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たびごころ。〈松島〉五大堂・福浦島

遊覧船からの続き。

遊覧船を降りてから向かったのは、看板に書いてあった五大堂。
行き当たりばったり旅もどきなので、とりあえず目についた場所から行ってみることに。

この時点でも昔の記憶は蘇らず、むしろ遊覧船でいとこが酔っていたなぁとぼんやり思い出した程度。人の記憶というのはいかに大雑把で曖昧なことか。すべてを記憶していられたらと思うことはあるけれど、そうしたらきっと人は色々とパンクしてしまうのだろうと、どうでもいいことを考えたり。

船着き場から五大堂までは目と鼻の先と言っても差し支えはない。
ないが、炎天下のなかで歩くと体力は思っている以上に消耗する。なんとなく海風が来るかもしれないと思ってなるべく海側を歩いていると、暑さに変わりはないがいい景色が見えてきた。

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遠目から。
こういうときは広角レンズを持っててよかったと思う瞬間。
岩と岩を繋ぐ赤い橋がアクセントになっていて、青空に映える。

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この景色が気に入って、気づけば結構な枚数を撮っていた。
思えば、仕事がメインとはいえ、ひとり旅のようなことをしたのは初めてかもしれない。

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アップにしてみる。
向こう側の景色が見えるのもいい。

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枝なのか根なのか。
岩から生えているようにも見えるけど、どうなっているのか。

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近くまで来るとこんな看板がある。
階段を登ると、さっき見えていた赤い橋が目の前に。赤い橋、なんか好きだ。

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ひっきりなしに人が通っていて、なかなか無人なところを撮れない。
この橋は下が透けていて海が見える。わたしは好きだけれど、高所恐怖症だったりする人は怖いかも。

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緑に赤もよい。
日差しが強すぎて露出設定難しい。広角レンズで迫力ある写真を撮れる人にコツを聞きたいくらいだ。

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橋を二つ渡ると五大堂の本殿。
この角度、個人的に好み。広角の良さが出ている(自画自賛)。

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鐘を鳴らしてお参り。
ここもなかなか人が途切れず、ようやく撮れたのがこれ。もう少し後ろから撮ればよかった。人が後ろに並んでいたのでしなかったけれども。

この五大堂は小さいので、お参りだけなら10分もあればお釣りが来る。
わたしは暑さにへこたれつつしばらく写真を撮っていたので、なんだかんだで結構な時間が経っていた。この反対側には一面の海が見える。
ぼんやりとその景色を眺めてから、今度こそ遊覧船から見えていた橋を目指す。この時点で早くも水がなくなったので自販機を探すものの、暑かったせいかすべて売り切れ。周りにコンビニもないから、目的地に向かいつつ自販機を探す。
結局、福浦島に入るための入島料を支払うそばで見つけられて助かった。この時期に水分がないのはかなり怖い。

気を取り直して、福浦島へ。
見えていた赤い橋は福浦橋といって、福浦島へ渡るための橋である。

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これは一眼で撮らなかったのでスマホ写真。
この橋は一度震災で壊れてしまったようで、台湾こ人たちの寄付で修繕したと書かれていた。
台湾は優しい国だな、とつくづく思う。この場所だけでなく、震災のとき助けてくれた。こういう看板があることがとても嬉しかった。

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そんな福浦橋を渡る。
かなり長いし日陰がなくて暑い…(さっきから暑いしか言っていない)。

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左側に見えた景色。
吹く風は気持ちいいけど、日傘は手放せない。汗はだらだら垂れてくる。

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近づいてきた福浦島。
とくに映える写真というわけではないけど、なんとなくほっとする景色。
海ではないけど、わたしは川のそばで育ったからか水があるところはとても落ち着く。

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波の音と蝉と鳥の声が混ざりあって、不思議とリラックスする。波の音が特に心地いいのかもしれない。
何をするでもなく、この場所にしばし佇む。

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渡ってきた福浦橋が見える。
手前にいる水色の小舟にはだれも乗っていなかったけど、なんのためにあるのだろう。

ここからは結構な登りで、来るならスニーカーをおすすめする。
サンダルやヒールでも歩けなくはないが、疲れると思う。
茶屋を通り過ぎ、弁天堂へと思ったはずなのに通った記憶がない…。通り過ぎてしまったようだ。

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途中、となりのトトロに出てくる草のトンネルみたいな景色が至るところにある。あくまでもわたしのイメージなので、あまり理解されない気がする…

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夏は緑が濃くなる季節。
木陰に入ると気持ちよく、葉擦れの音が耳に優しい。

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雨どい。なぜかあると撮ってしまう。
ただし、この建物はトイレだが。風情がないなぁ、我ながら。

さて、そんなトイレを素通りしつつ、そのまま登り続け、東屋の先にある見晴台へ。

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うまく撮れなかったけれども、景色はとても素晴らしいです。
東屋の写真は失敗したので割愛。撮れていても人が映ってしまっていたから載せなかったとも思う。でも、休憩するのにちょうどよさそうな場所だった。
満員で座れなかったのが残念。

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見晴台は木陰がたくさんあって、風が気持ちいいけど、あまり陣取ったままだと他の人に迷惑なので退散。
地図には岬があると書かれていたから、今度はそちらへ行くことにしたのはいいのだけど、意外に遠くて死にかける(暑さで)。
ここに行くまでは人とすれ違うこともなかったので、時々マスクを外しながら。じゃないと本当に熱中症になってしまう。

岬になにがあるのかと言われても、まあとくになにもない。目の前に海と島が見える。
通ってきた道は気の根っこが浮き出ていて、少し歩きにくい。

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自然に作られた階段のよう。
荷物になってもスニーカーを持ってくるべきだったなと後悔。

橋の方へ戻るために地図を見ると、多目的広場という場所を突っ切ると良さそうだったので、そちらを目指す。

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ここが多目的広場だそうだ。
たしかに平地で広い。が、日陰ゼロ!
元気があれば向こう側に見える海のそばに行きたかったけれども、体力の限界が近くて諦めてしまった…

ここを抜ける道すがらに花壇があって、向日葵が咲いていた。さすがの向日葵も暑いのか、はたまた終わりかけだったのか頭を垂れていたけど。
写真はぶれてしまったので割愛。

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やっとこ戻ってくる。
すでに補充した水も空っぽなので、自販機求めて足早になる。

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帰り道の福浦橋から。
紅葉の時期に来てみたい。

無事に水も手に入れて、船着き場の方へ戻る。福浦島に行くときに見かけた瑞巌寺という場所へ向かってみようかなと思いつつ、逆戻り。

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五大堂のそばまで戻ってきた。

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五大堂の橋。
この時点で少し休憩すればよかったかもしれないと、今にして思う。
時間がもったいなくて、そのまま歩いてしまったけど。

ここから瑞巌寺へ向かいます。
でも長くなったので、ここで一旦終わり。
瑞巌寺編はまた今度。


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