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【婚活体験記②】アラサーOLが結婚相談所の活動準備期間に仕込んだこと

結婚相談所のシステムを聞いてまず思ったことは「新卒の就活に似ている」だ。

結婚相談所に入会してから、実際に活動開始するまでの流れは以下の通り。私の場合、入会手続きから活動開始までの準備期間に要した時間は2週間強だった。

入会から活動開始までの流れ
①WEBで来店予約を取る
②営業担当から入会案内を受けて入会手続
③各種証明書の提出
④担当コンシェルジュとの面談(結婚相手に求める条件・プロフィールの作成)
⑤お見合い写真の撮影
⑥活動開始

これらの準備のうち「④活動方針の相談」は就活で言うところの志望業界の選定、「④プロフィール作成」と「⑤お見合い写真撮影」はES(エントリーシート)の作成にあたる。

就活と重ねると「プロフィール作成」及び「お見合い写真」が結婚相談所での婚活の命運を握る“婚活のキモ”だと分かるが、私は事前リサーチ不足のまま流れに身を任せて活動をスタートしてしまった。

特に後悔があるわけではないが、自分がしたことや結構相談所の扉を叩く前に最低限知っておいたら良かったと思うことを、備忘として書き残していく。

■ウェットな結婚相談所に登録した

結婚相談所での婚活は「結婚相談所連盟」のマッチングシステムを利用してお見合い相手を探すのが主流。
結婚相談所連盟は複数あるが、いずれもシステムを利用するためには結婚相談所への登録を必要とする仕組みである。
(下記リンク先は各連盟の特色)

私はCONNECT -shipに加盟している大手の結婚相談所に登録した。利用料金は登録する相談所やコースによって異なるが、概ね以下の要素で構成されている。

結婚相談所の利用料金の構成
・登録料:入会金
・初期費用:プロフィール作成にかかる費用
・月会費:システム利用料(担当からの紹介人数、自分から申込可能な人数の指定あり)
・成婚料:成功報酬

私が選択したコースは月会費が1万5千円程度で、コンシェルジュがそこそこ面倒を見てくれるというもの。「原則、最大活動期間は18ヶ月」との説明を受けて、費用総額を計算してみたら40万円弱だったので、この程度なら勉強代として払っても痛くないと思い入会を決めた。

(※後から知ったことだが、成婚相手の彼が利用していた相談所はランニング費用もスポット費用もかなり安く、担当との関わりもかなりドライなものだそうだ。比較すると、私の利用した相談所はかなりウェットでサポートが手厚いらしい。
システムのみ利用したい人であれば、かなり費用を抑える選択肢があるようだ。)

結果論だが担当さんは熱意があって面白い方だったので、個人的には多少高い金額を払ってもコンシェルジュによるサポートがあって良かったと思っている。
ちょうど同時期に仕事が立て込んで80時間近い残業や休日出勤が発生したのだが、担当さんが戦略を考えてくれたり、お見合い後に血の通ったメールをくれたりしたことで、自分だけでは保てなかった婚活へのモチベーションが維持できた。

コンシェルジュはどんな人がいいかと聞かれた時に、「ハッキリ意見を言ってくれる気の強い方が良いです」と伝えたこともあり、ストレスが溜まらない関係性を築ける担当さんを紹介して頂けたのだと思う。

■源泉徴収票はあくまで前年の実績

結婚相談所で活動するには各種証明書を提出するが、役所や学校から書類を取り寄せなければならず、意外に手間がかかる。

提出した各種証明書
・身分証明書
・年収証明書※
・独身証明書(本籍地の役所で取得)
・卒業証明書(大学で取得)

機械的な作業なのでほぼ留意点はないが、年収証明書は1年前の実績を提出することになるので注意が必要。
私が提出した源泉徴収票は一人暮らし開始前のものだったため、家賃補助が支給されておらず、現状の見込み年収より相当少ない金額での年収登録となった。

