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世界中の女性に土下座します。

私、絶対に「性」関連のことに触れたくなかった。「性」関連の事柄はやっぱり、過激だったり、トラウマになりやすかったりするものが多くて、正直言うと、苦手です。それ関連の記事を読んだりすると気持ち悪くなることだってしばしばです。そこの分野に触れるのが、怖かったんです。
だけど、もう逃げません。私の実体験、周りの人の体験、味わった苦痛、全て吐き出しました。そして、現在の性に関する刑法や当事者の動き、まとめました。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。1人でも多くの人に、届きますように。

「フェミニストになんかなりたくない!」

 私、性関連の物事、嫌いでした。もともと「男の子が●●」「女の子が○○」とぐちぐち言うのが気に食わなかったというか…男性と女性ってそんな差あるもんなのかな?性被害って、そんな頻繁に起きているもんなのかな?って思っていました。ニュースでたくさん報道されていたりしているので、情報、数字として男女の差が著しいことは頭では認知していましたが、「これおかしいでしょ!!」って気持ちが熱くなるほどの出来事を肌で感じることはありませんでした。
 私の家では、両親が共働きってこともあって、お父さんもお母さんも同じ量の家事をやっています。掃除機をかけることも、洗い物をすることも、洗濯物を畳むことも、当たり前にお父さんもやっています。また、子育て。と言いますが、母が外国人ということもあり、子どもの教育は全てお父さんがやってくれています。保護者会も学校からの配布物のチェックも、全部お父さんが管理しています。お母さんは健康面、睡眠やら食事の栄養バランスやらについては口うるさいですが…。DVやら男尊女卑のことも叫ばれますが、我が家ではむしろ逆で、お父さんは「ママいつもありがとう」って言うし、私がお母さんに反抗したりすると、「お前、ママがどれだけ大変かわかっているか?」と咎めてきます。お母さんを溺愛しているラブラブ夫婦なんです。一時期はそれが嫌で嫌でたまりませんでしたが…。
 学校でも、男の先生が家庭科を担当していますし、理科の先生には女性が多く、国語の先生にだって男の先生がいます。
今こうやって改めて書き出すと、とことん環境に恵まれていたと実感します。しかし、そんな恵まれていた環境にいたからこそ、現実を見たくなかった自分がいたのかもしれません。
 私は、性関連のことには目をそらして過ごしてきました。「フェミニズム」も、どこか嫌悪していた自分がいます。メディアで見ていたものがフェミニズムを「男性叩き」として表現していたからです。とにかく「男はクソだ」というニュアンスのことをたくさん言っていて、「これがフェミニズムなら絶対フェミニストなんかになりたくない!」って強く思ったの、今でも覚えています笑笑。
 しかし、そんな私の中で、初めてフェミニズムへの見方が変わったのは、英語の授業でエマ・ワタソンの2014年9月20日の国連本部での、男女平等を呼びかけるスピーチを聞いた時でした。

"For the record, feminism by definition is: “The belief that men and women should have equal rights and opportunities. It is the theory of the political, economic and social equality of the sexes.”"
(和訳↓)
「「フェミニズム」というのは「女性と男性は平等な権利と機会を得る必要がある。」という信念を意味している。政治的に、経済的に、社会的に、性別間の平等性を支持する思想だ。」

フェミニズムっていうのは、ただただ女性を上げるものなんじゃなくて、男女平等を支持することなんだ、って初めて知りました。だったら私もフェミニストかな?って思いました。しかし、それでもやっぱり、あんまり自分ゴトとして捉えられず、自ら性関連のものを見ようとはあまり思いませんでした。…自分自身にそのようなことが起きるまでは。

