【人事ネタ】ストレスチェックで使えるフレームワーク

今日はストレスチェック活用で知っておきたいフレームワークを1つご紹介したいと思います。
健康経営優良法人やホワイト500を取得している大企業でも活用されているフレームワークですのでぜひ参考にしてください。

ストレスチェックの集団分析はどのように見ればいい?

あくまで個人の見解ですが、
厚労省が定めているストレスチェックの集団分析は、ある程度、工夫をしないと職場改善活動には応用しづらいものです。

そのため、多くの企業で「測って、はい終わり」になっちゃているんですよね。せっかく手間をかけて全社的に行うサーベイなのですから、しっかり活用をしたいところです。

ストレスチェックは57問で構成されています。
測定領域の区分は以下のように整理することができます。

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大きく分けると、「ストレス反応」「ストレス原因」「周囲のサポート」を測定しているのですが、各因子は右の通りになっています。

「ストレス反応」は、いまどの程度のストレスレベルなのか
「ストレス原因」は、具体的に何がネックになっているのか
「周囲のサポート」は、ストレスレベルを緩衝するサポートはどの程度受けることができているのか

各領域を組織単位ごとに数値で見ることができます。
組織の状態をそうして確認することが可能ですが、もう少し組織状態を理解しやすいフレームワークがあるのでご紹介します。

すぐに使える!組織状態を可視化するフレームワーク

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こちらがそのフレームワークです。
横軸には、先述した「ストレス反応」の数値。
縦軸には、「働きがい」の数値をおいています。

4つの象限ができました。

まずは左下の「へとへと状態」を見てみましょう。
これは、ストレス状態が悪く、働きがいが低い状態の組織となります。
想定されるリスクとして、
ストレスがかかっているといえるので、メンタルヘルス不調リスク、身体不調リスクが挙げられます。当然、離職・休職リスクも含まれます。

その対になる象限は、右上の「いきいき状態」です。
ストレス負担も少なく、働きがいも高く感じられているため、とてもいきいきと働けている組織状態といえます。
最終的にはこの「いきいき状態」を目指すことが求められます。

「マイペース状態」は、
ストレス負担は少ないですが、働きがいを感じられていないため、
主体性や積極性を持てず、創意工夫なども不足している状態と言えます。
このマイペース状態ですが、主に製造業の企業では全体における割合が高くなる傾向にあります。

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メンタル不調リスクの軽減という面では取組みが十分なレベルのため、働きがいを高める、つまり従業員のモチベーションを高める施策が求められます。最終的には、いきいき状態を目指すように施策を検討しましょう。

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という感じで、
社内の組織が各象限でどのくらいの割合を占めているのか確認してみましょう。

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例えば、こんな感じになったとしましょう。
この場合、へとへと状態が3割占めているので、まだまだメンタル不調リスク対策を検討する必要があると考えます。
へとへと状態の組織をまずは3割未満になるようにアクションしていくことが先決です。

また、同時並行でマイペース状態の組織に対しても、
モチベーション向上のための施策を検討してみてもいいでしょう。

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組織を個別でみていくことも大切です。
高ストレス者が多い組織では、上記のように毎年ポジションの動向を追っていきましょう。

というわけで、ざっとストレスチェックで使えるフレームワークをご紹介しました!ぜひご活用ください〜!

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