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豪華客船鍼灸師を辞めた私が見据える未来、これから生きる道。

2013年11月から歩み始めた豪華客船鍼灸師という道。
10年後の2024年2月にこの仕事を辞めることとなった。
(2019年2月から2023年5月までの休止期間も含む)

後ろ向きな退職ではなく、前向きな退職。
家族が出来て、子供が出来て、大切なものの優先順位が変わったからこその選択。
もちろん、豪華客船鍼灸師を続けるという選択肢が無いこともない。
戻ろうと思えばいつでも戻れる。
それだけの実績を積み上げて来た。

しかしながら今は戻りたいという気持ちはない。
一度休止期間を挟んだ上でクルーズ客船での生活の日々に戻り、ここはもう私が居たいと思う場所ではないということに気付いた。

世界を十分に旅した。
これからの私が求めるのは、外ではなく、内へ内へと深めていく世界。
豪華客船鍼灸師という仕事を辞めた私がこれからどんな道を見据えているのかを書き残しておこうと思う。

5年、10年と時が経った時、
見据えている未来のうちどの道に進んでいるのか。
私自身も楽しみにしながら書いて行こうと思う。


いち鍼灸師あん摩マッサージ指圧師として

豪華客船鍼灸師時代の写真

今後どんな仕事をするとしても、
今後どんな生き方をするにしても、
私が鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師であることには変わりないし、
鍼灸治療、徒手療法は続けていきたいと思っている。

その中で決めているのは、
自分の治療の価値を自分で落とさないということ。
市場の価格に合わせて値段設定をして治療をしていくことは、きっと多くの元豪華客船鍼灸師がやっているだろうし、それが王道なのかもしれない。

しかし、それでは10年という時間の中で磨いて来た腕と積み上げて来た知識の量、
豪華客船に7度乗って成功を収めた経験に見合わないかもしれない。
他人と比べてどうということではなく、
私自身の経験、豪華客船で働いていた際の値段と比べてどうなのかという視点で治療価格の設定をすべきなんじゃないかと考えている。

もちろん、豪華客船スパと日本での施術では環境が違うため、まったく同じ値段にすることは難しい。
だが、1回50分の治療に300USドル近い額を支払ってもらっていた身からすると、
ある程度の金額設定にすることが私の治療に価値を認めてくれたこれまでの患者さんたちに対する誠意なのではないかとも思う。

これからもずっと知識と技術はアップデートし続けていく。
その上で、いち鍼灸師あん摩マッサージ指圧師として、日本でトップレベルの価値と価格の治療を提供していく。
私自身の経験を客観的に見てもそれは可能だろうと感じている。
圧倒的な治療結果を出す。
豪華客船に乗っていた時も日本でも、毎回の治療で目指すゴールは変わらない。

それであれば、大衆に認められることを目指すよりも、
私自身の治療の本当の価値を認めてくれる人たちへと施術を行っていく。
それが、私が歩むべき、いち鍼灸師あん摩マッサージ指圧師道なのだろうと。

覚悟を持ってこの道を歩んでいく。


世界を見て周ってきた者として

海外で活躍する鍼灸師として講演した際の写真


10年間で延べ70か国、300を超える都市を周って来た。
豪華客船で半分、バックパッカーとして半分。
船で、車で、電車で、バスで、徒歩で様々な街を見て来た。

多種多様な生活背景を持ち、さまざまな文化で育ってきた人々と共に働いてきた。
私のような経験をしている人は日本中を探してもそう多くないだろう。
だからこそ、私だからこそ届けることが出来るものがあるのではないだろうか。

鍼灸あマ指師として伝えられることも多いが、
海外を見て周ってきた者として伝えらえることがたくさんある。
これからは、そんな私の経験を伝える場を作って行きたい。

noteやブログなど、文字で伝えていく。
Youtubeや講演など、映像で伝えていく。
ポッドキャストやStand.fm、Voicyなど、音声で伝えていく。
地域の人や子供を集めてイベントを行い、体験ベースで伝えていく。

何をどうやるかはまだぼんやりとして形になってないが、
何かしらの形で経験を周りに還元していくことをやっていきたいと思っている。



英語で仕事をしてきた者として

ディズニークルーズで働いていた時の同僚たちと

英語に関する仕事をしていきたいと思っている。
テストや試験で点数を取るために英語を教えるのではなく、
英語でコミュニケーションを取れるようにするために英語を教える。