怖かった、嫌だった、辛かった…

 その前に、1回だけ「性」の分野に自ら飛び込んだことがあります。 #withyellow 運動が話題になっていた時期です。#withyellow というのは痴漢反対運動で、黄色いものを身につけて #withyellow 賛同を示すその運動は、「受験生を痴漢から守っている!」と話題になっていました。センター試験当日、電車の中や会場前が黄色に染まっていて、本当にびっくりしたの覚えています。そんな中、私はたまたまタイムラインに流れてきた小島慶子さんの #withyellow を支持し、痴漢撲滅を呼びかけるツイートに、リプライしました。しかし、私の初めての「性」の分野への介入は、共感ではなく、軽い「批判」の形でした笑。「痴漢するなするな言っているけど、そんな罵倒するだけでも、変わらない。なぜ痴漢をするのか?というところを突き止めないと痴漢の根本的な解決にはならない。」というニュアンスのことを言いました。私はもともと「犯罪者の社会復帰支援」というのをやっている身で、刑務所内で加害者がちゃんと更生できるように矯正教育を整える、出所した加害者が安定した職に就けるようにする、といったことをやっています。それらを行うには、まずは加害者には虐待やいじめ、貧困などいろいろな要因が絡んで犯行へ走らせている、という理解が必要です。痴漢の場合は、性への間違った認識が絡んでいたり、性依存などの病気が要因というケースだったりすることもあります。これらの要因を理解することが被害防止に繋がるって頑なに信じています。
 こう言うと、「加害者の保護」のように見られることもありますが、決してそうじゃないんです。加害者の更生は「加害者のため」以上に「社会のため」だと思っています。日本では再犯率が50%、つまり、2人に1人は再び犯罪を犯してるんです。逆に考えれば、再犯率を下げることは、2倍安全な社会になるんです。
 もちろん、どんな事情であろうと、罪を犯した人が一番悪い、被害者が一番苦しいです。だからこそ、被害にあわなかった人が、被害者のためにも、加害者の矯正に取り組んで、より安全な社会を作ることが大事だと思うんです。
しかし、そう頭では思っていたものの、被害者の感情は想像を絶するものだということ、今ならわかります。

 ある時、私はツイッターで以下のようなツイートをしました。今思えばこのツイートも、「加害者保護」的な感じがしますね笑。

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すると、1人の方がそのツイートに関連してDMをくれました。その方とは以前からDMしていて、私の活動を応援してくださっている方でした。(相手のアイコンはプライバシーのため白塗りにしています)。

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この文面を見て、私は最初「ん?」と思いました。「気になった」とは「性的に気になった」ということなのかな?と思いましたが、それだったらわざわざ言って来ないよね、、って改めて思い、どういうことなのかあまり検討がつかず、何か不快にさせてしまったのかなと思っていました。

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このような返信が来て、さらにわからなくなりました。「良い意味で気になっていた。」「ありがとうございます。」ってどういうこと?性的な意味なの?だけど、「申し訳ない気持ちにさせてごめんなさい。」って謝っているから、決して悪い人ではないよね…そう思いました。「男性思い切ってあの写真にして社会へ提起してくれてありがとうございます」という意味なのかな?なんて思いました…。けれど、次のような返信が来て、本当にゾッとしました…

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怖い、何、結局そういうことなの?混乱したし…以前まで自分の活動を応援してくださり普通に話していた人がこんなことを言うのに傷ついたし…涙が止まりませんでした。しばらく経ってなんとか落ち着きを取り戻せた時、このことを1人の仲良い友達に言ったんです。後ほど詳しく触れますが、その友達は性の問題に関して強く興味を持っていて、女性が声を上げる、様々な活動を行なっている子です。加害者側の支援に軸をおいている私とはやっていることが真反対ということもあって、私はすごいなー。とは思いつつあんまり身近に捉えていなかったですが…。その子に相談したところ、そう言ってきた男性側にすごく怒りを見せていたと一緒に、相手が言った「ありがとうございます。」を歪みのない「感謝」として捉えた私についても、「やばい」と言いました。私にはわかります、その子が発したその言葉には「気をつけて」という意味がこもっているということ。私は日常的に、みんなそんないい人じゃない、人を信じすぎ、って言われます。正直言って、そんなこと言われても「みんな根はいい人だよ!」という思考はどうしてもぬぐえません。もちろん、頭の中では「警戒しなきゃ。」って思っているし、人を信じて嫌なことが起きても「信じた自分も悪い」って思います。このような加害者の支援なんていう活動ができるのも、人を信じているからでしょう。そんな私だからこそ、私の仲のいい友達には社会に懐疑的というか、常に社会に不信感を抱いている人が多いようにも思えます。「なんでそんなひどいこと言うの?」って内心怒るときもありますが笑笑、おかげさまで自衛の思考もちょっとずつに身につけられてます、感謝しかないです笑笑。
 
