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序章

※2023年4/10更新 第二版

現在の文明社会の至る所、ワクチンの妄想が支配的となっている。

各都市の保健委員会が強要し、連中はその強制に常にあらゆる手を尽くしている。ワクチン接種には、合理的な理由が返ってくることすら稀である。その理由も、ワクチンが天然痘を予防するのだという信念以外のことは何も知らない。この信念は、個人の経験から導かれた独自理論に基づくものでもなく、通った医科大学か、保健委員会の権威に居座る先達医師から担保を得たものである。「ワクチンは天然痘を予防すると考えられてきた。何故疑う必要がある?」これが連中の言い分である。

この状況に鑑み、1902年4月2日にバッファローで開催されたJ.W.ホッジ博士の講演の全文を、幾つか加筆をする形で出版することに決めた。

ここで紹介する事実は、あらゆる事例で以て保証できる。単なる珍説の寄せ集めではなく、偏見なく慎重に事実を分別する理性的な力があれば、最大の強調語でワクチン妄想を追及しないわけにはいかなくなるだろう。この迷信による悲惨で、時に醜い末路に触れる必要もなかろう。破傷風・血液汚染・身体の歪みは、その恐ろしいほんの一例に過ぎない。

ワクチン接種とは、血液への毒物の投与である。乾いた膿、つまり腫物から滲出する毒物の循環系への投与である。活力ある者はその影響に抵抗し、目立った害もなく回復するが、多くは重症化し、肺炎・ジフテリア・猩紅熱は、頻繁にワクチン接種が起こす生命力の低下と血液汚染により生じる病気の一例に過ぎない。ワクチン接種は、接種による腫物の炎症反応がある限り天然痘の危険性を軽減する傾向にあるかもしれないが、一般的な機能的活力を弱め、炎症に伴うあらゆる病気、特に喉や肺の病気に極端に罹りやすくなる。

天然痘は服を厚着し、碌に入浴せず、大食の割に滅多に運動をしない人々にのみ発症する。これは血液の不純物の蓄積であり、皮膚の不活性な気孔により排泄不能となることで、この病気の犠牲となるのだ。

我々はワクチンに対する劇毒である。何故なら:
1)天然痘の予防にならない為である
2)人の生命力と、体内の炎症性の病気への抵抗力を弱める為である
3)天然痘自体が、適切な治療の下では簡単かつ短期間で治る為である 

この迷信の玉砕に関心を寄せる者が値打ちの書を広める機会が得られるよう、このパンフレットに加え、フェリックス・オズワルド博士の「ワクチンは犯罪である」を、我々は旧価格1ドルの所、10セント版で出版した

ベルナール・マクファーデン(1868-1955)

~人物紹介~
米国ミズーリ州ミルスプリング出身。
病弱な幼少期を過ごすが、施設での過酷な農作業と菜食を中心とする健康的な食事で克服し、その経験からボディビル活動、執筆・出版業を通じて米国でフィジカルカルチャー(肉体強化)文化を推進する。健康医学を志向する大学の「カレッジ・オブ・フィスカルトパシー」、雑誌出版社「マクファーデン出版」を設立。大学には後にナチュラル・ハイジーン(自然に即した生活習慣を重視する)を立ち上げる自然療法医ハーバート・シェルトンが通い、出版社には後に同じく反ワクチン活動を展開する自然療法医ジェッセ・ゲーマンが勤め、19世紀後半から20世紀初頭の米国における健康運動・自然思想・反ワクチン運動における先駆けとなった。
宗教色の強かった米国に断食を健康習慣として導入した他、ワクチン以外にもジフテリア血清療法含む、注射による治療行為・標準医療を徹底批判し、独自のガン治療としてブドウ療法を提唱するなど、代替療法側の対抗言論を展開した。

1)Wikipedia-Bernarr Macfadden
2)Greg Wyatt-Vaccination is the inoculation of the Human body…
3)The Encyclopedia Of Health Volume Viii
4)Wikipedia-Herbert McGolfin Shelton
5)Wikipedia-Jesse Mercer Gehman



