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我が豚汁が喰えねぇのか〜〜!! 断乳祭り⑥

11:30
おっぱいマッサージが終わり、帰宅。
沸騰してマグマのように溢れていた胸は、じっくりことこと煮込んだ痛みに落ち着いた。ありがたや、ありがたや。


お昼ご飯に、昨日作っておいた豚汁を温めようとしたところ、
「あ〜〜!これ、三日も期限切れてるじゃん!いますぐ食べなきゃ」
と焼きそばの麺を発見した旦那が言う。
ちぇっ、うすうす気づいて見て見ぬふりをしていたものを。
そういうのを掘り起こすのがうまい奴め。

胸痛くて動きたくないから自分で作りなよ、と言っても、
「あの麺がカリカリの焼きそばは君にしか作れない!!素晴らしい才能だ!あれが食べたいんだ!」
とうまいこと持ち上げるので、しぶしぶ作った。

今日楽するために昨日豚汁を作ったのに、全く遺憾。

しかも焼きそばは、料理研究家の栗原はるみさんのレシピが元なのだが、
「やっぱこれだよこれ!これ、栗原が考えたんでしょ」
と、だんなは私が怒るのを面白がって「栗原」と呼ぶ。
なんたる無礼!
太宰治は「太宰」でいいけど、栗原はるみさんは「栗原」ではだめ!
なんとなく野球選手っぽくなっちゃう。知らんけど。

ちなみに、私が愛用している栗原はるみさん考案のピーラーも、旦那は栗原と呼ぶ。
「栗原あぶないから、使ったらすぐ引き出ししまってよ。」とか。
これもやめてほしい。
このままじゃチビたちもピーラー全般を「栗原」として覚えてしまう。


次男は、昼ごはんもしっかり食べ、お茶も牛乳もよく飲んだ。
それでも私がソファにいると、「マンマ!」と胸ぐらを掴んでくる。
授乳の定位置だったので、思い出してしまうみたい。
今日は出来るだけソファに座らないことにした。


14:30
痛みが軽減したせいか、急に猛烈に眠くなる。
チビ二人をだんなにまかせお昼寝。最高!
やっと文句なく役立っただんな。


16:00
誰にも邪魔されず眠り、自然に目覚めた。幸せ。ありがたい。
ちょっと前までは長男が
「かあちゃんにあいたい!かあちゃんがいなきゃだめ!さみしい!おきてよー!」
と泣いて髪をひっぱりにきた。成長してくれてよかった…。

ちびたちは庭でプールして遊び、おやつも色々食べ、楽しい時間を過ごしていた様子。

次男が私を見て、「マンマ!」とすがりついてきたが、とーちゃんがお菓子の袋をガサガサさせると速攻そっちに行った。現金なやつ。
今日のために赤ちゃんビスケットを買っておいてよかった。
次男はビスケットを口に入れもぐもぐしながら立ち歩き、くるくる回転している。
機嫌がいいならもうなんでもいいや。

胸はまた静かに熱を帯びてきた。
助産師さんに一ヶ月胸をガンガンに冷やすよう言われた。
小さいアイスノンを片胸につき3つ、計6つを常に胸につけよというお達し。
なかなかなもんです。
あっという間に溶けるので、常に交代しなくちゃいけない。
効くといいな。


17:30
18時からの町内会の集まりに行くため、だんな準備にバタバタ。
軽く食べた方がいいかと思い、しゃけおにぎりと豚汁を準備。
ありがと!とおにぎりは食べたが、「急いでるのに熱くてムリ!」と豚汁は手つかずだった。
ああん?我が豚汁が喰えねぇってのか、このやろー!
(ちなみに書いている今、丸一日経っていますが今だに豚汁は食べられていない!怒り!)

18:00
ちび二人に夕ごはんを食べさせる。彼らには豚汁をたっぷり食べてもらう。
好評。よしよし、いい子たち。

初めての町内会の集まりで、だんなが何時に帰ってくるか不明。
歯磨きだけして、あとはトトロを観てのんびり過ごした。

22:00
だんないまだ帰らず。
ちびたちはソファで元気に跳ね回っている。タフすぎ。
次男をおんぶで寝かせたいが、胸の痛みでおんぶできない。
まあこう言う日もあるかと観念して傍観。
長男が定期的に次男にわざと体当たりをして泣かすのでイライラ。

22:30
やっとだんな帰宅。
歓迎会でタコパをしてくれたけど、たこ焼き機の性能が悪くてなかなか焼けず、遅くなってしまったらしい。
うーん、文句言いにくい話だ。
チビらは体力の限界だったようで、あっという間に寝た。

だんなと逃げ恥を観てまったり過ごす。
まったり搾乳しながら。
ガッキーのかわいさと星野源の絶妙な草食感で、搾乳の痛みをまぎらわす。

だんなは星野源の魅力が一ミリも分からないらしい。
キモいキモいとうるさい。実に遺憾。

5:40
次男ひと声だけ泣く。
だんなが水を飲ませるとそのまま寝た。
夜に何度か起きることを覚悟していたが、この一度きりだった。
素晴らしい順応!

私は痛みで寝苦しく、何度か起きてしまう。
昼間は痛みを意識的にカットしようと心がけているが、寝ている時はそれができず痛みと自分が混ざってしまう。

そのせいか変な夢を見た。
知らない親戚がたくさんいる厳かな場で、きゅうりの薄切りの酢の物をひっくり返してしまい、焦って集めていた。

しんなりとしたペラペラのキュウリを掴む感覚、手につく酢の匂いがリアルだった。


なんだか断乳の話からそれてただの日記になってしまった…。

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