 しかし!落ち着いて考えたら、やっぱりそう言ってきた男性側も、悪い人には思えないんです。私があんな加害者を保護するかのようなツイートをしたから、あんなことを言ってもいいだろう、と思ったのかもしれません。実際、私は「不快だ」という感情を文面に出してないです。誰も「そう言うことは人を嫌な気持ちにさせるからダメ」って言ってないんだから、そりゃわかるわけないっか、って思いました。これこそ、男性側の歪んだ認知なのかなって思いました。だからこそ、ちゃんとした性教育が必要だなって改めて思いました。これも後ほど詳しく触れますが笑
 自分の中でそう考え、相手に対する嫌悪感も薄まりました。しかしもちろん、あんなこと言われては返信する気になんてなれもしないし、放置していました。

すると、何時間か経ってから別のフォロワーの方から以下の文が来たんです。

「パンツ何色の履いてるの?」

この文も、書きたくない。思い出したくない。上記のカッコ内、最後の最後まで書けなかったです。正直言うと、もうこれ自体書くのやめようかなって何度も思いました…。
 上記の文が来た時、私は瞬時にその人とのトーク履歴を消しました。証拠としてスクショしとくべきだったって今は後悔しますが、それを見た瞬間は本当に吐くかと思ったほどです。気持ち悪い、見たくない、って、頭が真っ白いなって何も考えないで秒速で消しました。けど、いくらトーク履歴を消したって、記憶からは消えないんです。
 怖い。嫌だ。なんで?ついさっきもう大丈夫、ってなったのに、なんで。しかも別の人、なんで。なんでなんでなんで。なんだか自分の体も気持ち悪く感じるし、なんでそんなこと言うの?っていろんな感情で、頭の中はぐちゃぐちゃだし、もうずっと号泣してました笑。お風呂に入るのも辛い。親に怪しまれるから、なんとかして鏡が見えないようにしてお風呂には入りましたが、やっぱり気持ち悪い。

 もう、ツイッターも、この活動も、やめちゃおっかなという考えが一瞬頭を過ぎりました。この件より前に、インスタのDMで突然よくわからない植物の写真を送ってくる人がいて、怖くなったことがあります。ツイッターで様々な方々がお話してくださる中で、自身の犯罪経歴を正当化してそれを押し付けのような形ですごい勢いで話してくる人もいます。そして、この件でこのようなことを言ってきた男性は、性的犯罪に手を染めたことある、と以前DMで話していた時に自分から明かしてくれていたんです。何傷ついてんだ私は、私が一番わかってんじゃん、9割の人は更生しないんだって、だけどそれでも頑張るって決めたんじゃん、って思い、さらに泣きました笑笑。
 そんな時に、以前お会いした女性の監督さんが話を思い出したんです。その方は「暴力の連鎖を断ち切る」という思いで、刑務所内の矯正教育を描いた映画などを制作している方です。そのお方と前に2時間半ほどお会いしてお話した時に、「あまり自分を急かして大っぴらげに活動しないでほしい」というニュアンスのことを言われたんです。「まだ若い、しかも女の子のあなたに人は寄ってくるだろうけど、その中には悪い人だっている。あなたが核の部分を傷つけられ、このような活動をしたくないと思うようなこと、あなたの将来がダメになってしまうようなことになってほしくない。」「それこそ性被害とかね。」と。頭では理解していました、危険なんだって。その方は、高校生の息子さんがいるお母さんという立場だと言うこともあって、こんな心身に言ってくれたと思います。今明かすと、私の親もこの活動に大大大大反対です。先生だって、先生として生徒に「活動するな」とは言えないので言われたことないですが、本当は反対していると思います。けどやっぱり、言われた時は納得いきませんでした。大丈夫、だって今までこんなにやってきてるけど、なんもないもん!って。今になって、おっしゃっていた通りだなーって思いました笑。私、バカだなーって。何言ってんのあんた、ってあの時の自分に言い聞かせてやりたいですね笑笑。どんだけ幼稚なんですかって。この件がそれに気づかせてくれました。私は絶対にこの分野から離れません。単純に、私は刑事司法に興味あるし、楽しいし、好きなんです。けど、やっぱり自分の身は自分で守らなくちゃって思います。具体的にどうするかは考えられていませんが、自分の活動の形、見直そう、1歩引こうと思います。

