「写真」について考えてみる 002
「写真」の鑑賞力
2 ひとかたまりの写真
当然のことですが、写真展や写真集の鑑賞は一挙に「量」を見ることになります。写真作品を一枚一枚見ながら、さらに「群れ」ないしは「かたまり」として全体を見ていくという視点に立つことになります。ただし、私も時おり審査を担当する地方の写真愛好家の皆さんの「県展」などは、もちろん「単写真」一枚づつ、あるいは「組写真」それぞれの個人作品ですからそれとは違います。いわゆる「個展」としての写真展示ということです。あるいは、写真美術館などの企画