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レニーとヴァネッサ


「レニーとヴァネッサはデキている」


そんな噂を耳にしたことがある。
音楽雑誌の情報だったかもしれない。
1990年代の話だ。
真偽のほどは、よく分からない。


けれど当時ドレッドヘアのワイルドな風貌で『自由への疾走』を猛々しくシャウトするレニー・クラヴィッツと、小悪魔的魅力ダダ漏れの若いのにやたら妖艶すぎるヴァネッサ・パラディは妙に似合いの2人に思えた。


"付き合ってる"でも
"恋人同士"でもなく
「デキている」というのが
2人らしくて何だか良かった。


1992年発売のヴァネッサ3枚目のアルバム『Vanessa Paradis』は、彼女にとって初の全編英語詞の作品で、プロデュースはそのレニー・クラヴィッツが担当している。


リリースから25年以上が経つけれど、今でも年に数回は聴きたくなる個人的愛聴盤だ。


ヴァネッサのコケティッシュかつ可愛らしい魅力がぎゅっと凝縮して詰まっている。
個人的主観だけれど音楽性も高く、内容も素晴らしいと思っている。


聴き終わると、いつもレニー・クラヴィッツのアルバムの隣に戻す。
逆もまたしかり。
そこが定位置になっている。
いつの頃からか、それがマイルールになった。


真偽のほどはよく分からないけれど、
"似合いの2人" には
なんとなく一緒にいてほしいのだ。

それが、たとえ自分のCD棚の中だけだとしても。




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