見出し画像

第6回みらい会議 理想の建築平面プランをパズルで

第5回みらい会議は台風で中止となったため、2018年(平成30年)10月17日に開催された第6回みらい会議の様子をお伝えします。

 第6回は計15名の町民が集まりました。参加者には「保護者や町民」、「保育士の先生」、「厨房を使う方々」という3グループに別れて着席してもらい、それぞれの立場からの意見を集約する形式としました。司会である建築家・デザイナーの川西康之氏(株式会社イチバンセン)による先進事例の紹介の後、卓上に置かれた平面パズルを自由に並び替え、各テーブルにおいて理想的な建物の配置を考えてもらいました。

まずは各グループで敷地の出入口をどこに置くか設定し、そこから全体の建物配置を平面パズルにより考え、話し合いました。現状と同じく敷地南側にメイン出入口を設定したグループは、既存の車回しや坂道を活かした構成となっています。一方、利便性を考え駐車場から近い敷地北側にメイン出入口を設定するグループもありましたが、高低差があるためスロープを適切に設ける工事が必要となってきます。
 建物の出入口はひとつの大きな昇降口とするのではなく、現状と同じく各保育室ごとに個別の昇降口を設けるという意見が大多数でした。また幼児室は南側に配置して園庭へ出やすくし、乳児室は北側に配置して中庭と一体的に利用できる構成は全グループから出された共通の解でした。この配置は現在のみつば保育園とほぼ同じであることから、既存園舎は使い勝手が良く合理的な配置構成であることが窺えます。
 職員室は園庭や各保育室への見通しが良い場所に設けたいという共通認識であるが、敷地のメイン出入口をどこに設けるかによって設置場所は異なります。
 遊戯室は大空間であるため必然的に敷地の北東側へ配置されるが、日当たりについては十分考慮する必要があります。
 安全性に配慮し、厨房への搬入口は一般の出入口とは別とするほか、搬入用の駐車場を厨房のすぐ隣に設けることで衛生面にも配慮できます。
 その他、現在敷地北側にある体験農園を整備したり園庭側に設けることで、建物を全体的に北側へ寄せるとともに、外部へ見せる農園にしたいという意見が特徴的でした。
 これらの貴重な意見は川西氏および株式会社イチバンセンが分析・研究し、第7回みらい会議へと引き継ぎます。町民の様々な意見を基礎に、みつば保育園の基本的な計画を来春までにまとめていきます!

(了)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?