阿蘇から高千穂へ

朝、気持ちのいい空気の下で目覚め、昨晩行けなかった露天風呂へいくと
雪駄を履いてお庭を抜けて、少し離れたところにあった。
これは、夜中にきたら星が降るようなんだなと思う。
寝転んで星を見れるお風呂。
朝は朝で、雲海を見ながらのお風呂は気持ちが良くて、温泉も柔らかくて心地いい。

朝食もびっくりするぐらいに手がこもっていて美味しかった。
ジャージー牛乳の美味しさ、ベビーリーフや野菜の味が濃い
煮物など、丁寧に作ってあることが伝わってくる。
朝から元気になる食事を提供いただき、テラス席で解放される

昨日はたどりつかなかった場所へ行こうと、
滝に向かう。
鍋が滝は予約制で、慌てて車中で予約をする。
階段を降りていくと、次第に水の音が響いてくる。
ひんやりとした空気に水が含まれている感じで伝わってくる。
見ると、カーテンのように水が流れている滝である。
滝壺というよりもやさしい緩やかな水が溜まる場所
滝の裏側には、洞窟のような感じの空間が広がる。
そこから見える景色
水の気配。
滝の裏側で足元に水が届いてくる柔らかさ
気持ち良くてしばらくそこに滞在する

そこから、上色見熊野座神社に向かう道の途中で、鉾神社に立ち寄る。
地元の人たちが手入れをしていて、そこで交わされる会話が何とも温かい雰囲気
夫婦杉や大きな欅の木がやさしい。相撲がコロナでできなかったけど、今年はやれるんだよ、と話されていた。お祭りって人々の楽しみなんだなぁ。

上色見熊野座神社は、すっきりとした空気感の神社だった。
一瞬で異世界に入ったような感覚。
周りと全然違う世界観
階段を上がっていく途中の灯篭や、周りの森が静かで、穏やかで、
神聖な空間の清らかさに満ちていた。
ゆるやかな石段の景色。鳥居をくぐると異世界のような美しさがある。
ハーハー言いながら登りきってお参りしていると、今日から入ってきている友人たちと合流。
一緒に、さらに上の穿戸岩(うげといわ)まで行ってみる。そこからは山道のようになっている。金剛杖をお借りして登る。
大きな岩に、鬼が蹴破ったという10メートル以上の穴が空いている。
空気が通って気持ちがいい。
驚くほどに光が入ってきて、ずっとそこにいたい気持ち。
あの世のような感覚。

そこから、白川水源へ向かう途中で赤牛のローストビーフ丼と馬刺しをいただく。お肉の柔らかさと、健康な感じ、全然違うねーと話しながらいただく。

白川水源はこんなにも透明度の高い水を見たことはないぐらいに美しい。コンコンと湧き出るってすごいすごい
あまりにも気持ち良くて、そこでぼんやり時間を過ごす。
コーヒーがその水で入れるととても美味しくて、
体に浸透していく感覚

そこから高千穂に移動する
宮崎県に入った途端に空気が変わる。
阿蘇や熊本の男性的な明るいエネルギーから、
和らいだ大気の空気感に変わる。さらに高千穂に向かっていくと
それは、静やかで何とも言えない優しさがあった。
18時過ぎに到着したら、20時から夜神楽があるとのこと。
19時には締め切るから、それまでに並べば見れるかも。
チェックインして、荷物をまとめて
ビールを買って、高千穂神社へ。
宿からすぐ近くだったので、すぐに並ぶと無事にチケットを手に入れることができた。
席の確保をして、境内をお参りして、駐車場でビールを飲む

夜神楽は、とても気さくな雰囲気でお話しいただき、楽しんだ。
神様が身近に感じられる朗らかさと、喜びと愛を感じた。

その後、予約した「テンツクテン」という居酒屋へ
お刺身も、芋娘も、何もかも美味しい。
宮崎限定の霧島をいただき、焼酎のお湯わりとともにつまみを食べる喜び。

ホテルに戻って、お部屋で2時ごろまで飲んで眠る。
それぞれの旅はまだまだ始まったばかりだった。

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