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知る事で知らない世界に飛び込める 扉を開けるには扉を見つけないと

「笑顔を繋ぐプロジェクト」
ラーメン屋を改装して学生達が主として運営、活動できる場所「Your place」を創り、大人達から古きを学びアップデートしていく。最終的には地域の中で手の届きにくい子供達と繋がれる場所にしていきたい。5つのプロジェクトを通じて人と人を繋ぎ、人と企業を繋ぎ、人と地域を繋ぐ活動を行っていきます。今まで紡ぎ上げてきた伝統や歴史を継承しつつ、これからの新しい時代と人と共に「住みやすい社会」を創り上げていきます。
始まりはここから→ Prologue

高校を二度受験しました


中学三年の時に高校受験し、春からは高校生活が始まりました。ところが家庭の事情で夏休みを待たずに退学し引っ越し。それからはバイト生活。先のことなど考えられずにただただ今、毎日が過ぎ去ればいいと思って生きていました。
そして翌年、正月が過ぎて間もなくまた引っ越す話が出ました。
バイト先にその旨を伝えたところ、一つのバイト先のオーナーが(いくつかバイトを掛け持ちしていたので)話があると私を引き留めました。
「ここで住み込みで働き続けないか?学校も通わせてあげる。ただどうしても辞めなきゃならないならこの先は必ず学校へ通って欲しい。今どんなに嫌でも辛くても学ぶことを諦めてはいけない。お金が無くても学校へ通える手段はいくらでもある。そして知識は必ず支えになる。」
その後は結局バイトを辞めて引っ越し、そこで高校を受験をして三年間の高校生活を過ごしたのですが、苦労や助言があって今がある。という話ではなくて、もし最初の高校を辞めなきゃならないとなったとき、中学三年生の進学を考えた時、もっと知識があれば選択肢がもっとあったのではないかと。私には他の選択肢を考えることができなかったのかと。

ヘンリー・ジョセフ・ダーガー・ジュニア

今日アウトサイダー・アートの代表的な作家と呼ばれている人です。
1892年、シカゴで生まれた彼は誰にも見せることもなく約60年もの間、たった一人で1万5000ページ以上のテキストと300枚の挿絵からできた物語を書き上げました。彼の死から40年を経て、美術館への収蔵が進んでいます。
彼のことは小学生の頃から飛び級するほど頭が良かったとか、精神に疾患があって施設で暮らしていたとか言われていますが、母を失い父を失ったダーガーはホームレスのように暮らし、みすぼらしい格好でゴミを漁るような生活をしていたそうです。
彼が亡くなって大家が部屋を片付けていると、旅行カバンの中から出てきた原稿15冊。それが後世に名を残すきっかけとなった長編小説「非現実の王国で」なのです。
この作品が世に出たことと、彼の自叙伝が見つかったことで、彼の才能がやっと世に広まることになりました。ゴミを漁る行為は決して生活苦からではなく、捨ててある新聞や雑誌から自分の作品へのインスピレーションを高めるための取材だったのです。知識も教養もなかった彼が手にする唯一の情報源だったのです。
現在彼の作品は750,000ドル以上の価値があると言われています。
もし彼が自分の作品を外に知らしめる手立てを知っていたら。もし彼が生前その作品を売ることができて、収入を手にしてさらに知識をインプットできる環境にいたなら。
もちろん人生に「たられば」なんてありません。戻ることもできない今を進むしか有りません。しかしその進む道の選択の中で、寄り添える仲間が居たとしたら、あなたは今何をしているでしょうか?

ここに来れば何かがわかる 何かが変わる

何から考えていいのかわからないときがあります。自分のやりたいことや思想が自分の生き方に合っているのか。そもそもこの考えを人に話していいのだろうか?
言葉を発しないとわからないことばかりです。文字に起こすことも大事ですが、言葉から伝わるニュアンスや圧、目の動き、そこの場所。全てが伝える事の後押しになリ言葉にさらに意味をつけていきます。
この場所に集うことがそのきっかけになればと思っています。
ここで知ることができたからこそ、自分の知らない世界に興味を持ったり飛び込むことができ、見たことのない扉を開けるのかもしれません。
きっかけは誰にでもあります。そのきっかけがある場所を創っていきたいです。

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