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ワクチンの迷信

 近年、自称「標準」の専門家を代表する者達が、我国の法令集にワクチン強制接種措置を設置する傲慢な試みをしており、その条項が、医療独裁体制がこれまで帝国国家で到達したことのない傲岸の極致にある事実、また、民衆の関心の多くが天然痘とワクチンの問題に集約している世情に鑑み、この話題の側面を幾つか論じることは、時宜に適う適切なもののように思われる。

 私はこの重要な話題を、闘争心ではなく、真実を追求する切なる願いから扱いたいと思う。仮令、それで歓迎し難い事実が明るみになり、秘めた理想を失おうともだ。私の狙いは、事実を見たままに捉えることだ。望むままにではない。

 ワクチン支持層は、ワクチン病が天然痘を予防するのだとの主張に躊躇いがないが、我々が知る限りの事実はこれを裏付けるものではない。実際、疾病の蔓延が健康の維持になるとする理論には、常に相反する恐ろしい事実が多々ある。

 ジェンナーの時代から現在に至るまで、天然痘はワクチンで予防されたはずの人々の間で発生し、その数は膨大な数になる。1798年にジェンナーはワクチン手術を始めるや、一度の「成功」が生涯に亘る予防を与えたと軽率に判断した。これは容易に分かるように、単に自身に都合の良い仮説である。症例の本質からして、ある疾病(※牛痘)を人為的に生み出すことが、その後永続的に別の疾病(天然痘)の発症の確実な予防になるなど、その時点で判断できることではないからだ。

 仮説は原則ではなく、ジェンナーは自身の愚昧な誤りを目撃することとなった。

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2022年、コロナ騒動が始まってから一向に収まる気配を見せず、それどころか天然痘の話まで出てくる始末です。では200年前、100年前の騒ぎの時はどのようなものだったのか?今歴史を振り返ることは、冷静に今を見つめる鍵になると考えます。1902年からちょうど120年後の2022年にこの本を蘇らせることが重要だと考え、今ここに120年前の激動の先人たちの奮闘を翻訳いたしました。是非ご高覧下さい。

1902年出版ジョン・ホッジ博士「The Vaccination Superstition」をマガジン形式にしたもの

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