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MiTOHOKU Program メンタリングを公開!①

最終発表を終えたMiTOHOKU Program。最終発表のプレゼンテーションに至るまで、採択者はメインメンターによる定期的なメンタリングを受けてきました。各分野で活躍するプロフェッショナル集団が、本気の対話と専門家目線のアドバイスでアイデア実現に向けたサポートを行ってきました。

この投稿からはメインメンターである斉藤隆秀さん、齊藤良太さんによるメンタリングの様子を2回に分けてお届けします。本日は斉藤隆秀さんによるメンタリングの様子をご紹介します。


【メインメンタープロフィール】

斉藤 隆秀さん manordaいわて株式会社取締役

プロフィール:(株)インテリジェンス (現パーソル) などのベンチャー企業の創業期を経験後、地域通貨事業会社設立、自走できる地域商社やDMOの設立運営など地方創生事業に従事。
2018年、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーに入社し地方創生伴走支援チーム創設に参画後、合同会社アンクアンドパートナーを創業し独立。
現在は、manordaいわて取締役を務める傍ら、福島県楢葉町で都市部学生を対象とした学生スタートアップ立ち上げサポート事業に従事。現在200名以上の学生のメンタリングを担当している。自身でも3年間で12社の創業を行うシリアルアントレプレナー。

得意領域:人材, アントレプレナーシップ, 金融, ファイナンス, 地方創生

メンタリング1組目 AILE

今回唯一チームで採択された、「AILE」(下川大輝さん・横川裕大さん・平山英幸さん・高橋健吾さん・佐藤志保さん・柏田祐樹さん)。「AILE」は東北大大学院医学系研究科に所属する大学院生5人によるチームで、高齢化が進む日本から、介護問題を解決するソリューションづくりに挑みます。高齢者の心身が老い、衰えやすくなった状態(=「フレイル」)をいかに早く発見できるかを医療の専門分野と最新のテクノロジーを駆使して実現することを目指します。

今回のメンタリングで特に議論されたのが、チーム体制と今後の動き方。下川さんは「医療に関する知識や経験はあるものの、現時点では経営に関するノウハウや能力が足りていない」と感じていると言います。その上、「AILE」メンバーはそれぞれ異なる分野の博士課程に属しており、現在は全員が足並みを揃えて事業化に注力することが難しい状態です。

そこで斉藤さんから提案されたのが、
①外部から「プレイヤー」をチームに入れること。
 現「AILE」メンバーのアイデアを、現場でスピード感を持って形にできるメンバーを入
 れることで、プロジェクトの進捗は格段に上がるはずだとアドバイスされました。
②自走化できるまでのスポンサーを創ること。
 福島県楢葉町などの自治体と連携し、体制を維持するための財源確保をサポートしました。

このアドバイスを受けた「AILE」メンバーは、「斉藤さんの仰る通り、外部からプレイヤーとなる存在に参画してもらうことに賛成。競合も多い分野なので、推進力を高めて一刻も早い実現を目指したい」と回答しました。

その後斉藤さんは、外部から「プレイヤー」を入れる際の流れやコスト面などを実際のモデルケースを挙げて説明。実現に向けた現実的なアドバイスや連携先とのマッチングと共に、「とてもワクワクするプロジェクトなので、ぜひ実現させてほしい」という力強い応援のメッセージを「AILE」メンバーに添え、メンタリングを終えました。

メンタリング2組目 佐藤宏夢さん

2組目は、一関工業高等専門学校専攻科 システム創造工学専攻電気電子コース 2年の佐藤宏夢さん。高専生として今回唯一採択された佐藤さん。普段はロボットを動かすためのモーターの制御に関する研究をしています。

佐藤さんが掲げる本プログラムの研究テーマは「雨という自然エネルギーを用いた新しい発電方法」。太陽光発電など再生可能エネルギーの拡大が見込まれ、安定してエネルギーを利用することが求められている今こそ、「環境問題の解決に向けた新しい発電方法を形にしたい!」と志しています。

本プログラムでは、プロトタイプ(試作品)の開発や、メンターの起業家の方との対話を通してアイデアを社会実装するためのより良い方法を考えていきたいと意気込んでいます。

10月に実施した斉藤さんとのメンタリングの冒頭では、9月に行われた海外研修の振り返りを共有。「研修を通して、ゴールが明確になり、自分のアイデアに対する本気度・行動力が増した。いつかではなく、今挑戦しようと思えた」と述べる佐藤さん。

メンターである斉藤さんからは、今後どう動いていくべきか具体的なアドバイスが送られました。
 
まず初めに斉藤さんが投げかけたのが、「佐藤さん自身でなければできないことは何か?そこに焦点を当てるプロトタイプ開発が必要」との助言。「何のためにプロトタイプを作るのか?」「誰・どの市場向け?」「アイデアの実現のために必要な”電圧の安定化”はどう図る?」等の質問を佐藤さんに投げかけ、対話を通じてアイデアのブラッシュアップを行いました。

その他にも、実現に向けたコストやスケジュールに関しても具体的なアドバイスをかけた斉藤さん。最後は、斉藤さんからの「1人で頑張っていると行き詰まってしまうこともあるはず…。周りの先生や友人を頼って、仲間づくりをしていくことも大切!」というメッセージでメンタリングを締めました。第2回ではもう1人のメインメンターである齊藤良太さんによるメンタリングの様子をご紹介します。


<MiTOHOKU Programの運営体制>

主催:
株式会社Wasshoi Lab

共催:
manordaいわて株式会社、七十七リサーチ&コンサルティング株式会社、株式会社日中BHEコミュニケーションズ、株式会社オーナー、国立大学法人東北大学、国立大学法人岩手大学、一関工業高等専門学校

特別協力:
株式会社七十七銀行、株式会社岩手銀行、仙台市、盛岡市、一関市

協力:
一般社団法人EO North Japan主催 GSEA東北大会、NPO法人学生ネットワークWAN主催 学生エバンジェリストアワード、研究コミュニティ ミツバチ

経済産業省
令和4年度 未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業補助金AKATSUKIプロジェクト 採択事業


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