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身体感覚を養うことが上達への近道

先日のトロンボーン奏者さん、最初は感覚が鈍くて、個人セッションのビフォーアフターであまり変化を感じられなかったけど、最近は感覚がシャープになってきて、演奏中に「身体のここが硬い」というのが具体的にわかってきたようです。

逆に気になって演奏しにくいこともあるかもしれないけど、これって誰もが通る道で、身体が緩んできた証拠なんですね。

何もしなくても硬い身体では、硬い/柔らかいの変化を感じられません。
ニュートラルな状態が柔らかいから、硬さを感じられる。
硬さを感じるから、これではダメだと修正が効く。

彼が修正できるようになるにはまだ鍛錬が必要そうですけどね。

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正直言うと、セッションを体験してみて、ほとんど変化を感じない人も稀にいます。
そんな人は、身体が硬く感覚が鈍い人がほとんど。
身体の使い方に関して重篤であると自覚してほしいですね。

何を隠そう藤本も鈍感でした💦

藤本もそうだし先日のトロンボーン奏者さんもそうだけど、毎日継続していればちゃんと感覚が身に着いてきます。
必ず身に着きます。

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演奏に必要なことって、技術はもちろんなんだけど、この「身体感覚」も非常に重要です。

例えば、Take1とTake2を比べてTake2の方が良かった、という時に、Take1の何が悪くてTake2の何が良かったかを認識し、Take2の再現をする、ということは誰しもしていることだと思います。
単なる反復練習ではなく、この過程を繰り返していくことが上達につながるんだと考えます。
その際に身体感覚が鈍ければ、Take1とTake2で何が違うのかを感じることができません。

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身体感覚とはいわゆる「センス」と呼ばれるものに含まれるかもしれません。

演奏のレッスンというものはとかく抽象的になりがちですが、師匠から言われた抽象的なワードでもすぐに理解して演奏に活かせる人は少なからずいます。
そんな人は飲み込みが速く、師匠からも気に入られやすく、上達が速い傾向にあるでしょう。

一方、抽象的なワードが理解できない人は、当然師匠からのアドバイスを演奏に活かすことができません。

抽象的なワードを理解できるかどうか、これは身体感覚の鋭さに依存します。
身体感覚の鋭い人は「こんな感じ」と言われたら「だいたいこんな感じかな?」とわかるけど、身体感覚の鈍い人は「こんな感じ」と言われても「そんなのわかんねーよ」となります。
教える側からすれば鈍い人に対しては「この生徒はセンスが無いんだな」となります。

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じゃあ身体感覚の鈍い人は、センスが無い者としてずっと辛酸をなめていかないといけないかというと、そんなことはありません。

藤本のところで身体の使い方を学んだ人たちからは、
「以前は理解できなかった師匠の言葉が今はわかるようになった」
「インプットの質が上がった」
ということをよく聞きます。
前述のように身体感覚は鍛錬によって身に着けることができるんです。

その人の持っている身体感覚の鋭さというのは、遺伝だったり育った環境によって違ってくるとは思いますが、トレーニングによっていくらでも養うことができます。

音楽を演奏する上で「センス」というものは芸術的な部分と身体的な部分に分かれると考えますが、芸術的なセンスに関しては当然ながら藤本の出る幕ではありません。
しかし身体的なセンスを身に着けるということに関しては、多くの音楽家での実績があるし、何より藤本自身の感覚が変わったというのが自分の中での自負になっています。

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ただし、身体感覚の鈍い人が、たった一度のセッションやワークショップで身体感覚を身に着けられるかというと、そうは問屋がおろしません。

考えてもみてほしいのですが、演奏の素人が一回レッスンを受けただけで上手くなるはずがないですよね。
鈍い人というのは感覚の世界では素人なんです。
身体感覚を身に着けるためには毎日の鍛錬が必要になります。

はじめのうちは本当に訳がわからなくて、「こんなのでわかるようになるのかな…」と不安に思うかもしれませんが、大丈夫、必ずわかるようになります。
鍛錬といっても、いつでもどこでも簡単にできるものもあるので、日々の生活に取り入れやすいです。

ある程度感覚が身に着いてくれば、「今自分の身体がどうなっているか」ということに自然と意識が向くようになります。
そうなれば「立つ」「座る」「歩く」という基本的な動作、それ自体が鍛錬になります。

そこまで来れば演奏時の身体の変化なんて容易に感じ取れるようになります。
それによって練習の質が上がり、上達のスピードも速くなります。

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どうすれば身体感覚を養えるのか。

なにも感覚を研ぎ澄ますからといって瞑想など特別なことをするわけではありません。

まずは身体をゆるゆるに緩めること。

脱力。

その上で意識するべきポイントを押さえていくこと。

身体感覚を養いたい方は藤本と一緒に鍛錬しましょう。

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▼ 個人セッション

京都・四条堀川でやってます。
空き状況はこちら
https://calendar.google.com/calendar/embed?src=mitsukiseitai%40gmail.com&ctz=Asia%2FTokyo

東京にも出張しています。
10/25(金)10:00〜13:30、17:30〜19:00、20:30〜22:00
10/26(土)14:00〜17:00
10/27(日)10:00〜11:30
11/15(金)9:00〜22:00
11/16(土)9:00〜12:00
11/17(日)9:00〜12:00

1枠90分です。

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▼ ワークショップ

音楽家のための«軸と脱力»のワークショップ

股関節をとことん柔らかくするワークショップ

とことん肩の力を抜くワークショップ

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▼ 放課後クラブ

京都で藤本の鍛錬に付き合ってくれる人、出町柳に集まってください。
10/23(水)
11/31(木)
11/7(木)
いずれも17:30〜19:00

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音楽家のための整体院 泉月

mitsukiseitai@gmail.com


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