声をあげる。2020年だからこそ。あとね、スカートめくりってダメだよ!

 日中は気を紛らわしても、夜布団に入れば、そのことを考えちゃいます。その日は寝れず、ふと「これが性被害なんだ。」って思いました。自分がずっとずっと避けてきた「性」の分野。その頃、タイムラインで #私が初めて性被害にあったのは というハッシュタグのついたツイートがたくさん流れてきていました。それは、性被害にあった当事者たちが自身の体験談を書いて、声をあげる運動です。チラッと見ただけでその内容はきつそうなものだとわかっていたので、私は全て読まないようにしていました。そのことを思い出し、私は真夜中1人で布団の中でそれらをひたすら読みました笑笑。本当にきついタグです、翌朝目はもうパンパンに腫れていて最高にブサイクでした😂。きついですが、 #私が初めて性被害にあったのは のタグのついたツイート、いくつか紹介します。けれど、本当に精神にくるものではあるので、見たくない方は以下の画像、スルーしてください!

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 頭ではこういうことが起きてる、ということはわかっていましたが、やはり当事者の方々が自分の字で綴っているものを見ると衝撃的です。この  #私が初めて性被害にあったのは  というハッシュタグは3月10日に初めて使われ、たったの3日でこんなに広まりました。これほど、自分の苦しかった過去を言い出せず、嫌な思いをしてきた人がいるということです。私は別に触れられてないし、「被害」と言うのには大げさかもしれませんが、嫌だった。怖かった。辛かった。「怖かったよね、辛かったよね。」って誰かに言って欲しかった。けど、最後の一文が来た時は誰にも言えなかったんです。恥ずかしいし、自分が汚れた感じがしたし、あの画像にした自分がバカとも思いました。けれど、テキスト上だけということもあり、その傷は幸いながら、浅いです。自分の性格もあるかもしれませんが、友達との何気無い会話で笑ったりすることで、気分は軽くなっています。男の子の友達とも、電話などでたわいのない話をしてる中でも、誠実だなぁ…いいやつじゃん😂って感じて、どこか安堵します。しかし、それは私がラッキーなだけです。多くの人が、想像を絶するほどの酷いことをされ、深い傷を負っています。今ならわかります。相手がどんな事情を持とうと、そんなの被害者にとって関係ない。被害にあった人には一生消えない傷が残るんです。

 よく考えたら、日本おかしいです。私の友達、8割は痴漢されたことがあります。1回、同級生の男の子の友達に「痴漢されたことある?」って聞かれたことがあります。あるって答えた私にその子は「なんで警察に言わないの?」って聞いてきました。その時「怖いし、大ごとになっちゃうじゃん。」って答えた気がします。けど、大ごとにするべきなんです!立派な犯罪なんだもん。本当に全て通報し、皆逮捕されたら、男性の数がものすごく減る気がしなくもないですが…。しかし現状として、勇気を振り絞って警察に言ったとしても、被害者の方の気持ちが踏み潰されるケースが多いです。
 性犯罪に関する刑法は2017年6月に110年ぶりに改正されました。