今後、日本から出て世界でチャレンジしていきたい若者たちに英語を扱う術を伝えていきたい。
英語で読み書きできることと、英語会話でコミュニケーションを取れることは、違った能力が求められると言える。

実用的な英語を教えることを仕事にして行きたい。

すでに決まっていることとしては、2024年下半期から友人の仕事を手伝う形で英語講師をすることになっている。
これについては、追ってまた情報公開をして行こうと思っている。

個人的には、ただ英語を教えるのではなく、
英語でコーチングをやって行ければと考えている。
世界を見ること、世界を経験することを目的とするのではなく、世界で結果を出すことをゴールにしたいと考える人たちの支援をして行きたい。

豪華客船スパという特殊な環境ではあるが、
そこで英語で仕事をして一つの成功を収めることが出来た。
その経験を還元していきたい。

どこかに属してやるのが楽ではあるが、
長く続けていくなら自分自身で仕組化してマーケティングをしてやっていくのが良いというのも分かっている。
さてさて、どうしたものか。

とりあえずは流れに任せて、ゆくゆく、英語に関することを仕事にしていこうと思う。


日本で生きる者として

一度や二度だけでなく何度も、海外移住をすることも考えたし、今後もしようと思えば出来なくはない。
だけど、私には日本に大切な人たちが多く、沈みゆく日本だからと見捨てて行くことは出来そうもない。

妻の妊娠中、7ヵ月間クルーズ客船に乗っていて間に考えていたことは、日本に帰った後どう自身の経験を日本に還元していけるのかということ。
仕事での還元、地域での還元、子育てを通しての還元。
いろいろなやり方があるのだろう。

個人的には、地域での還元に興味がある。
ボランティア活動を通しての還元になるだろうか。
地域の人々との交流を重ね、見えて来たものの中から自分自身だから出来ることを見出し、還元していく。

何かしらの形で政治に関わっていくという道もあるのかもしれない。

いずれにせよ、日本という国がより良い国になるように、
まずは自分の住む地域で出来ることをしていこうと思う。
親族とのつながりを大切にし、友人とのつながりを大切にし、輪を広げていく。

これからもいろいろな出会いが出来ていくと思うが、
ネット上の遠い誰かではなく、自身の目の前にいる人たちを大切にしていきたい。
隣人を愛せよ。その積み重ねがきっと日本への還元と繋がっていく。



夫として、親として

父と妻と子と

今までと比べて一番の変化は、子供が出来て自分が親になったこと。
守るべきものが出来たということは、思っていた以上に私の心に変化を与えた。

今後もいろいろなことをやっていきたいと思っているが、
家族を犠牲にしてまで何か新しいことをやろうとは思わない。
特に子供がある程度大きくなるまでは、子供との時間を大切にしていきたい。
また、妊娠中にクルーズ客船へと働きに行くことを快く受け入れてくれた妻を誰よりも大切にしていきたい。

いろいろな立場としての自分があるけれど、
最優先とすべきは、夫としての自分であり、親としての自分である。

親の離婚を経験している身としては、家庭を壊すようなことは絶対にしない。
自分が何をすると間違いを起こしやすいのかはこの10年で大体把握できた。
間違いを起こさないよう心掛け、良き夫、良き親と家族に思ってもらえるようにしていきたい。

幸い、私の親族には良き夫、良き親の手本となる人が多い。
理想とする家族像、親としての立ち振る舞いは何となく分かっている。
優先順位を間違えなければ、きっと、良い家庭を築いていくことが出来るだろう。

また、親として大切にしていきたと思っていることは、自分自身が楽しんでいる姿を子供に見せること。
私の両親は、自身の好きなことをずっとやって生きている。
父はサッカーを、母は助産師の仕事を。
両親ともに祖父母の影響を受けて好きに生きて来たようで、
どうやらこれは私の家系の影響が大きいようである。

