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庶民が愛するオランダの夕飯を紹介します

オランダ在住4年目の三橋です。今日は、オランダ人たちが愛してやまない食事についてご紹介します。オランダの国民食とは何かって聞かれて、私がまず思いつくのは「スナック」です。「スナック」と聞くと、「ポテトチップスかな?」と思う人が多いと思います。(ちなみに「スナック」はイギリスなどの他のヨーロッパの国でも通じないオランダ特有のもののようです。)スナックは家で作ることもありますが、多くの人は「スナックバー」というお店で買います。「スナックバー」という響きは水商売のお店のようですが、オランダでの「スナックバー」は主に揚げ物やソフトクリームを売るお店です。

スナックを夕飯として食べる場合、メニューはフライドポテトと各種揚げ物、それだけです。サラダとか野菜は不要、米などもない、ただひたすら揚げ物だけを食べます。それだけで夕飯が成り立つという素晴らしい文化。全く栄養のことなんて考えていません。では作り方をご紹介します。


1. スーパーで冷凍商品を購入

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スーパーで冷凍のポテトとスナックを買ってきます。今回はスナックミックスと、フリッチェス(オランダ語でフライドポテト)、さつまいものフリッチェスを買いました。

2. ソースを用意する

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オランダでフリッチェス(フライドポテト)を食べるときはマヨネーズです。ケチャップではなく、マヨネーズです。このブランドのマヨネーズが揚げ物には適しています。

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うちは辛いものが好きなので、サンバルソースも用意します。サンバルソースはインドネシアで好まれる辛味調味料です。インドネシアはオランダの元植民地のため、インドネシア食材が気軽に手に入ります。サンバルソース小さじ1をマヨネーズに混ぜてできあがりです。

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3. ひたすら揚げる

オランダの一般家庭にはフライヤーがあり、家庭で揚げ物を気軽に楽しめるのですが、うちはフライヤーがないので、普通にフライパンで揚げます。

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4. 食べる

できました。うちは熱々のうちに食べるのが鉄則なので、出来上がったものから徐々に食べていきます。実はさつまいものフリッチェス(フライドポテト)を一番最初に揚げたのですが、少量だったのとおいしすぎたので写真を撮り忘れました。というわけで、スナックから紹介します。今回のスナックミックスにはキップナゲット(チキンナゲット)、フリカンデール、バミ、ビタボレンが入っていました。チキンナゲットは日本でもおなじみなので割愛します。

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こちらはフリカンデールというソーセージです。外はふわふわ、中はむぎゅっとした食感です。これはミニサイズなのですが、スナックバーでは長ーいサイズのフリカンデールを買うことができます。

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こちらはバミです。スリナムという元オランダ領の国が発祥の食べ物です。少しスパイシーな肉野菜パスタが中に入っています。ちょっと癖のあるスパイスがやみつきになります。

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こちらはビタボレンです。牛コロッケなのですが、日本でいうカニクリームコロッケのようなトロッとした中身です。オランダ人に一番人気のある揚げ物はこれです。

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最後にフリッチェス(フライドポテト)です。オランダに来たらフリッチェスの屋台やらお店やらがたくさん出ていますので、誰しも目にすると思います。みんなおやつやランチとして食べますが、オランダ人は夕飯としても食べます。ホクホクとしているポテトに、少し甘いマヨネーズをつけて食べるのが至福です。

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うちではこのスナックを夕飯として食べる日を「スナックパーティー」と呼んでいて、料理をするのが面倒なときに、「今夜はスナックパーティーでお願いします!」というと彼氏が揚げてくれます。これ以外、スープだとかサラダとか何も用意する必要がなく、ただ揚げたての揚げ物を食べるだけなので楽で最高です。カロリーは気にしません。


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