フォロワーと同じ屋根の下で暮らし始めた

先週から実家を出てシェアハウス生活を始めた。

実家は東京で会社までは片道1時間ほど、現場に関しても東京近郊であれば大体片道1時間~1時間半で行けるところにあるため、進学や就職の際に実家を出ることを迫られる環境になかった。親子関係についてもギクシャクしていた時期はあったものの、社会人になってからはあまり喧嘩することもなくなり、快適に暮らしていた。

ただ去年あたりから実家出たいなーと思い始めていて「来年中には実家出る」と母親には何度か話していたし、実家を出ればかかるお金も増えるので、歯列矯正や全身脱毛などのかなり金額かさむようなことは去年に契約して全額支払いを済ませていた。なので去年1番お金を使ったのはオタク事ではなく自分の身体に関することである。

実家を出たかったのは、母親が割と過保護気味で子育て以外に趣味がないような人なのでその保護下から抜け出したかったのと、その過保護さを煩わしく感じながらもそれに甘えている自分を変えたかったからだった。生活能力の欠如っぷりに危機感も感じていた。つまり一旦物理的に距離を置いて親離れ子離れしたいと思ったのである。

そんなことをこの1年くらい考えていて、ツイッターに「一人暮らししたいな~」と書いたら、フォロワーが「なら空き部屋あるしうち来る?」とリプライしてきた。色々悩んだが結果この提案に乗って今に至る。


占いでも「みとちゃんは仕事の都合でとか友達に呼ばれた、彼氏と同棲するみたいな他人が絡まない限り実家出ないタイプだよ」「一人で引っ越ししようとすると日程ズルズル引き延ばすから他人巻き込んだ方がいい」と言われたので、あのときのフォロワーの提案は渡りに船だったのだなと思ったし、フォロワーにも動いてもらうことで前言撤回できないように、ちゃんと決めた日に引っ越すように自分を追い込むことにした。

わたしは複数のものを比較検討し最もお得な選択肢を選ぶという行為が本当に面倒くさく苦手なので、最初からフォロワーのいる家と引っ越し先が決まっているのはめっちゃありがたかった。普通に実家出ようとしたら居住地、物件、不動産屋とあまりにも決断する場面が多すぎるから、結局面倒になって実家出てないと思う。


自分より年上の人にはよく勘違いされるのだが、シェアハウスとルームシェアは別物である。シェアハウスは1つの家を共有していて、水回りやリビングなど共有部がありながらも住人それぞれに個室がある。ルームシェアみたいに1つの部屋を共有しているわけではない。なので1人だけの時間も空間も全然あるし、住人それぞれ生活リズムが違うため家の中で今日誰とも顔合わせなかったわーみたいな日も普通にある。同じ家に住みながらも一人暮らしの集合体のような感覚がある。

フォロワーと同じ屋根の下で暮らしているので、部屋でだべったり、自炊の様子を見守られたりなどの案件も発生しているが、毎日顔を突き合わせているわけでもなく、お互いの気分が乗ったときに一緒に過ごす、疲れたら自室帰るみたいな適度な距離感がめっちゃ心地いい。でも1分かからずの距離にフォロワーがいるのとか、帰ってきたときに会うと「おかえり」って言われるのはめっちゃ面白い。あと実家を出てホヤホヤなので、挨拶したり話したりはしなくても自分以外の人の気配があるだけで寂しさは薄れる感じがする。

あと家具つきで実家から大型の荷物を持ってくる必要ほぼなかったのが良かった。荷造りも荷解きも二度とやりたくねーーーーと思うダルさなので、これに家電まで加わっていたらと思うと恐ろしい。


生活能力がマジでないので家事全然できなくてヤバいと思ったが、必要に迫られればやる人間であることが分かった。シェアハウスにある洗濯機がドラム式洗濯機で洗濯物ぶち込む→回収する→収納するの3ステップで終わるのめちゃくちゃ楽すぎ。神。ドラム式洗濯機以外もう使えない。なので平日でも洗濯物を回せている。

あと自炊は最近始めた。フォロワーのレシピをパクるなどした。

1日目

これは麺の上にトマトと茹でた豚肉と冷凍ほうれん草を乗せたやつ。フォロワーに見守られながら作ったし、難しいこと何もしてないのにめちゃくちゃフォローされまくった。

2日目

左は1日目のメニューにゆで卵加えただけ。野菜の中だとだいぶ好きな部類だからという理由で買ってきたトマトが大きすぎて、麺だけで消費するのはキツいと思い右のメニューを作った。溶けるチーズを乗せてパンを焼いた後、トマトとゆで卵乗せた。右のトマトチーズ卵パンがハンバーガーみたいな味がしてすごくおいしかったけど、トマト切るのが面倒すぎてそうそうできるもんじゃないなと思った。

フォロワーからのお誘いで料理教室に参加することになったので、料理に関してはレパートリーを増やす意味でも、手抜きの仕方を覚える意味でも修行していきたい。


大変な部分もあるけど、その分実家にいたときよりも自由度は遥かに増したのでめちゃくちゃ楽しい。家族のリズムに合わせなくていいの楽だし、誰にも何も言わず勝手に出かけて何時に帰ってきてもいい、楽園か????マジで実家出てよかった。こんな素敵な縁をくれたフォロワーに感謝だし、未だに寂しいとラインが飛んでくるが酷暑の中引っ越し作業をバックアップし手伝ってくれた両親にも感謝である。

実家を出るなんてそんな大それたことできるんだろうか……と思っていたけど、思い描いていた時期にちゃんと実行した自分に対する自己肯定感がちょっと上がった。2022年もうこれで花丸100点満点!

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