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続・続・受験サポートの覚え書き

志望校のえらび方

バレエをつづけながら、学校で追いつかない教科を勉強できる塾を探して…というのが前回のおはなし。

我が家には娘の高校受験について、もう一つ困ったことがありました。それは、「志望校の選び方がわからない」ということ。

私も夫も関西が地元でないので、大阪の高校の名前も進学事情も知識ゼロ。
しかもどちらの出身もまあまあ田舎なので、学校が少ない。

私立高校は滑り止め用に通いやすい学校を受け、公立高校は偏差値で輪切りにして受かりそうな学校を受ける。という具合に自動的に受験先が決まる方式でした。選ぶ時点で、最初の候補が2~3校にしぼられてますから、あとはひたすら勉強がんばるのみです。

それに比べると、大阪府は高校の選択肢がめちゃくちゃ多いんですよ!
大阪府では、府立高校なら138校のどこでも受験できますし、私学は大阪で95校、プラス他府県も受けられるので、京都、奈良、兵庫なども範囲になります。
200を超える学校の中からたった2校、どうやって選ぶの?という印象でした。

偏差値で探してみる

とにかくたくさん学校があるので、中2の間に塾の面談で『今ぐらいの成績だと、皆さんどの高校を受験されますか?』
ときいてみました。

私立専願(公立受験をしない条件で、合格基準点が低い試験を受けられる仕組みです。)なら、ここのへん。私立・公立併願なら、ここのへん、という感じで、数校あげてもらってから
・ホームページを見る
・実際に通っている人、卒業生(娘のバレエ教室の先輩や、お仕事先のお嬢さんなど)に話をきく  

という流れで、しぼりこんでいきました。

娘にとっては
・通学時間がなるべく短いこと
・バレエスタジオに移動しやすいこと
なども大事な条件でした。

3年生の春ごろには6校ぐらいまでターゲットをしぼれました。成績が上がるか下がるか3年生の間に変わるだろうなということで、偏差値別に、今のレベルと、その上下、で公立・私立それぞれ1校づつ見当をつけました。

見に行ってみる(子目線)

偏差値が同じぐらいの学校でも、学校それぞれの『校風』があって、子ども達も「自分に合いそう」「楽しく過ごせそう」と感じた学校を選ぶようです。

おっとり山の手系、さわやかスポーツ系、のびのび自由人系、文武両道系、といったように、印象さまざまです。

オープンスクールや、入試説明会、文化祭など、年に数回見学のチャンスがあるので、早めに見学をしはじめると希望の高校をいくつか見てまわることができます。

見学の情報は私立高校のは学校で配布されるものもありましたが、公立は案内がありません。
高校のホームページをチェックしたり、友達や先輩から聞いたりしながら、塾やバレエの合間をぬって行くのは意外と忙しく、機会を逃したことも多かったです。

ちなみに、文化祭など楽しいイベントは、2年生のうちがおススメです。(3年生の秋になると、浮かれてる場合でなくなってくるので…)

入試説明会は早い学校では6月から始まります。先生や在校生から、

・学校生活や課外活動の様子
・試験勉強のアドバイス
・大学進学状況

などが聞けるので、娘にとっては勉強のやる気を出すのに役立ったようです。

学校案内の資料や募集要項ももらえますし、入試の英検特待制度など最新の情報が口頭のみで伝えられることもありました。

ちなみに私立の願書は学校ごとの書式があり、説明会で配られることが多いです。念の為に二部もらっておくと、出願の書き損じの時に慌てずにすみます。(子どもたち、けっこうみんな間違えます!書式が違うせいで、先生も確認ミスされることが・・・)

見に行ってみる(親目線)

私は私立3校、公立1校の説明会に付き添いました。

初めは「本人が見ればいいんだから、お友達と行って来させたら良いかなー」と思っていたのですが、バレエの先輩ママさんから「ぜったい一緒に行って、親の目で見たほうがいいよ!」と強くすすめられ・・・

3年生の春に、オヤツの出る(なんと、説明会の合間にティータイムが!)説明・見学会があると知って、興味がわいて申し込みをしました。

実際に足を運んでみると説明会の情報以外にも、次のようなイメージがつかめることがわかりました。

・交通の便(試験当日も付き添いが必要かどうか?)
・学校の周りの環境(道路の混み方、お店の有無)
・先生方の雰囲気(のびのび?スパルタ?)

そこで、他の高校も見てみたくなり、その後もチャンスがあれば付き添うことにしました。

どの学校もそれぞれの良さがあり、「ここは受けないほうがいいかな」と思う学校は一つもなかったです。

ただ、入試間際になって、娘と最後1校に決める相談をするときに
『A高校は先生が優しそうだったね、あなたに合ってそうだね』
とか
『B高校のまわりは夕方渋滞するから、もしもバレエの練習が忙しくなっても、車でお迎えできないよ』
などなど、私なりの意見を伝えられたので、見に行って良かったと思いました。

また、説明会のあとに個別の相談会があるので、本人が行きたい大学が決まっている場合や、将来専門の職業(医師・スポーツ・美術など)を志望している場合は、どういったサポートが受けられるか、OBの進路など、先生とお話できます。

我が家の場合は、娘のバレエに関して気になる大学がいくつかあったので、進学状況などお聞きしてみました。中学校や塾では高校受験までの相談しかできなかったので、そもそも大学受験の状況がわかっておらず、とても勉強になりました。

模試の判定をみてみる

通っていた塾で定期的に模試を受けていたほかに、3年の2学期は他塾の公開模試1回、大手の判定模試1回を受験しました。

これらの成績が、志望校判定の参考になるはずなのですが、娘の場合成績にムラがあり、偏差値が毎回上下していたので、塾の面談でも毎回「どうなんでしょうね~・・・、もう少し様子をみましょうか」と言われました。ジグザグの線を書きながらも、じわじわと成績が上がっていたので、とりあえず検討は3年の冬まで保留。

3年生の秋から、塾の入試対策授業(大阪府の入試問題は、難易度別に3段階に別れるので、クラスが分かれます)がスタートしました。相変わらず成績にムラがあったものの、志望校の射程圏内に入れたので、本人希望の対策授業を受けることになりました。

最後は3者面談

2年生の秋~3年生の秋にかけて、約1年、のんびりと志望校をえらんできました。そしていよいよ最終、中学校の3者面談で公立の受験先を決めたのが、直前の2月下旬でした。ということで、もうあとちょっと、サポートがつづきます。




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