✔︎「強姦罪」から「強制性交等罪」に改称
→以前は女性だけが対象になっていたのが、被害対象者は性別を問わない形になりました。
✔︎非親告罪化
→今まで性犯罪は親告罪、つまり被害者自身、未成年の場合は親権者などの代理人が申し出る、告訴しないと対応されませんでした。それが、第三者が申し出る、告発することが認められました。
✔︎厳罰化
→下限が3年から5年に変更されました。
✔︎監護者による性虐待の処罰
→18歳未満の未成年に対して親などの「監護者」がわいせつ行為をした場合、今までは「暴行」や「脅迫」が伴っていないと有罪となりませんでした。それが、暴行や脅迫がなくても、処罰されることになりました。

今までは…性犯罪にあった人が男性だったら加害者は罪に問われない。親からわいせつ行為をされても、暴行や脅迫の事実がなかったらそれは犯罪にならない。そう考えると恐ろしいです。こんな、明治40年に作った法をこんな最近までよく運用していたなって思います。しかし、まだまだ課題は残っています。
例えば、時効(相手を罪を問える期間)が短すぎることがあります。強制性交罪の時効は10年間です。小学生などの小さい頃に被害にあい、恐怖で言い出せずにいた、または、それが性犯罪だということを知らなかった、という人たちはとても多いです。しかし、彼女らが自分がやられたことは違法な行為だったと自覚し、声をあげられるようになった頃には時効が既に切れていることもしばしばです。
 他にも、「監護者」の規定が狭いということが挙げられます。先生や上司など、逆らい難い人も「監護者」と同じような身にするべきだし、親の中でも。実際、以下のような例があります。※画像をタップしたら実際の記事に飛べます!

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未成年の娘は7年振りに会った父にわいせつ行為をされた。しかし、母と離婚した父は、養育費を払っていないから「父親」つまり「監護者」には相当しないと説明されました。実父を前に抵抗できなかった娘ですが、相手は父親と認められず、通常の刑法に基づき、暴行・脅迫がなかったため、娘は性行為に同意したとされ、父は無罪になったんです。
 現日本社会はこの法のもとで裁かれているので、性犯罪を犯しても無罪になる、野放しにされる人が相次いでいます。本当に辛いです。

 しかし!刑法改正後の3年後には、見直し検討会が開かれます。2017年から3年後ってつまり2020年、今年なんです!!
 残酷な例が多い中、実は昨日、3月12日に名古屋高等裁判所で歓声が沸き起こるような出来事がありました。※画像をタップしたら実際の記事に飛べます!

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昨日3月12日、名古屋で娘への性的暴行の罪に問われた父の判決が下されました。1審の名古屋地方裁判所岡崎支部では、娘の同意はなかったと認められたものの、「相手が著しく抵抗できない状態につけ込んだ」という有罪の要件を満たしていないと、父親は無罪となりました。これに対し検察が控訴し、再び裁判が開かれ、2審では、なんと、検察の求刑通り懲役10年という逆転判決になったのです!
 また、一昨日の3月11日には性暴力の被害者が「私も(被害にあった)」と声をあげる #MeToo 運動の発端となった、元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン被告に極めて長い、23年間の禁錮刑が言い渡されました。
※画像をタップしたら実際の記事に飛べます!

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 これらの事例のように、確実に、被害者の感情に寄り添う社会になっています。その背景には、フラワーデモ   #MeToo 、先ほどの #withyellow #私が初めて性被害にあったのは など、多くの人が必死に声をあげているのが関係しています。苦しいし思い出したくもないけど、次世代のためにも、声をあげることはもっと生きやすい社会を作ることにつながるんです。ただただ「賛同します。」と公言するだけでもいい、その一言は確実に種をまいて花を咲かせます。

