見出し画像

2020年、僕のベストレシピはお米の炊き方。

妻の実家は元米農家で、
今は田んぼを営農にお任せしている。
営農というのは、管理運営ができなくなった田んぼをまとめて面倒見てくれる仕組み。高齢化が進む田舎ではとても重宝しているみたい。
で、田んぼのオーナーにはリターンとして毎年お米が届けられるわけです。ただ、妻のばあちゃんは毎度言う。
「なーん、今年の米もおいしないちゃ」
(いや、今年の米もおいしくないよ)

妻に言わせてもそうらしい。
気候変動の影響なのか何なのか、年々、
お米は美味しくなくなっているらしい。
ついでに、営農では美味しいお米は農協行きなので、
ベストではないお米が届けられる。

僕が住む富山県黒部市は、3000m級の山々が連なる立山連峰に降り積もった雪がとけて地下に染み込んで、100年くらいかけて平野に下ってきて水が湧いて出る町。
だから会社も家も蛇口をひねると井戸水が出てきます。
もちろん水道料金もタダ。
下水は1人1,000円というざっくり加減です。
水が美味いというのはすごいアドバンテージで、
米も美味しく炊けるし、味噌汁も美味しいし、
コーヒーだって上水道で淹れるのとは別世界になる。
だから、お米も美味しいよ?と思っていたのです。
しかも、水の美味さにあぐらをかいてはいかんと思って、そこそこちゃんとした炊飯器、保温機能がついてないのを買って、美味しいお米を作る環境は整っていたはずでした。

しかし、です。
高い山を登ってみると、
まだまだ高い山があるこを知るというやつです。
ANAのプラチナ会員になって意気揚々とラウンジに向かうエスカレーターを登ったら、その先にはダイヤモンドラウンジ用のエスカレーターがあって愕然としたことを思い出してしまう。人生そんなもんかもしれませんが。

それで、高い山の先にあった更に高い山、
それは毎度おなじみ、
#おうちでSioであります

さすがにお米がそんなに劇的に美味くなるもんかい、
と思っていました。
ただ、鳥羽さんの言うことだからやってみなくてはとトライしてみると、、、
「う、うまい。というか甘い、、、そして瑞々しい」
これが同じ米かと思うほど。米にうるさい妻ですら、
「おいしいー!」と何も聞かないのに称賛してました。
我が家で米騒動が起こったのでした。

作り方、詳しくはこちらのレシピ集を御覧ください

なんですが、
簡単に説明しますと、
①お米を研ぐ
②15分水に浸す
③ザルにあげて重さ測る
④そのまま乾燥15分
⑤重さの85%の水を入れて沸騰させる
⑥沸騰したら220度に予熱したオーブンで12分
⑦オーブンから出して5分放置

驚いたのは、乾燥15分とオーブンです。
乾燥15分によってお米の硬さがいい感じに。
そしてオーブン。

画像1


火でやると、下からメラメラと熱せられて、
沸騰した湯気が蓋の裏にあたりまくりで、
最後に蓋を開けたら蒸気が滴り落ちてご飯にかかってしまう。これが結構気になっていたんですが、こんなもんだと思っていたのです。

よく考えてみると、いろんなところにある、
「こんなもんじゃない?」を、突き詰めていくのが、
プロの世界なんじゃないかと。
確かに僕が居る広告の世界もそうだ。

ガスで12分を、オーブンで12分にすると、
まず下から熱を加えて全体をあたためるのではなく、
220度の空間で全体的に熱していきます。
つまり均等ということ。
この均等さが米を美味しくするっぽい。
そして僕の長年のストレス、蓋を開けたら水滴事件も解決されました。蓋をあけると、静かに湯気が立ち上り、水分はなし。

画像2


しかし立ち上がるお米からは、
どこか水分を感じられます。
満を持して、えいやとしゃもじでかき混ぜると、
中から水分が出るわ出るわ、
どんどん米粒につやが出てきます。
嗚呼、、、美しい。
おかげさまで、炊飯器は使わなくなり、ストウブの鍋が炊飯専用になってしまっています。
次はバーミキュラを買いたい。

画像3

ということで、2020年のベストレシピはおうちでsioのお米の炊き方(米騒動)に決定です!
理由はシンプルです。
確かにナポリタンも、唐揚げもハンバーグも、レモン酎ハイも、生姜焼きレボリューションも、チャーハンも焼かないドリアも最高です。
しかしご飯は毎日食べるもの。
ご飯が美味しいと、
ハンバーグも生姜焼きも唐揚げもドリアも、
なんでも美味しくなっちゃいます。

ぜひ、皆さんも最高に美味しいごはん、
冬休み中にお試しください。
Sioってなんだ?という方は、ぜひこの記事を。


この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

広告営業、広告制作の現場、そして社長業を通した実体験を元に記事を書いています。よろしければサポートをお願いいたします。