見出し画像

MiTOHOKU Programメンタリングを公開!②

MiTOHOKU Programプログラムの柱の1つ、メインメンターによる定期的なメンタリング。各分野で活躍するプロフェッショナル集団が、本気の対話と専門家目線のアドバイスでアイデア実現に向けたサポートを行います。

今回は、メインメンターによるメンタリングの様子を公開するレポートの後半!齊藤良太さんによるメンタリングの様子をお届けします。


プロフィール

齊藤良太さん
株式会社Wasshoi Lab 代表取締役
(Wasshoi Tohoku Group グループCEO)

プロフィール:米国大学を卒業後、富士通株式会社、日本マイクロソフト株式会社で営業・マーケティングマネージャーに従事。IT領域ではWindows (.NET Framework) を中心とした知見を持ち、マーケティング支援アプリ開発なども行うキャリアを持つ。
2016年1月に、株式会社VISIT東北 (現:株式会社Wasshoi Lab) を創業。毎年1社のペースで会社設立を行うシリアルアントレプレナーとして活動。(合計10個の法人設立のキャリアを持つ)

また、社長業・オーナー業の傍ら、世界最大規模の起業家機構 Entreprenurs’ Organization (EO) の日本・東北支部である EO North Japan の会長を歴任した。現在はEOにおいて、日本・中国・韓国・香港・台湾を統括する北アジアリージョンのDirector (理事) を務めており、世界の起業家との深いコネクションを保有する。

得意領域:アントレプレナーシップ, グローバル, 人材育成, 地方創生

メンタリング1組目 清水紘輔さん


大学生や大学院生に交じり、高校生で唯一MiTOHOKU Programに採択された清水さん。清水さんは、中学2年生の時から「起業」や「ビジネス」に興味を持ち、学外の活動も積極的に行ってきたといいます。

中でも印象的だったのが、中学校3年生の時に参加したメディアアーティスト・落合陽一さんの個展。「計算機自然」、「デジタルネイチャー」という考え方を打ち出した落合さんの個展について「コンピューターと自然の境界があいまいとなる展示は衝撃だった」と振り返ります。そこから「情報工学」の世界に興味を持ち始めます。

今回MiTOHOKU Programで挑戦するテーマも「情報工学」。人間の持つ感覚や価値をコンピューターで表現し現実にする、いわば「コンピューターと人間の同化」を進めるハードウェアの開発に挑戦します。

齊藤さんとのメンタリングでは、初めに清水さんからの現状共有。着々と開発が進み、近々学会に論文を出す予定であることや、山形県(清水さんは山形県在住)の企業からタイアップの依頼が来たことを明かしました。
一方で、世の中には人間の生体情報を搭載したコンピューター製品が増え、競合他社が多いことを課題感として捉えているとのこと。他社製品に打ち勝つためには、自社にしかない特化した強みが必要、と齊藤さんとの対話を通して改めて実感した様子の清水さん。


その他にも、齊藤さんから今後の長期的なスケジュールや特許取得についてなど、具体的なアドバイスが数多くなされました。清水さんは「今やるべきことに必死に向き合いながら、今後どう進めていくかもしっかりと計画を立てて考えていきたい」と意気込み、メンタリングが終了しました。

メンタリング2組目 鳥居奎吾さん

2組目は、東北大学工学研究科(航空宇宙工学専攻)修士1年の鳥居さん。

子どものころからものづくりが好きで、ブロックなどの遊びの中で手を動かすことが多かったといいます。そして、テレビで放映されていた「NHK学生ロボコン」を見て、鳥居さんは強い憧れを抱きました。大学進学の時には「ロボコンができる大学に行きたい」という理由で大学を選択。学部時代からロボットの製作に携わり、研究室・ロボコンサークルでの活動に加え、さらには複数のロボットベンチャーでのインターン経験を持ち、ロボット開発に情熱を注いできました。

そんな鳥居さん。MiTOHOKUには、「単にロボットが好きだから作るのではなく、今社会で求められていることは何か判断する力をつけたい」という想いを胸に参加をしています。
具体的には「モジュラー構造物を建設できる汎用的なロボットの実現」。モジュラー構造物とは、工業製品やシステムの構造・設計の分類の一つで、構成要素や要素間の連結方法などの多くが規格化・標準化されており、それらの組み合わせにより最終製品の開発や生産が可能なもののこと。

開発を進める中で、同分野には既にレッドオーシャン化している業界もあり、参入に課題感を覚えているという鳥居さん。既に市場にある製品を試験用に購入しようとしていることも明かしました。

これを受けて齊藤さんは、「既に市場にある製品を購入するのであれば、その製品にできないことを100個見つけるつもりでやってみよう。誰もが感じやすい課題は、解決するための機能が備わった製品が既に存在しているけれど、本質的かつ他社がやらなさそうなニッチな所を突いていけたら良さそう」とのアドバイス。

その他にも齊藤さんから多くのアドバイスが伝えられ、鳥居さんと今後のスケジュールを確認したのち、鳥居さんへの力強い応援の言葉でメンタリングを締めました。


<MiTOHOKU Programの運営体制>

主催:
株式会社Wasshoi Lab

共催:
manordaいわて株式会社、七十七リサーチ&コンサルティング株式会社、株式会社日中BHEコミュニケーションズ、株式会社オーナー、国立大学法人東北大学、国立大学法人岩手大学、一関工業高等専門学校

特別協力:
株式会社七十七銀行、株式会社岩手銀行、仙台市、盛岡市、一関市

協力:
一般社団法人EO North Japan主催 GSEA東北大会、NPO法人学生ネットワークWAN主催 学生エバンジェリストアワード、研究コミュニティ ミツバチ

経済産業省
令和4年度 未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業補助金AKATSUKIプロジェクト 採択事業




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?