特に男性は年収がモノをいうので、昇給や転職など切替のタイミングは気にした方が良いかもしれない。

■“結婚”を条件に落とし込む

担当コンシェルジュとの初回面談は2時間程度。そこで担当さんに質問を受けながら、理想の結婚像や価値観を明らかにして、結婚相手に求める条件をすりあわせていく。

婚活を始めた動機だったり結婚相手や結婚生活に求めるものを聞かれながら感じたのは、「結婚の具体的なイメージが1個も無い!結婚という目標は『将来の夢は石油王』くらい現実離れしてて何を条件にすれば良いか分からん!」だった。

それでも何かしらの基準を作らないと担当さんも男性を紹介することができないので、私は以下の条件を男性紹介の目安にすることにした。

結婚相手に求める条件
年齢:27〜35歳
学歴:大卒以上(自分の大学以上)
年収:600万円以上
身長:自分(167cm)以上

実際選択するかは別として出産後も総合職として仕事を続けていくつもりなので、その理解を得られそう(足を引っ張ったりしなさそう)な相手をイメージして、この条件を基準にした。

漠然としたイメージを一定の条件にまで落とし込むプロセスを経て判断軸ができたことで、後のお見合いの取捨選択が格段にラクになったように思う。

ちなみに、耳が痛くなったのは「あなたと結婚することで、お相手にはどのようなメリットがありますか?」という辛辣な問い。何も思い浮かばず絶望感に打ちひしがれたし、今もこの質問への回答は見つかっていない。

■『お見合い写真』は“人柄”を表す

プロフィールの作成にあたって担当さんにまず説かれたのは、“スタートダッシュの重要性”である。
以下は担当さんのお言葉。

「入会直後の1週間が一番お見合いの申し込みが入る。最初の1週間で申込みがどれだけ来るか、成否を分けるのは一も二もなく『お見合い写真』。決して手を抜くことなく最高の1枚を撮るべし!」

一瞬「プロフィールを練ったところで結局男性は顔しか見ないんですか…」と思い反発しかけたものの、このアドバイスはかなり有用だった。

結婚相談所のシステム上では、限られたプロフィール情報を頼りにお見合いするかしないかを判断していくが、いかんせん“人柄”を示す項目が少ないのだ。

プロフィールに記載される情報
・写真
・年齢、身長、出身地、職業、年収等の属性
・趣味の自由記述欄6項目(1項目60文字)
・担当さんからの紹介文(400文字)

担当さんからの「紹介文」は、異性が知りたいと思う情報が漏れなく簡潔に記載されているが、やや定型的で人柄までは汲み取れない。
本人が記述する「自由記述欄」も、何をどんな文体で記載するかで人柄やセンスは多少読み取れるものの、60文字では伝わるものも伝わらない。

それに比べると、写真は相手に伝えられる“人柄的な情報量”が桁違いに多い。

写真は「自分をどんな人柄に見せたいか」「どのような相手に魅力的だと思ってもらいたいか」のコンセプトを決めて、表情・髪型・服装・アクセサリー・ポーズ・ロケーションを組み合わせて人柄を表現できる。

ゆえに、自己ブランディングして渾身の1枚を撮影することは、プロフィールを最大限に作り込むチャンスである。

実際にどういう意図で写真を撮ったかについてはまた別の記事を作成しようと思うが、最初の1週間が一番申し込みが入るという点について、実績を記載しておこうと思う。

相手からもらったお見合いの申込み数
開始日〜1週間目:30名弱
8日目〜3週間目:10名強

数の多寡は運営側じゃないのでわからないが、活動開始日から1週間が経つと、相手からもらうお見合いの申込みペースはパタッと鈍化した。

このように、活動開始日に万全の状態でプロフィールを公開することはとても大事なことであると私は思う。
誰かが「間に合わなければお見合い写真は自撮りやスナップでもいいですよ」と言ったとしても、頑として写真館で渾身の1枚を撮ることをオススメする。

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