 そして、もう一つの視点でこの性にまつわる問題を見て思うことがあります。それは、痴漢をはじめとして、なんでこんなに性犯罪が多いの?なんで人は性加害に及ぶの?という疑問です。先ほど  #withyellow  のことで軽く触れたように、病気の人もいます。しかしそれもごく一部で、おそらく核の原因は、性教育が成っていないことだと思います。何をして良いのか・ダメなのか、安全な性行為のやり方、諸々知らない人が多いように感じられます(私含めて笑)。保健の授業なんて生物的な仕組みしか教えないし、「AVが教科書」と言われてるほどです笑。よくよく考えると、のび太がしずかちゃんのスカートをめくるシーンがテレビで流れている、というところからおかしいかもしれません。だって、平気で女の子の下着を見てもいいんだよって言ってるじゃん、ダメに決まってんのにー!
 そんな中、以下の記事を見つけました。

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0歳から性教育だなんて、考えられないし、正直言うと、あの記事だって読むだけで恥ずかしくなりました…。しかし、記事内で伊是名さんがおっしゃるように、「自分の経験で、子どもの未来を狭めないで」。私たちの代で性教育なんてちゃんとしてこなかったけど問題なかった、なんて言わないで、自分に、じゃなかったとしても実際に問題は起きてるんだから、そのリスクを少しでも小さくできるように、社会全体で取り組む必要があります。

 じゃあ、私たち未成年の代はまだ教育の余地はあると思いますが、今の大人はどうなんでしょう。大人の男性の性加害はどう防げるんだろ。女性が露出を少なくしたりと、男性を刺激しないように我慢するしかないんでしょうか?それは私も答えがわからないです。ただ、刑法の改正は小さながら確実な抑制力にはなるかなぁと思うところです。

最後に、 #MeToo  。

 仲良い人ならわかると思いますが、私、めちゃくちゃビビりです。活動の軸としている「犯罪者の社会復帰支援」だって、最初の何ヶ月間は批判されるのが怖くて誰にも言わずひっそりと1人で活動していました笑笑。思い切ってインスタグラムのアカウントを開設した時も、怖い怖い怖い怖いって呟きながら開設して、開設した後も、やっぱこわーい!って言って、消そうかと思ったほどです笑笑。
怖いです。不安です。それは危険だという不安じゃなくて、「意識高い」とか「なんか変わったことやってるやつ」って友達に思われる不安です。そんなこと言われるんだったら「へー」って無関心の方が何百倍もマシです。だって、こんなことやってるからって、特別だなんて思われたくないんです。私だってバレンタインデーに友達とキャーキャー舞い上がったり、授業中寝て先生に怒られたり、遊びでお金を使いすぎて親に怒られたり、集会の時にくだらないことで爆笑してしまって先生に怒られたりします。(なんか怒られるエピソード多い…。)。逆に、ツイッターなどこの活動を行なっている時はそんな面を一切見せてません(たぶん!笑笑)。私がやっていることの内容を評価してくださり、応援してくださる方々がたくさんいて、本当に言葉で表せないほど感謝しています!!実は言うと、学校やら友達間やらで嫌なことがあった時に、自分の活動を応援してくださる方々がいっぱいいることを思い出すと、よしがんばろ!って毎回励みになっています😂。けど、「2つの世界」的な感じは私には向いてないかもしれません。やっぱり、くだらない話をしたりバカなことをしたりする友達や、学校で見守ってくださる先生方にも評価してほしいって思うし、友達や先生からもらうコメントが本当に嬉しいんです。一番近くで見てくれている両親からも、いつかは、「すごいな。」って評価してほしいって切実に思うんです笑(それは当分叶いそうにありませんが😂)。そういう思いもありましたがなかなか踏み出せなかった私が思い切って、活動を公表したりすることができるようになったのは、友達の中でも肯定してくれる人がいるってわかったからです。活動の内容もおそらく共感がしづらい内容なのに、興味を示してくれて、話を聞いて理解しようとしてくれる人がいるってわかったんです。また、ちょうどこの性の件が起きた頃に、次年度から遠くの学校の方へ行く先生からお手紙で次の言葉をもらいました。

