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雪の結晶を忘れぬうちに記録しよう【月曜日のたねまき】

普通の平日のはずの月曜日……が、長男が家にいます…。
コロナがついに忍び寄ってきたため仕方ないんだけど、きつい!
(あ、感染しているわけではないです。ありがたいことに家族みんな元気)

目が合ったり射程圏内にいるだけで、長男が次男をいじめる…。どついたり引っ掻いたりこっそりつねったり。我が子ながらいじくそがわるい。

かと思うと仲良くお店やさんごっこして遊んだりも。
「おきゃくさまのあっちゃんさま〜、こちらはいかがですか〜?」
と丁重にもてなす。
でも一歳半の次男あっちゃんは店のものを軒並みむんずと掴んで持ち去るので、またすぐ長男になぎ倒される。
母は常に二人の調整役として緊張を強いられて、つらい。

***

なのでせめて日曜に感じたちょっとした幸せを書き残しておく。

おやつにポップコーンを作った時のこと。
最初はホットケーキを焼いていた。それなのに長男がポップコーンがいいと騒ぎ出した。そういえば前日に作ろうと約束してたのだ。

面倒だけど約束だし作るか。
鍋に油を敷いてカラコロとコーンを入れる。点火する瞬間に旦那が「ポップコーンでまさかテフロンの鍋使ってないよね?傷むよ。ばかじゃないの」と言い出した。

はぁぁ?そもそも今まで使っていたステンレスの鍋は、旦那が竹のコップを作ろうとして竹を煮たせいでだめになったんじゃん。それなのに威張るじゃねい!
そりゃもうひとつステンレスの鍋はあるけど、昨日の煮物がまだ入ってるの!そのままあっためようと思ってたの!

とぎゃあぎゃあ喧嘩になった。

仕方なく鍋の煮物を移しかえていたら、ホットケーキをほっときすぎて焦げた。
焦って煮物のおたまを落として床がべとついた。
いらいらいらいら。

しかも結局旦那が調べたところ、ポップコーンをテフロン鍋で作ることに問題はなかった。
「あれ…ごめん…」
の謝罪を得たので許してやる。

長男はコーンがはねるを見たくて抱っこ抱っことうるさい。
さらに今までは出来上がったものしか興味がなかった次男まで抱っこ抱っこ要求。鍋の中からおいしいものができると最近気づいてしまった。

1人ずつ順番に見せたが二人ともずっと見たがってうるさい。さすがに2人を抱っこしながらフライパンをゆすることもできないのでとーちゃんに応援を要請。


1人1匹抱っこしながら4人でポップコーンを見ていた。ポン、ポンと爆ぜるたびに次男は目を輝かしてポンポン言って体を跳ねさせた。
長男もケラケラ笑って真似をする。重い。

黄色いコーンがちょっぴり入っていただけの鍋が、白いポップコーンでみるみるいっぱいになる。増えすぎてフタを押し上げてしまいそうだ。
いい匂いがする。

家族4人、ワクワクしながら鍋を見つめ、わあわあ言いつつ出来るのを待っている。

その時、幸せにふと気づけた。

***

幸せは雪の結晶のようだ。
あっという間にその綺麗さは溶けてしまう。かき集めようとしても手の熱で消える。

ほとんどの時間は寒いとかつらいとか文句や我慢ばかり。面白くない。
でも、その結晶を見た瞬間だけはその綺麗さに心をうばわれる。今までのことが報われた気分になる。

すぐ溶けてしまって、また忘れて文句を言ってしまうから、今ここに書き記しておこう。


***

次男が最近「わぁきれい〜!」と口癖のように言っているのにずいぶん癒されてます。

いろんなものの綺麗さを新鮮に味わえたらいいな。よい1週間を〜!




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