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明日はどこにいるかを決めずに旅立ってはいけないNo.7|エッセイ


↑こちらの話の続き。

飛行機が飛び立つ2時間ほど前。

もう失敗はするまいと早めにPRONTOを出てチェックインを行い、手荷物検査場へ向かう。

最新式の手荷物検査は、PCやタブレットをカバンから出さなくても検査できるようになっていた。

大きなトレーに上着、PCの入ったリュック、お土産の入った紙袋をいれて、スマホに表示されたQRコードのチケットをかざしたあとは、そのスマホもトレーに入れて金属探知機を通る。

そういえば先日マキシ丈のシャツワンピースを着て金属探知機を通ろうとしたら、職員の方に「脱いでください」と言われたが、そのシャツワンピースの下は、下着+チュールのインナーのみだった。

ここで脱いだらそこそこの露出狂になるため断ったらそのまま通してくれた。コートっぽくみえたのだろうか。

搭乗口の前についてあとは、時間まで待つだけだ。

あまりの緊張にお昼も食べ損ねてしまったが(ポテトとソフトクリームは食べている)そろそろお腹がすいてきた。

やけくそでチャーシューをつまみにビールを飲んでゆったりと搭乗時間を待った。

搭乗時間を待った。
搭乗時間を待った。
搭乗時間を待った。
あれ?まだですか?

「本日、羽田空港強風のため、飛行機の到着が遅れております」
すこし緊張した様子のアナウンスが高らかになりひびく。

どうやらさきほどのカウンターの行列も羽田の強風により欠航が続いているためにおきていたようだ。

あわててスタッフの方に話を聞く。

なるほど。

「強風で飛行機が遅れているだけでなく、羽田空港に着かないかもしれない」らしい。

まだまだ、私の試練は続いていたのだった。


【あとがき】


雪で飛ぶのか心配してたら、本州は春の風か~なんてことを思ってました。
ビールの酔いも一気にさめますよね。



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