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共同親権について、子の立ち位置から考える

なんか話題のやつについて。
私の母は私が10歳くらいの頃に離婚して15歳くらいの頃に再婚しているので、何か書けることがあるかなあと思い……
ちなみに、セルフチェックの結果、アダルトチルドレン(ロストワン)でした。

1.離婚する前

共働き家庭でした。両親ともに某有名飲食店チェーンで働いていて、出会ったきっかけもその辺だったそうな。
私自身はいわゆる鍵っ子というやつで、家の鍵を忘れてしまって家に入れなかったときに同じアパートの方に親切にしていただいたのをよく覚えています。もう会うことはないんだろうけど、大変お世話になりました。

2.離婚、母子家庭へ

離婚の理由はあんまり詳しく聞いていません。
なんでも、「時速300キロ出せる車が欲しい」とかで喧嘩したんだとかなんだとか……??GT-Rだったかな??失念してしまいました。
公道で300キロ出せるのってドイツのアウトバーンくらいだったような気がするので、怒る気持ちもわかるような気はします。
ただ、個人的には上限が300まであるスピードメーター見てニヤニヤしたい気持ちもわかるような気がします。車趣味ないんで想像ですが。

シングルマザーが子供を養うのは相当に大変で、鍵っ子要素に追加して夜家で母親の内職を手伝うようになりました。なんかナットにワッシャーをくっつけるような作業だった気がしますが忘れました。そんなに真面目にやってなかったので……
正直このくらいの頃までは親に甘えた記憶がなく、周りの子供が羨ましかったような気がします。「羨ましい」と思っていたかどうかすら覚えていません。母方の祖父母にはよくしてもらっていました。おばあちゃん子だったと思います。

3.再婚、新しい父親の名字を名乗る

名字が変わるのは2度目です。最初の頃は、なんだか自分の名字ではないような気がしていたものです。
離婚・再婚に伴って転校もしていたので、正直友達はいませんでした。
小6の4月と中3の4月に転校していて、まだ名前も覚えていないクラスメイトと一緒に修学旅行に行きました。ほぼ知らない人と同じ部屋で寝るのは苦痛でした。何をしようにも顔と名前が一致しないので、思い出作りもクソもなかったです。
母は内職はやめ、パートも日中だけやるようになりようやく「家に帰ると誰かいる」経験ができました。料理を手伝うことはなかったものの毎日皿洗いをやらされたので今でも皿洗い嫌いです。やりますけどね。

4.新しいきょうだいの誕生

母と再婚相手との間に子供が生まれました。私とはひとまわりくらい歳が離れています。よくおむつ替えを手伝わされたものです。あんまり覚えてないですが。
新しいきょうだいが生まれたタイミングで、あちこち引っ越してばかりいたのをやめ一軒家を購入し、今でもそこが実家です。
正直ほとんど帰っていません。そもそも私の部屋はその”新しいきょうだい”に取られてしまっているので、帰っても居場所がありません。

なんせひとまわり歳が離れているので、色々思うことがありました。
私が子どもの頃はアパートを転々と引っ越してばっかりで友達ゼロになったのにずるいなあとかよく思ったものです。ただ、近況を聞く限りでは「安易に引っ越せない」のも考え物かもしれないな、とは思っています。

5.もし、共同親権があったなら

遺伝上の父にはたぶん離婚後一度も会っていません。特に会いたいとも……。養育費は貰ってるみたいなことを言っていたような気がしますが、それも私が学生だったころまでの話なので正直今は興味ないです。

共同親権があったとて、離婚する前から鍵っ子ですから、私の場合はあまり意味がないように思います。あくまで私の場合はです。
鍵っ子で、家に帰っても誰も居ないのが当たり前の幼少期だったので、ちょっと想像がつかないです。

でも、再婚して母が家にいるようになってからも、クラスメイトや部活の友達と駄弁っていたり中古本・中古CDを扱う書店で時間をつぶしたりして、なるべく家に居ないようにしていました。何かが気に食わなかったんでしょう。今の父とはJリーグの話をよくします。あとは仕事の話でしょうか。

他の人たちがきっと当たり前に持っている、晩ご飯を食べた後の団らんとか土日に公園で遊んだりとか家族旅行に行ったりだとか、そういう記憶ほとんどないのですが、Twitterでそういう話をしてくれるフォロワーさんの投稿を見ると「羨ましいなあ」と思うようになりました。

もし、離婚して普通の友達に戻るだけ、みたいな夫婦だったなら、きっと何かが違ったんだろうなあとは思います。たられば言っても仕方ないですが。

願わくば、私のような思いをする子供が一人でも減らせるような社会になっていってほしいものです。というわけで、共同親権賛成派です。
あと、こども家庭庁にも頑張ってほしいと思っています。正直何をしてるかまでは追ってませんが。

あと、別に親のことを恨んではないです。
思うことは色々、ほんっとうに色々あるのですが、これまでにしてきた経験のどれかひとつでも欠けていたら今の自分にはなっていないと思っていて、今の自分でなかったら出会えなかった人達がたくさんいるので、まあ、もういいか、という風に考えています。

6.最後に

共同親権で問題視されるのは、離婚が円満でなく相手にモラハラ気質があるとかそういう場合が多いように思いますが。
そういう時こそ司法の出番で、家庭裁判所で徹底抗戦するべきなんじゃないでしょうか。あらがうべきは制度を作る国ではなく、クソみたいな離婚相手です。単独親権がなくなるわけではないので、どうにか勝ち取ってください。

2000文字を超える超大作になってしまいました。
もし、最後までお読みいただけたなら幸いです。
お付き合いいただきありがとうございました。

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