ハイチュウの粘着力はそれほどでもない。 #放課後ランプ|毎週ショートショート
マミはカナで、カナがマミだった。
あの時の2人は、もうどっちがどっちなのかわからないくらいにそっくりで、マミが泣けばカナも泣くし、カナが怒ればマミも怒っていた。
高校に入ってすぐのとき、中学からの友人がいなかったマミが目の前に座っていたカナにこっそり、ハイチュウをあげたのがきっかけ。
だから2人の絆は、ハイチュウで始まって、ハイチュウで終わったともいえる。
おんなじものを食べて、同じブランドを選んで、同じ髪色にしていたけれど、ひとつだけ違うものがあった。
それがケイ