男の子って、カッコつけたいもんだよね。いくつになっても。
「この人と前会ったときはこれ着たから〜、とかまったく気にしたことない。本当どうでもいいねん。」
「確かに『俺的に今日髪型気に入らないなー』とか思ってても、誰も気にしてないもんだよね」
「ほんとそう!なに気にしてるんねん、かっこいいとか思われたいんか」
「それは思われたい」
「ばかなんじゃないの笑」
「うん。でもかっこいいって思って欲しいやん」
「ばかなんじゃないの笑」
今日のお昼時、牛カツ屋にランチを食べに行くと、前の席からこんな会話が聞こえてきた。なんとなく、カップルではなく友達か同僚のような雰囲気がする、男女二人の会話だ。
「例えばだよ。今日会った誰だっけ、そうそう桃ちゃん。桃ちゃんと会うのに『かっこいい』とか思って欲しいわけ?」
「うん、桃ちゃんにかっこいいって思って欲しい」
「ばかだね〜笑 別に付き合いたいとか、ワンチャンあればとか思ってるわけじゃないんでしょ?」
「そうは別に思ってないけど」
牛カツを食べながら、なんとなく聞き耳を立ててしまった(というか、聞き耳立てなくても店内中に響き渡ってた笑)。
なんとなく、男性の気持ちも女性の気持ちも何となくわかる。そう、男子って、ばかなことは分かっていても、別に意味なんてなくても、何となくカッコよく在りたいもんなんじゃないかなー、とぼんやり思う。
まあね、それ自体がすでに格好悪いんだけどさ笑
たぶん彼だって、女性が言う通りその「格好良いって思って欲しい」に大した意味がないことは分かっているんだろう。
そうは分かってても、他人から「格好良い」と思ってもらえる人になりたいって、やっぱり思ってしまう。
(もちろん外見の話じゃなくて、だね)
「格好良い大人」にはいつになったらなれるものなのか、はたまたいつになってもなれないのか分からないけど、いつまでも「格好良くなれるように」という気持ちは持っていたいなあ、とぼんやり思った。
― 2021.01.20. 充紀
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