数 澪里さん(卒業生)への質問!

🤔どうして水戸黄門に参加しようと思ったのですか。

数々の先輩や先生方に愛されているこのアウトリーチに興味があった。
舞台芸術を桜美林生以外に届けられるのは、学びになると思った。



🤔水戸黄門を通して、忘れられないことは何ですか。

先輩方の水戸黄門への愛を感じた稽古場。



🤔数さんの振付は見ていて一緒に踊りだしたくなるような魅力があると思います。振付を担当してくださった2018年の振付は、コンセプトやテーマなどはあったのですか。またお気に入りの振りなどありますか。

私自身ダンス経験がそんなに長くなかったので、簡単な振り付けが多いところが逆に良かったのかもしれません。(出演したみんながどう感じていたのかはわからないけど!)

コンセプトやテーマについては、実は特にありませんでした(笑)
もちろん、演出家のイメージに沿って作っていましたが…。
ひとつあげるなら、なんとなーく、出演者たちがキラキラ見えるといいな、と思っていました。むしろそれがコンセプトかなぁ(笑)
でもそれは、特にアウトリーチ活動においてはとても大切なことだったと今は思います。

お気に入りの振り付けは、悪代官の悪そうな感じが可愛らしいところ。



🤔在学中、学内のダンスオムニバス公演やご自分の団体など数々の作品の振付を手がけられてきたと思いますが、アウトリーチ作品の振付を考えるうえで気を付けたことや難しかったことはありますか。

あまり上手くできなかったのですが、「どんな場所でも踊れる振り付け」が意外と難しかったことです。
アウトリーチに出向く施設は、パフォーマンスのスペースが様々。縦長なのか横長なのか、天井はどのくらい?床はどんな感じ?など。迫力を重視した「身振りの大きい振付」と、狭くてもできる「コンパクトな振付」の2つが、私の中でいつもせめぎ合っていました。結局は、現場で出演者が調整して頑張ってくれていたんだと思います…(笑)

あとは、やはり水戸黄門一行の出演者たちが魅力的に見えることを考えていました。
稽古をしていくなかで気づいたのは、それぞれの役になりきって踊るほうが、みんな自然とキラキラするじゃん!ってこと。
苦手な部分は上手く踊らななければと真剣になりがちでしたが、「助さんのキャラで踊ってほしい!」「悪代官のわるっぽさよろしく!」「茶屋の娘のおてんばな感じ!」と伝えるとだんだん踊りが変わっていきました。みんな役者なんだなぁと思いました。

わたしは振付のみの参加でしたが、アウトリーチ活動を通して、自分たちの劇場で公演をするのとは違う、芸術を届けに行くということを経験しました。アウトリーチの面白さと難しさを感じることができましたし、思い出に残る経験になりました。