※2022/6/22 第一版

現在の文明社会の至る所、ワクチンの妄想が支配的となっている。

 様々な町に於いて保健委員会が接種を求め、連中が為すこと全てに強制力がある。接種を合理的に拒否しようと、連中がそれを考慮することは稀である。彼らは、「ワクチンが天然痘を予防する」という考えの他において、自らの行いの意義も知らない。この観念は、自身の経験から導かれた独自の理論に基づくものではなく、通った医療系大学や、保健委員会の権威に居座る先人の医師から保証を得たものである。

「ワクチンは天然痘を予防すると常に言われてきた、何故そこに疑問を持つ?」

これが連中の言い分だ。


 こうした状況を踏まえ、ジョン・ホッジ博士が1902年4月11日にバッファローで行った講演に幾つか加筆を施し、完全な形で発刊することを決めた。


 ここに記載する事実は、各々の事例も保証されている。単なる珍説の寄せ集めではない。偏見なく慎重に事実を分別する理性的な力を持つならば、ワクチンの妄想を追及せずにはいかないだろう。


 この迷信から生まれた忌々しく、時に悲惨な末路について触れる必要はないだろう。破傷風、血液汚染、身体の歪み、これらはそのおぞましい氷山の一角に過ぎない。


 ワクチン接種とは、血液の汚染を意味する。それは、乾いた膿、つまり腫物から滲み出た毒性物質だが、それを循環系に注入することである。活力ある者はその影響に抵抗し、目立った害もなく回復する力があるが、多くは深刻な症状を呈することになる。肺炎やジフテリアや猩紅熱は、ワクチン接種で頻繁に生じる活力低下と血液汚濁により生じる病の一例だ。


 痛みの炎症反応が続く間、ワクチンは天然痘の危険性を弱める傾向にはあるが、一般的な機能的活力を弱めてしまい、炎症に伴う全ての病、特に喉や肺の病が発生しやすくなる。


 天然痘は、服を重ね着し、碌に入浴もせず、食事は旺盛な割に運動はしない人々にのみ発症することがある。これは血液中の不純物の蓄積であり、そうした不純物の排泄を促進する皮膚の毛穴の機能不全により、この病で犠牲が出るのだ。

 我々は、ワクチン接種に相対する外敵である。何故なら

(1)天然痘を予防することはない為だ
(2)その人物の生命力と、体内で発生する炎症性疾患への抵抗力を低下させる為だ
(3)天然痘それ自体が、適切に治療を施した場合、容易かつ短期間で治療可能だからだ


 この迷信の撲滅に関心がある者は、この分野で価値のある本を配布することになるだろう。このパンフレットに加えて、我々は、フェリックス・オズワルド博士の「ワクチンは犯罪である」を旧価格1ドルの所、10セントで出版した。

人物紹介:
 米国のフィジカルカルチャー文化の提唱者であり、ボディビルに栄養学と健康理論を融合させる。それまで宗教色が強く、不食症と見做されていた断食を米国に初めて健康習慣として導入。また、後に自然に即した生活習慣を重視するナチュラル・ハイジーンを立ち上げるハーバート・シェルトンが通うことになるカレッジ・オブ・フィスカルトパシーの設立にも関与し、19世紀後半から20世紀初頭の米国における健康運動の先駆けとなる。標準医療を徹底批判し、独自のガン治療としてブドウ療法を提唱するなど精力的に活躍。後に出版社「マクファーデン出版」の設立。この出版社には、後に同じく反ワクチン活動を展開するジェッセ・ゲーマンが勤めることになり、米国の健康運動・自然思想における後進にも多大な影響を与えた。自社から出版した自著では、ワクチン以外にもジフテリア血清療法含む、注射による治療行為を批判する言論を展開した。

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2022年、コロナ騒動が始まってから一向に収まる気配を見せず、それどころか天然痘の話まで出てくる始末です。では200年前、100年前の騒ぎの時はどのようなものだったのか?今歴史を振り返ることは、冷静に今を見つめる鍵になると考えます。1902年からちょうど120年後の2022年にこの本を蘇らせることが重要だと考え、今ここに120年前の激動の先人たちの奮闘を翻訳いたしました。是非ご高覧下さい。

1902年出版ジョン・ホッジ博士「The Vaccination Superstition」をマガジン形式にしたもの

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