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0度から見える景色と360度から見える景色は同じようで違う。

何に幸せを感じるかは人それぞれ違います。
「10代後半から20代にかけてどんな経験をしたか」
が、その後の感性に大きな影響を与えるのではないかと私は考えています。

経験則にはなりますが、17歳から21歳までの間の経験がその後の人生に大きな影響を与えるだろうと。


同じ景色を見ても、同じ経験をしても、人によって感じることが違う。
もっと言えば、同じ人でもいつ経験するかによって感じることは変わります。

だからこそ、若いうちにどんな経験をしたかが、30代後半から50代にかけて重要になるんじゃないかなと思います。

自身の底にある価値観にある程度早めに気付くためにも若いうちに様々な経験をしておくことはとても大切ですね。


揺るぎない価値観を見つけるためには


どんな人でも、若いころは勘違いを起こしやすいです。
私はこういう人間だ、私はこう感じるんだ!と10代、20代前半に叫んでたことと、30代以降に感じることは結構違ったりします。

昨今はLGBTQ問題が世の中で話題に上がっており、
アメリカでは中学生、小学生のうちから、性自認が生物学的な性とは違うとカウンセリングを受けて性転換手術を受けるなんてことが起きているようです。

個人的には、これは危険だなと思っています。
もちろん、早いうちから周囲に自身の自認している性を認めてもらえることは自己肯定感の向上に繋がり良いことではあるのですが、
先に言った通り、若いうちは勘違いを起こしやすいものです。

女の子が私は男だと言って性転換術を受けて子供が産めない体になって、
後に後悔するということが起きかねないです。
(実際にアメリカでは起きているようです。)
特にティーンエージャーは周りに流されやすいので、
よく一緒に居る子達がそうだから自分もLGBTなんだと思い込んでしまう場合もあるでしょう。

多様な性に寛容な社会であることは大切ですが、
判断を急ぎ過ぎないことが若い年代の子たちには重要なのではないでしょうか。

私個人の話をすると、
私は20代の頃は旅をするのが好きで、世界中の国々を旅して来ました。
自分の家と呼べる場所に住んでたのは、20代の10年間の間で2年ほどだけでした。
それ以外の8年間は、住所不定で豪華客船鍼灸師として働きに出たり、休暇中でも実家にもほとんど滞在せず、バックパックを背負っていろいろと旅をしていました。

就職をしても事務所に住み込みで生活することが多く、
特定の場所に落ち着くということがほとんどありませんでした。

当時はそれが自分には合っているし、今後もそういう生活を続けていくものだと思っていました。

今は、結婚をし、子供が出来、猫を2匹飼い始め、家で過ごすことがほとんどとなりました。
今後は個人事業主として自宅ベースで仕事をやっていくのでますます行動範囲が狭まります。
20代の頃のように世界を旅することはもうあまりないだろうと思いますし、
それで良い、お家大好きと思える自分がいます。

10代の頃を振り返ってみると、
私は家に居ることが多かったです。
休日の日中に習い事で外出したり、友達と外に遊びに行くこともありましたが、中学から高校にかけては休みの日でも部活以外は家に居ることの方が多かったのを覚えています。

今振り返ってみて思うのは、
家に居る、家に居たいと思う方が素の自分なんだろうなと。

この価値観を自分自身で認識できたのは、昨年豪華客船鍼灸師としてクルーズ客船に4年振りに働きに出た時でした。
以前はまったくホームシックにならなかったのが、前回はほんとうに早く家に帰って家族に会いたいという思いが強かったです。

これは、20代でさんざん旅をしてきて、外国の景色を観ても真新しさを感じなくなったことの影響もあるように思います。

旅をして、違う文化、多様な価値観に触れ、
世界を見て周ったからこそ、
今目の前にある日々の日常がより大切だと思えるようになったんだと思っています。

自身の根底にある価値観に気づくには、
外に出ていろいろな経験をすることが重要なのではないかなと思います。

20代に遊ばなかった人は、30代40代になってからお金を使った遊びを覚えて身を亡ぼすことになると言いますが、そういったことも事実としてあると思います。
そうならないために何が良いかと言うと、
若いうちに外に出て、自身の価値観を揺さぶるような経験が出来ると良いんじゃないかなと思います。

世界は純粋で綺麗なものではない。
というのが私の持論です。
「清濁併せ吞んでこそ、世の中が上手く回っていくこともある。」というのが実像だろうと。

もちろん、その中でも自身の軸を曲げず、濁った世界に染まらず、誠実であり続けることが大切ですが、
自身の価値観を周りに押し付けず、周りに対して寛容になることが大切なのではないかなと思います。

昭和と令和の価値観の違いを描いたドラマ、不適切にもほどがある!を先日まで見ていたのですが、そのドラマの中で表現された現代日本社会の在り方についての一つの答えと言える、「寛容になりましょう」というメッセージ、これは本当に大切だと思うのですが、
寛容になるためには、いろいろな経験をすることが欠かせないと思います。

また、その経験というのは若いうちにしなければならないだろうというのが私の意見です。
残念ながら、歳を取ってから変われる人はほんとうに少ない。
変わるということは、時に自身のこれまでの生き方を否定しなければならないので、歳を取れば取るほど、実行することが難しくなるでしょう。

だからこそ、若いうちに経験を積むことが大切なのかなと思います。


引き出しを増やすためには。

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