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MiTOHOKU Program 採択者紹介①鳥居奎吾さん

本投稿からは5回にわたり、「MiTOHOKU Program」の採択者をご紹介していきます!第1回は、新しい価値を生み出すロボットづくりを目指す、鳥居奎吾さんです!

〇プロフィール
鳥居奎吾さん
東北大学工学研究科(航空宇宙工学専攻) 修士1年


〇これまでの活動

子どものころからものづくりが好きだった鳥居さん。ブロックなど遊びの中で手を動かし、テレビで放映されていた「NHK学生ロボコン」にあこがれを持ちました。大学進学の時には「ロボコンができる大学に行きたい」という理由で大学を選択。学部時代からロボットの製作に携わり、研究室・ロボコンサークルでの活動に加え、さらには複数のロボットベンチャーでのインターン経験を持ち、ロボット開発に情熱を注いできました。

大学時代に所属したサークルでは「関東春ロボコン」、「NHK学生ロボコン」にも出場。メンバーとしてだけではなく、チームリーダーとして仲間を率いた経験を持ちます。大学時代、「NHK学生ロボコン2021」に向けて鳥居さんたちのチームが製作したロボット。「投てき」ができる機械でありモーターなどを組み合わせて開発したそうです。


制作したロボット=鳥居さん提供

鳥居さんはロボットの定義について「まだ一般化されていない機械のこと」だと語ります。新しい機械を作ることは、新しい価値を作っていくこと。自分たちが開発したロボットが実際に目の前で動く様子に魅了されてきました。

鳥居さんは、学生がロボット製作にかかわれるメリットを2つ挙げました。1つは自由な発想で好きなように作れるということ。もう1つはいろいろな人にアドバイスをもらえること。企業の方や仲間の学生たちから、たくさん正直な意見がもらえることがありがたいと話します。

〇MiTOHOKU Programへの応募理由

自分自身の「好き」を生かし、大学やベンチャー企業でロボットの製作に取り組んできた鳥居さん。大学院生となり、研究室以外で何かを開発する機会を作りたいと思っていたものの、開発には費用がかかるので、その費用をどうしようかと考えていました。

大学から流れてきたメールで「MiTOHOKU Program」の学生募集を目にし、起業家・経営者からアドバイスを受けられることを知ります。このようなプログラムに参加した経験はないといいますが、プロトタイプ開発費が支給されることにも魅力を感じた鳥居さんは思い切って応募。「最終選考会に参加していた学生さんの熱量がすごく、選ばれるとは思っていなかった」といいますが、見事に採択されます。

〇MiTOHOKU Programで挑戦したいこと

「単にロボットが好きだから作るのではなく、今社会で求められていることは何か判断する力をつけたい」という鳥居さん。メンターシッププログラムや報告会などでロボットエンジニア以外の方からの意見を聞いたり、海外研修を通じて海外では技術がどのように社会で実現されているのかを知ったりすることを楽しみにしているそうです。

特に注目しているのは、宇宙分野。近年再び月面開発が盛んになる中で、今後ロボットのニーズは拡大し、費用面でも多額の費用をかけて宇宙で利用できるロボットを作っていくことになると予測します。鳥居さんは宇宙工学の研究室で研究しており、「どんなものを作るかが決まっていない宇宙だからこそ、自由な発想でロボットを好きなように作れる。誰もが宇宙旅行・月面旅行に行ける未来は間違いなく楽しい」と想像を膨らませています。

「宇宙で働くロボットの実現」と「日本のロボット技術の向上」を目指す鳥居さん。これまでのご経験に加え、起業家や仲間たちのサポートを得てどんなロボットが生み出されるのか、そのアイデアが楽しみですね!


MiTOHOKU Programとは
「MiTOHOKU Program」とは、東北にゆかりのある未踏的若手人材を発掘・育成するプログラムです。「海外研修を通じた世界レベルの経験」と「起業家・専門家集団による伴走支援」を受けることができる東北にゆかりのある学生向けの特別プログラムです。
公式HP:

<MiTOHOKU Programの運営体制>

主催:
株式会社Wasshoi Lab

共催:
manordaいわて株式会社、七十七リサーチ&コンサルティング株式会社、株式会社日中BHEコミュニケーションズ、株式会社オーナー、国立大学法人東北大学、国立大学法人岩手大学、一関工業高等専門学校

特別協力:
株式会社七十七銀行、株式会社岩手銀行、仙台市、盛岡市、一関市

協力:
一般社団法人EO North Japan主催 GSEA東北大会、NPO法人学生ネットワークWAN主催 学生エバンジェリストアワード、研究コミュニティ ミツバチ

経済産業省
令和4年度 未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業補助金AKATSUKIプロジェクト 採択事業


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