生き方が変わる夢分析と深層心理学のカウンセリング

私のカウンセリングでは話を聴くことに加えて、こころの深層を扱う方法として夢分析を行います。

夢分析とは、寝ているときにみた夢をメモをしてもらい、カウンセラーと一緒に夢の意味を考えていくという方法論です。精神分析の創始者であるフロイトが「夢とは無意識へと至るための王道」といったように、無意識を知るために役立ちます。 

夢分析では「夢から思いつくこと」を連想をしてもらいます。これは夢の内容が「その人にとってどういう意味を持つか」を考えるためです。これは夢占いと大きく異なります。

夢占いでは「空を飛んだ夢は飛翔の夢。大きく変わるきっかけ」などの意味付けがされます。しかし夢分析では「その人自身のこころに夢の意味が潜んでいる」と考えます。

夢がどのような意味を持っているのかは、夢を見た本人にしか分からない。カウンセラーが夢を解釈して意味を伝えるのではなく、本人が「自分の内なる夢の意味に開かれる」ことを目指します。
そのため一般に流布しているような「夢の意味を解釈する」ために、夢に出てきた内容を「こういう意味です」という解釈とは大きく異なります。

では、なぜ夢を分析するのでしょうか。それは夢を分析することで、自分の内側にある無意識に開かれるからです。
普段の意識では捉えられていない、こころの深層に潜む可能性（変化するための機会）を引き出します。

無意識はその人の潜在的な可能性を夢を通じて表現することがあります。そのため夢の意味を確かめるだけでなく、夢を通じて自分の無意識にあるものをしっかりと経験することが大切になります。

（※理論的には普段は気付いていない、無意識にあるものを意識できるようになることで、こころ全体のバランスがとれるようになると考えます）

場合によっては夢の中で人格が大きく変化するほどの体験をすることがあります。そのために、深層心理学ではこころの変化が起きることを「変容」を言葉で表します。それほど大きな内的な変化をもたらす夢をビッグドリームといいます。夢分析を続けていると、そのような夢を見る人がいます。

夢分析を続けていると、これまでとは違う考えや感覚、感情を持つようになり、行動も変わります。周囲の状況への対応も変わります。こころの内側が変化することで人生が変わるのは、そのような過程があるからです。

夢分析は「内側から自分を変えていきたい」人に合う方法です。とくに「何のために人生を送っているのか」など、深い悩みを人に役立つと思います。

（※悩み解決のために具体的な解決策が必要な方は、認知行動療法など、ほかの方法を試してみると良いかもしれません）

これまでの人生を振り返りながら、自分の人生を変えていきたい。そのような、こころの深い部分の変容を必要とされている方は夢分析を受けてみると良いかもしれません。
変容には時間が必要ですが、こころの大きな変化と体験できるでしょう。