「色々やっていく中で、嫌なことをわざわざ言ってくる人もいると思いますが、肯定してくれる人はその何倍もいます(肯定の人はわざわざそれを言ってくれないので…。)。しんどいなと思ったらしっかりはき出して、たくさんの味方がいるという気持ちをしっかり持って自分の道を進んで下さい。」


もう読んだときは涙止まりませんでした😂それまでとは打って変わって、うれし涙でした。本当にそれな!って泣き笑いしながら思いました。肯定してくれる人は何も言って来ない!なのに悪口やら批判やらめっちゃ来るの、なんやねん!って😂。だけど、だからこそ、その言葉には貴重価値があるし、私自身その言葉に値するような活動になるように頑張ろうってやる気が出ます😂。私自身やたら褒めてくる人は苦手ですし😂。しかし、たまにはこうやって言葉に表して「応援してるよ」と言ってくれるのはやっぱり嬉しくて、特にその時メンタルボロボロの私にとっては本当に大きな励みになりました。誰が肯定してくれていて、誰が反対しているのかわかんないし、いつの間にか誰かを不快にさせてるんじゃないかって不安は絶えませんが、自分を信じてみよう、って思えました。

 しかし、今回この「性」の分野に関して書くのには、いつも以上のためらいがありました。年齢的に敏感な時期ですし、誰が読んでいるかわかりませんが、もし友達が読んでいて、「性」に関する真面目なこと言っているのを見て引かれるかもしれない、って不安がありました。そんなこと考えていたら、先ほど登場した、普段から性関連に興味を示し動いている友達のことが頭に浮かびました。その子は「男女差別」や「女性エンパワーメント」に思い入れが強い子で、日常的にも差別的なことを言う人がいれば、それに対して反論し自分の意見をはっきり言うのにためらいがない子です。それは違うでしょ、って思うことがあったとしてもなかなか言えない私にとってその姿は本当に尊敬の塊です笑。その子が脳裏に浮かんで、なんだか勇気付けられて、書かなくちゃって思ったんですよね😂。やっぱり口では言えないですけど、文なら、あなた得意でしょ!(上手ではないかもしれませんが、書くことは好きです。笑)って自分に言い聞かせました。

 長々と自分のことを書いてしまいましたが、何が言いたかったと言うと、怖くても不安でも、声をあげることって大事だってこと!!絶対に、確実に、肯定してくれる人、味方はいます!
 こんなことが起こって、「性」の分野に入るようになりましたが、この酷さを知った時、日本がこんなんだったら、少子高齢化もいいことだ!こんな社会に子どもを送り出したい親なんかどこにいる?って叫んでやりたくなりました。補足で言いますと、性被害は女性に限らず男性にとっても問題です。男性の方が声を上げづらいのが現実ですが…。こんな社会を知らなかったら、私はこんな苦しい、辛いという思いをせずに済んだのかもしれません。しかし、こうしてどういう状況にあって、それに対してどういう活動がされていて、知っていくこと、大事だなーって、ずっとその課題に直面したくなくて逃げ回っていた身として実感しました笑。これを書く中でも、上げ下げ激しかったです😂。本当に最初の方は、書きたくない…ってめちゃくちゃしんどかったです笑笑。だけど、いろいろと調べるのと同時に綴ってきましたが、こんないい判決下されたの?!とか、知らなかった「性」の分野の光が見えてきて、なんだ捨てたもんじゃないじゃーん!って最後はハッピーハッピーな私です😂。この「性」の分野から、本当にたくさん学びました。

 最後に、一つだけ。世界中の女性に土下座します。今まで逃げ回ってごめんなさい。見て見ぬ振りしてごめんなさい。苦しんでいることを知りながら、自分だけの身を守ろうとして、必死に上げていた声に気づかないふりをして本当に、ごめんなさい。これからは、一緒に戦います。
男の子も女の子も、性にまつわる経験があった人もない人も、「男の子も女の子も幸せな人生を送れる社会」がを望む人は、手を上げて#MeToo

最後までお読みいただき、めちゃくちゃくちゃ嬉しいです!😭
ありがとうございます!

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