Seventeen's Summer 17歳の最終楽章2 第2話
「今のテストのやり方に不満があるのか」とトゴウ。
「ああトゴウにはそう言ったっけ。それもあるけど、それだけじゃなくて、それが原因で色々考えたってこと。大学に行って何するんだろうって思ったら、何もないよなーって思い始めてさ。まあ、俺のことはいいから、まあみなさんはテストを頑張ってくださいな」
ユウキは本を閉じると、腰を上げた。怒ってはいない、ただこの話をこれ以上続けたくはないと思った。
「いくよ」
毎朝6時20分、ケンシとユウキはどちらからともなく誘って寮を出る。ジョギ