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東京さんぽ/2022年1月 隅田川の明朝

夜から朝に変わる時間は、思ったよりも長く感じる。
もしかしたら東京がビルに囲まれているせいかもしれない。
これが太陽がすぐ見える海だったらまた違っていたのかどうか、見てみたい気持ちもある。

ただ、昇ってしまえば明るくなるのはあっという間だ。
太陽がまだ低い位置にあるせいか、陽の当たり方が違っていて少し違う景色を見せるくらい。
朝日を見ていた墨田公園にはちょうど梅の木が咲いていたので、マクロレンズへ切り替えて撮ってみる。

夜明け前の写真はこちら。

朝日を浴びる木。
太陽が眩し過ぎるのと、寒くてうまく撮れない。
まだまだ満開には遠いけれど、少しずつ咲いてきている。
もう少ししたらウメジローが撮れるかもしれない。
2分咲きくらい?
蕾はもう膨らんでいて、紅く色づいているのが分かる。
梅の花はかわいい。
撮るのは難しいけど、紅白梅が並んでいるのを見るのが好き。

こんなに冷えるならホッカイロでも持ってくればよかったと後悔。
そして、寒いなと思いながら撮っているすぐそばで、薄着で体操を始める人たちもいる。朝から元気だ。

できることなら早起きしたいところだが、どうしても夜遅くに寝る生活の癖が抜けず、つい寝る時間が12時を過ぎてしまう。
平日は仕事がある分、なんとか起き上がるものの休日になると気が抜ける。
平日と休日で起きる時間の差をあまりつけるなとかよく見かけるが、それができるなら苦労はしない。

スカイツリーと梅。
ちょうど朝日が逆光になるのでちょっと暗め。
白梅も咲いている。
紅梅とは少し花びらが違う?
お気に入りの写真。
金色の輪郭を帯びた梅たち。
時計があったからなんとなく撮ってみる。
休日なら大体寝ている時間だ。

◯◯活という言葉をよく見かける。
朝活なんていうのもそのひとつ。個人的には何でもかんでも言葉を作ればいいわけではないと思う。気づけば無尽蔵に◯◯活が増えていき、かえって生きづらい世の中になってしまうのでは。そんな枠に囚われずとも、好きなように動けばいいのに…というのは単なる愚痴のひとつなのだが。
そしてわたしの場合、単純に眠れなかったから徹夜をしただけで、べつに朝活だったわけではない。

冬の木の影はかっこいい。
すべてが削ぎ落とされた姿だからか。
似たような写真を量産。

ふと下を見ると、ここ最近見ていなかった霜柱を発見した。
今年初の霜柱。

子供のころ、これをサクサク踏みながら歩くのが好きだった。
最近は土のあるところが減ったのか、あるいは冬が暖かくなって霜柱が減ったのか見かけなくなった。それとも、単純にわたしが気づいていないだけなのか。

空からひっきりなしに鳥の声が聴こえてくる。
そして飛行機もよく飛んでいる。

小さ過ぎてゴミのようだが、画面中央は飛行機だ。
大分日が昇ってきた。
明るくなるとあっという間に昇っていく気がする。

この辺で寒くて限界を迎えたのと、とある場所へ向かいたかったのもあって退散することにした。

言問橋を渡ったところにある隅田公園には、東京大空襲戦災犠牲者追悼碑がある。わたしは、これを初めて知ったし、初めて見た。昔、この戦争の話を何かの本で読んだときに、あまりに凄惨な様子で本を閉じてしまいたくなったことを思い出した。

祖母たちはほとんど語りたがらなかった戦争のこと。
きっと、いまのわたしたちが知らない辛さや恐怖があったのだと思う。

しばしこの場所でじっと佇んで、あとにする。
言問橋からもスカイツリーは当然見えていて、朝日がちょうど被るように昇ってきていた。

とにかく眩しい。
言問橋より。
雲が羽根のように広がっている。

来た道をそのまま戻る。
夜明け前とはまた違った景色が見られるのもいい。

綺麗な青空だ。
右側にある丸い看板には「かわにおちないように」と書いてある。

少し進むとミズマチのある隅田公園に出る。
すでに朝日もかなり昇ってきていて、この場所でもスカイツリーと朝日のコラボレーションが見られる。

レトロな看板に惹かれる。
どんなパンを売っているのかな。
柱に映り込む木々の影がおもしろい。
すみだリバーウォークが見える。
画面中央付近の黒い点は鳥。
ビルに映り込んだスカイツリー。

ここから、蔵前のほうへ向かって歩く。
目的地は田原町のパンのペリカン。
ここの食パンとロールパンが絶品で好きなのだけど、なかなか来られないのと予約をしていない場合は早く行かないと売り切れてしまうのだ。
今回はロールパンはまだなかったのだが、無事に食パンを購入。
食パンとしては高めではあるが、とにかくおいしい。
今回は行かなかったが、直営のカフェは朝9時から開いていて、サンドイッチも食べられるからこちらもオススメ。

そんなわけで、朝の8時半ごろには蔵前駅から帰路についた。
帰りの電車で眠くなるということもなく、うとうとはしたものの結局深夜近くになってようやく眠れたという長い長い1日を過ごした。

そろそろ春の花が咲いてくる季節。
徹夜じゃなく、普通に早起きを頑張りたいところだ。


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