。 今まで言葉にできなかった違和感がスッキリしました。 毎日のように隣の市役所本館からおにクルを見ているのです

    • 句集を鑑賞しました! 句集「隣の駅が見える駅」(塩見恵介) 朔出版

      作者の塩見恵介さんとは、柿衞文庫俳句ラボで出会いをいただきました。 俳句を始めた頃に結社にも所属せずにフリーで俳句を勉強できる場所を探していてヒットしたのが俳句ラボでした。 塩見さんは、独特な感性で楽しい俳句が素敵です。俳句を科学的に分析されている姿勢がとても素晴らしいです。 チューリップ兄より優し兄の友(季語:チューリップ、春) チューリップって若い女性を連想します。お兄ちゃんの部屋には友達が遊びに来ているのでしょうね。 そのお兄ちゃんの友達に好意を寄せている雰囲気がとて

      • 着物の洗濯(毎日きもの生活)

        良く聞かれることの一つに、洗濯とかはどうするの?というのがあります。 絹モノやウールのんは、洗濯機で回せないですが、木綿のモノは家の洗濯機で洗濯してます。 着物を下のネットに入れてたたみます。 洗濯機に入れたら、ソフト洗いを選択してボタンをポチッと押します。 あとは、着物ハンガーにかけて部屋の中に干したら完了です。 丸1日くらいで乾きます。

        • 式典などフォーマルな時には(毎日きもの生活)

          着物を着始めた時は、全く知識がないので困りますよね。 着物の格は、生地によって分類されるようです。 男性の場合は、上から「羽二重」「御召」「紬」「木綿・ウール・ポリエステル」。 式典などのフォーマルな場合は、「羽二重」「御召」 普段着が、「紬」「木綿・ウール・ポリエステル」 大まかに言うとこうなるんやと思います。 けど、私の場合は、フォーマルな場所でも紬や木綿を着たりしてますw 洋装のスーツの場合は、ウールとかポリエステル製ですもんね。 けど、今回の70周年式典などでは、御

        おにクルについて

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        • 毎日きもの生活
          1本
        • 俳句俳誌「雲の峰」掲載句
          18本

        記事

          草履の修理(毎日きもの生活)

          草履の鼻緒が切れそうになってる( ; ; ) 台はまだまだ綺麗なので、修理して履き続けたいと思い立ち、いざ修理! こんな感じです。 菱屋カレンブロッソさんの男物の草履は、鼻緒のすげ替えができないタイプなのです。 (早く鼻緒をすげ替えれるタイプを発売して欲しい!菱屋カレンブロッソさん、よろしくお願いしますm(__)m) 布の切れ端で前坪を作って上に縫い付ける感じで修理しました。 (下の写真) そして完成!! 見栄えは悪いけどこれでしばらくは、履き続けることができそうです

          草履の修理(毎日きもの生活)

          句集鑑賞シリーズ 句集「明るき空のまま」(岸田尚美)

          茨木市俳句協会でお世話になっている岸田尚美さんの第一句集です。 この句集からは、優しさ、ぬくもり、思いやりなど、作者のあたたかさが伝わってきます。 俳句ってある程度まとまったものを鑑賞するとその作者の人柄など、深層にあるものが伝わってきます!ほんと、俳句っていいなあと思います。 それでは、気になった俳句を鑑賞させていただきます。 荷の紐は母の手結び寒蜆作者は、鳥取県のご出身ということですので、宍道湖の蜆を想像します。送られてきた蜆の包は母の手結びということ!母だと一瞬で分

          句集鑑賞シリーズ 句集「明るき空のまま」(岸田尚美)

          当確

          私の作った俳句です。 ご覧下さいませm(_ _)m (結社誌雲の峰より) 当確 光本弥観 容態を問はれて春の風邪と云ふ 豆撒や樹齢不明の御神木 当確と冴ゆる事務所に届きけり 熱燗を酌む近鉄の伊勢路かな 蝋梅に値札付きたる道の駅 勝だるま置き場の背の山眠る 柔らかき太鼓と鈴と冬の雨 春兆す洗車終へたるエンブレム 【朝妻力主宰、選後所感】 当確と冴ゆる事務所に届きけり 一月末に茨木市議会選挙がありました。弥観さんはみごと当選。四期目に入り、議会の副議長に選ばれました。ブー

          フェイスガード

          月刊俳誌「雲の峰」三月号に掲載してもらった句です。 演説のフェイスガードに白き息(季語:白き息) 再開のマスクの子らが肘タッチ(季語:マスク) 彩りに金粉散らす屠蘇酒かな(季語:屠蘇酒) 門閉ざす天文館の淑気かな(季語:淑気) ことさらに太陽受くる福寿草(季語:福寿草) 西空に寒月眺め始発待つ(季語:寒月) 大阪を見晴らす墓地や寒牡丹(季語:寒牡丹) フェイスガードの写真がなかったので、選挙中に辻立ちしていた時の写真を掲載しました。 以下の句は、俳誌の中で鑑賞をしてもら

          フェイスガード

          紅葉の賀

          粕汁を配る杜氏の笑顔かな 冬めきて茜を帯ぶる鳰の海 帰りくる漁船に冬の月丸し 熱燗や女将の孫と語らひて 母の手を払ひて蜻蛉追ふ子かな 匿名の封書受け取る秋の暮 寄り添ひて二十五年の紅葉の賀 俳句結社雲の峰の結社誌に掲載された俳句です。 以下の俳句を鑑賞していただきました。 俳句は、人に鑑賞していただいてはじめて、その俳句にいのちが吹き込まれるように感じます。有難いです。 【通勤の車中を秋の蚊と過ごす 光本弥観】 通勤の車の中に秋の蚊がまぎれ込みました。うるさく、ちょっと

