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誰とでも仲良くなれて、心穏やかに過ごすための考え方

クルーズ客船で働いていると様々な人と出会う。
豪華客船スパで働いていると、様々な人と共に働くこととなる。
国籍も違えば、文化も宗教も違う。
そんな多種多様な人と共に働く上で、いかに周りとコミュニケーションを取るかはとても重要である。

私はこれまで、6つのクルーズライン、7隻のクルーズ客船で働いて来た。
幸い、すべての同僚と良好な関係を作れて来た。
誰とでも良い関係を作れることが私の1つの強みである。

同僚から嫌われ悲惨な目にあってきた豪華客船鍼灸師の話を聞いたことがある。
同僚から嫌われ、大変な時間を過ごしているスパメンバーを見て来た。
ああなったら辛いだろうなというのを目にしてきた。
(彼ら彼女ら自身に問題があったので、自業自得と言えるのだけど)

クルーズ客船という閉鎖空間で仕事をし生活していく上で、
周りと良好な関係を保つことはとても重要である。
たとえ色々な港街を見て周れて、お金を稼ぐことが出来ても、職場の人間関係が最悪であれば、船での生活を楽しむことは出来ないであろう。

逆に言うと、職場で良好な人間関係を作ることが出来れば、
あまり観光が出来なくても、あまりお金が稼げなかったとしても、
良い思い出と共に後の人生の糧となる人生経験を得ることが出来るだろう。

豪華客船で働く上で一番重要な能力は、同僚やゲストと良好な関係を築けるコミュニケーション能力なのかもしれない。

好きの反対は無関心

私は人を嫌いになることがない。
学生時代を振り返ってみると、特定の人を嫌いになっていた時もあった。
今思い返してみると、それは同族嫌悪だった。
相手を通して、自分を嫌っていたと言える。

私は、今の自分が好きだ。
日々好きなことをして生きている。
それもあってか、誰かを嫌うことがなくなった。

関りを持った相手は、好きになるか、どうでも良い人のままのどちらか。
好きな人には好意を持って接するし、どうでも良い人には無関心のままでいる。
スパの同僚には、基本的に好意を持って接している。
そうすると、相手も好意を返してくれる。
そして好循環が生まれる。

中には関りが薄いまま、無関心のままで関係が終わる同僚もいなくはないが、
それは一緒に過ごした期間が数週間と短かった場合くらいで、
1カ月以上共に働いた同僚のことは皆好きだと断言できる。
それは恋心ではなく、家族への愛情のような好きという気持ちである。

これは、鍼治療をしたゲストに対しても同じ。
私の治療を受けに来てくれたゲストには、それだけで好意を持って接している。
いろいろなスパサービスがある中で、私の鍼治療を選んでくれた。
私にとってそれは、好意を持つには十分な理由だ。

好意を持って接すれば、相手も好意を返してくれる。
時には、ゲストととても深いつながりに発展することもある。
クルーズ客船という一期一会の場所での出会いが、その後も続く交友関係に発展することもある。

私は、関心を抱かない相手に対しては、基本的に自分の時間は使わないようにしている。
すれ違う際に挨拶くらいはするが、他に特に何もしない。
困っている人がいれば手助けをするくらいはもちろんするけれども。

出会って関係が生まれた人皆家族とは言わないけれど、
世界中から人が集まる一期一会のクルーズ客船で、豪華客船スパという職場で同僚になれたというのは、奇跡的な確率の上での出来事だと私は思う。

そんな奇跡的な出会いである同僚たちに対して、ポジティブな気持ちで接することは自然な流れなのではないだろうかと私は思う。

そして、これはクルーズ客船だけに限った話ではなく、
日々の出会いでも同じようなことが言えるだろう。
毎回の出会いに意味を求めることは、やりすぎかもしれないが、
意味を見出すことが出来たのなら、好意を持って接するのが良いだろう。

誰かを嫌うのは、自分自身が嫌いだから

これは反対意見があるかもしれない。
だけど、私自身の経験から言うならば、人を嫌うのは、相手を通して自分を見ているからだと思う。
相手の中に自分の嫌な部分が見える。
だから相手に対して嫌いという感情が生まれる。

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