『本日は、お日柄もよく』を読んで

作者の事は全く考えていなくて、最初主人公は男だと思い込んでいました。
主人公が母親に名前を呼ばれたところで気がつきました。

久遠さんの「まず、出だしね。『ご紹介にあずかりました、鈴木でございます』。これは、日本人がスピーチするときに。ついついやってしまう悪い癖なんだな。、、、」のセリフで、確かに自分もスピーチに限らず自己紹介など多人数に対して話をする時、出だしのペース(雰囲気?)を掴めなくて、在り来たりな枕詞でスタートしてしまうな、と気づきました。

姉が結婚したら自分がスピーチをするのだろうか?(無い)
浮いた話が一切なく、趣味に生きていた姉に彼氏が出来たらしいので、状況を妄想して、自分ならどんな内容の話をするか考えてしまいましたが、久遠さんのスピーチ内容を読んで、さっきまで妄想していた自分のスピーチが掻き消えました。
スピーチというものの捉え方が違うようです。


読み終えた感想
かなり読みやすい本でした。
所々で場面を変え、読者が飽きないような構成をしているな、と思いました。
後半部分はかなり出来すぎ感がありますが、1冊にまとめて綺麗に完結させている良い作品だと思います。

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