          紅葉の賀

          句集を鑑賞しましたシリーズ! 句集「ゆづりは」(佐藤雅子)

          結社「藍生」に所属しておられる作者の佐藤雅子さん。 私がお稽古している合気道の道場の先輩の佐藤さんのお母様だというご縁で句集を拝見させていただきました。 句集のように俳句がまとまったものを読ませていただくと、その方のこれまでの生き方や大切にしておられることやものの見方感じ方が分かってとても楽しいです。 この句集からは、お医者さまである作者の様々な面を感じることができて、俳句は、作者の生身の身体を通して作られるものなのだと改めて感じさせていただきました。 ありがとうございまし

          句集を鑑賞しましたシリーズ! 句集「ゆづりは」(佐藤雅子)

          句集を鑑賞しましたシリーズ! 「ブロンズ兎」(藤井なお子句集、ふらんす堂)

          茨木市俳句協会にてお世話になっている藤井なお子さんの句集を鑑賞させていただきました。 (略歴をブロンズ兎より抜粋) 「白露」「たまき」「船団」現代俳句協会会員、茨木市俳句協会事務局 すっと意味が入っていくる句と私の理解が全く及ばない句とあるのですが、私にはない感性をお持ちであり、とても感性をくすぐられる句が多いです。 囀やときに曲線ときに点囀を曲線や点として捉えている作者。私の発想にはなかった感覚なので、どのような感じ方なのかなあって不思議に思いました。 こんど、囀を聴く

          句集を鑑賞しましたシリーズ! 「ブロンズ兎」(藤井なお子句集、ふらんす堂)

          虹色の粒子(俳誌雲の峰掲載句)

          令和2年7月号に掲載された私の句です。 【虹色の粒子】絵団扇を選ぶ振りしてあふぎけり然りげ無く顎鬚隠す扇かな海を背に噴水上ぐる須磨離宮沈思して畳の百足虫遣り過ごす虹色の粒子を散らす五月晴 【課題俳句:卯の花】 卯の花や参道長き杜に夕

          虹色の粒子(俳誌雲の峰掲載句)

          句集を鑑賞しましたシリーズ! 句集「湯相」(浅川正、角川書店)

          私が所属する俳句結社「雲の峰」の副主宰である浅川正さんの句集「湯相」を鑑賞いたしました。 俳人として、また一人の人間としてとても尊敬する方です。 描写の言葉がとても的確で素晴らしい俳句を作られます。 句会でも浅川さんの句を取ることが多いです。 いつになき肩の近さや春の月奥様と二人で春の月を見ているのでしょう。肩が触れ合っているのでしょうね。とてもほのぼのとした空気感がとても心地よく、春の満月が煌々と美しい感じが伝わってきます。 古茶淹れて村のうはさの始まりぬ村の自治会か何

          句集を鑑賞しましたシリーズ! 句集「湯相」(浅川正、角川書店)

          句集を鑑賞しましたシリーズ! 森澄雄の百句(ふらんす堂、岩井英雅著)を鑑賞してみました( ´ ▽ ` )ノ

          著者の岩井英雅先生が茨木市俳句協会の会長であり、ご縁をいただいている関係でこの本を読ませていただきました。 森澄雄氏の俳句をじっくり拝見したのは初めてでしたので、これまでに味わったことのない感覚を味あわせていただきました。 死生観を感じる句が多かったのですが、嫌らしくなるギリギリのところが何とも味わい深いです。 除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり”除夜の妻”という修辞と”湯浴み”という修辞が醸し出すエロティシズムがとても好きです。それが、白鳥のごとであるというのですからね。 なん

          句集を鑑賞しましたシリーズ! 森澄雄の百句(ふらんす堂、岩井英雅著)を鑑賞してみました( ´ ▽ ` )ノ

          句集を鑑賞しましたシリーズ! 句集「伊吹嶺」(朝妻力、角川書店)

          俳句をはじめてもうすぐ2年になろうとしています。 最初は、本を読んだりインターネットを通じて投句したりしていましたが、本格的に俳句を学びたいと思って、色々探したところ私が住んでいる茨木市に主宰がお住まいになっている俳句結社「雲の峰」がありました。 「雲の峰」は、”学習する結社”を掲げていて、文語・旧仮名で写生俳句を大切にしているので、ここで勉強しようと入会させていただきました。 何ごとも”守破離”が大切だと思っているので、まずは、基本に忠実に3年間はみっちり勉強しようと頑張っ

          句集を鑑賞しましたシリーズ! 句集「伊吹嶺」(朝妻力、角川書店)

          国生み神話、大八島国の完成!(大和言葉で読み解く古事記)

          前回、失敗の克服方法を占いによって教えてもらいましたので、これからイザナキとイザナミが共同してクニ造りを行っていきます。 有名な国生み神話と言われるものです。 ”国生み神話”という名前は聞いたことあるけど、中身は知らん。という方も多いと思いますので、一緒に見ていきたいと思います。 以下は、読み下し文です。 故ここに反り降りて、更にその天の御柱を先の如く往き廻りき。ここに伊邪那岐命、先に「あなにやし、えをとめを。」と言ひ、後に妹伊邪那美命、「あなにやし、えをとこを。」と言

          国生み神話、大八島国の完成!(大和言葉で読み解く古事記)