親が好きなことをしていて、
自分も好きなことを好きなようにして行って良いんだと思えた自身の経験がある。
私の子供にもそう思って欲しい。

特にこれからの時代は、本人の好きという気持ち次第でそれが仕事になり得る世の中だ。
枠にはまらない考えを持って、子が自由に生きていけるように支援をしていきたい。
それにはまず、親が自由に楽しそうに生きている姿を見せるのが良いだろう。

もちろん、締めるところはしっかり締めるが、
子供に憧れてもらえるような背中を見せていきたい。
そして何より、妻を家族を大切にする姿を見せていきたい。

子供は誰よりも親の立ち振る舞いを見て育つ。
夫として、親としての自分の姿は、そのまま将来の子の姿に大きな影響を与えることになる。
そのことを忘れずに生きてい行こうと思う。


これから私が生きる道

クルーズ客船の上で見た最後の夕陽

これからどんなことをして行くのか。
とりあえず決めたことは、名古屋で鍼灸あん摩マッサージ指圧業をやっていくこと。
こちらは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の出張届を先日出してきたので、
もうそろそろ稼働を開始することが出来る。

治療場所は、2か所確保出来ている。
鍼灸院としてオープンすることも考えていたが諸事情あってなしとした。
出張治療メインとして、様々な方の自宅や指定の場所に出向いて治療をしたり、
こちらが指定する場所に来て頂いて治療をする形となる。

将来的には、育成が出来て、外国人を顧客として治療する場を作って行きたいとぼんやり考えているが、単なる鍼灸院という形ではなく、
リトリートスパや複合施設の中に治療室を作る形で、
他の事業と共にやる形で行きたいと思っている。

これはすぐには難しいので、5年から10年という期間の中で作り上げて行ければと考えている。
こちらは何も決まっていないので、何をするかも含め今後ゆっくり考えて行こうと思っている。

ただ、育成という部分に関しては、まず名古屋で誰でも参加できる鍼灸の勉強会を開催して行こうと思っている。
1対多で一方的に教えるのではなく、
参加者が双方向で知識や技術を共有してお互い高め合えるような勉強会を開催していきたい。

鍼灸師歴10年を超えたが、日本で腰を据えて鍼灸治療をやるのは初めてと言っても過言じゃないほどなので、正直不安もあるが、出来ることをこつこつとさぼらずにやって行きたい。

海外からのインバウンド向けの治療だったり、海外に行って出張治療するなんてことも出来たらなとも思っている。
想像はどこまでも膨らませれるが、先の話は先の話。
地道に一歩一歩進んでいこうと思う。

鍼灸師以外のことで言えば、
サッカーは社会人チームでプレーヤーとして続けていきたいと思っている。
一度はプレーヤーからは退いてトレーナーとしてサポートする道を歩んでいたが、やっぱり自分でプレーするのは楽しい。
私の父がもうすぐ70歳になるがそれでもサッカーを続けていて、その姿を見ると、自分もまだまだやれるんじゃないかと思えてくる。

願わくばサッカーに関する仕事も出来たらなと思っている。
英語という武器があるので、そこに活路を見出していきたいところ。

あと、何をするかはまったく決まっていないが、
まずは何かしらのボランティア活動を通じて社会貢献をしていきたい。
あの人たち面白いことをやっているね、社会貢献になる良い活動をしているね、どんな人がやっているのかな?となった時に、鍼灸師がやってますとなるような何かを。

鍼灸から裾を広げるのではなく、
何か別の事業から鍼灸からの袖口を広げる。
そんな活動もして行きたい。



すべては自分次第。
この2カ月半、十分に休息を取って、家族との時間を作れたので、ここからは一家の大黒柱としてしっかりと生計を立てて行くための努力をして行く。

もし、私の鍼灸治療・徒手療法を受けたいという方がいらっしゃれば、
ぜひご連絡を頂ければと。
基本的には名古屋での治療を受け付けとなるが、
出張治療費に加えて交通費+αを出せるという方は、市外県外国外であっても治療しにいくので、一度ご相談頂ければと思う。

豪華客船鍼灸師として成功を収めたことにあぐらをかかず、
ゼロからのスタートを泥臭く、がむしゃらに突き進んでいこうと思う。
きっと失敗もたくさんするけど、すべてを経験値に変えて、楽しみながら前へ進んでいこうと思う。

みっつのこれからを楽しみに見守って頂けると嬉しい。
ではでは。

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