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2つ上の視点で考える

僕が尊敬している先輩に言われてから意識していることの1つに「2つ上の視点で考える」ということがある。
弊社の場合、スタッフ・リーダー・マネージャーという組織構造なので「2つ上の視点で考える」ということは「マネージャーの視点で考える」ということになる。
よく「視座を高くする」という表現が使われるが、視座を高くするということはどういうことかわかりづらく、僕としてはこの「2つ上の視点で考える」という表現がわかりやすくて好きだったりする。

最近この「2つ上の視点で考える」ということの本当の意味と難しさを感じたので少し書いてみようと思う。
2つ上の視点で考えるという観点が視座を高めるための参考になれば嬉しい限りだ。

2つ上の視点で考えるということ

新卒はまず直属の上司(1つ上の人)から与えられたタスクを達成することで仕事を覚えていく。
この時1つ上の視点で考えると、直属の上司は様々なタスクの中から新卒の自分に丁度良いタスクを選定して与えてくれていることは容易に察しがつくだろう。
「2つ上の視点で考える」ということは直属の上司の更に上の視点で考えるということになる。
2つ上の視点では、全体として達成したいことは何か、その上で自分のチームに与えられた役割は何なのか、そして自分に任されたタスクはその中のどの部分を担っているのかという全体像が見えている。
視座を高めるために直属の上司の視点で考えるということはあったとしても、その更に上の視点で考えるということは意識しないとできないのではないだろうか。
新卒からするとこの2つ上の視点で考えるということはハードルが高いと感じるだろうし、実際見えるようになるためにはアンテナを張って考え続ける必要があるだろう。
この時僕が考えていた「2つ上の視点で考える」ということは以下の図の赤い範囲を見れるようになることだと考えていた。

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この範囲は組織の規模によって異なると思うが、僕の場合自分がいる左の黄色がCRE、右の黄色がCSスタッフ、赤色の2つ上の視点はCS部となる。
この視点で考えられるようになるために、僕は上司と他の人のコミュニケーションを見ることや赤い範囲にいる人たちが何をしているのかを見ることを大切にして行動してきた。

2つ上の視点で考えることの本当の意味

しかし、ぼんやりとこの広さの視点が見えるようになってきた頃、本当に「2つ上の視点で考える」すなわち「本当に2つ上の人が考えていることがわかるようになる」ためにはもっと広い範囲を見る必要があることに気がついた。
自分に当てはめて考えれば当然なのだが、仕事をする時には周りの人が何をしているのかが見えていないと仕事はできない。
したがって、2つ上の人は他の2つ上の人とコミュニケーションを取り、他の人のことも把握した上で物事を考えているのだ。
このことを図にすると以下のようになる。(実際はもっと広い範囲まで見ているのかもしれないが。)

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僕の場合、赤色がCS・企画・マーケなどといった各部署となり、青色の2つ上の人が実際に見ている範囲が1つのプロダクトとなる。
また別の視点で捉えると、赤色がそれぞれの会社のCS部門、青色はCS業界全体と考えることもできる。
「2つ上の視点で考える」ということは想像以上に広い範囲を見て考えることだったのだ。
(このように図にしてみると黄色が自分の視点・赤色が1つ上の視点・青色が2つ上の視点と考えられるので当たり前だったかもしれない。)

先輩がどのような意味で「2つ上の視点で考える」と教えてくれたのかはわからないが、最近「2つ上の視点で考える」ことを本当の意味とその広さに気付くことができた。
まだまだ「2つ上の視点で考える」ことはできていないが、今後考えられるように頑張っていきたいと思う。

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