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ホームページ

「ホームページ」と改めて書くと、2000年代前半の学生時代に自己紹介ページを作成したり、研究室のページを更新したりしていた頃のことを思い出すせいか、なんだか懐かしい響きにも思えてきます。コーポレートサイトやオウンドメディアなど様々な呼ばれ方をすることもありますが、私は今でも「ホームページ」が一番聞きなじみがあります。

最近、知人のホームページを作る機会がありました。
作ってみて改めて感じたのですが、20年前に比べると、時間も手間も少なく誰でも自作できるようになっています。
ハードウェア面では、サーバ環境を構築しなくてもレンタルサーバを契約すればその日から使えます。
ソフトウェア面では、Wordpressなど仕組みを導入しておけば、FTP/PHP/MySQLなんて聞いたことがなくても一通りの操作ができます。
HTMLの構文を知らなくても最低限の装飾は可能ですし、写真も動画もドラッグ&ドロップするだけで更新することができます。

自作・公開が簡単になったとはいえ、独自のホームページを利用する機会も減っている気がします。
たまたま学生サークルのページを見る機会があったのですが、2017年前後で更新が止まっていました。活動を休止したわけではなく、情報発信の主体がTwitterやインスタグラムに移ったようです。
若者が興味を失ったコンテンツは衰退していく運命にあるのかもしれません。

私自身、消費者としてホームページを見る機会が少なくなりました。
Amazonや楽天市場などのショッピングサイトで買い物した際もショッピングサイト内に用意されている企業情報までしかアクセスしません。グルメサイトや求人サイトなどでも、企業の独自ページまで訪問することが減りました。

一昔前であれば、自前のホームページを持っていることが企業としての信用力に繋がっていた面があったのかもしれません。
“取引先はネットバンクよりメガバンク”、“フリーのメールアドレスはビジネスでは使用できない”といった考え方が変わって来たように、独自ドメインURLのホームページが必ずしも必要というわけではなくなっているのかもしれません。

今回のホームページ作成における、知人の主目的は、コンペ時の応募様式にURLを記入するということだったので、要望に沿ってシンプルなページを作成しました。
ですがこれが、ホームページを利用して売上を伸ばしたい。などの目的だった場合は安請け合いできなかったかもしれません。集客やブランディングといったWebマーケティングの知識・経験不足ということもあり、片手間で引き受けるのは難しいと感じます。

ホームページを見る機会が少なくなったとは書きはしましたが、活躍の場が広がる可能性もあります。デジタル化が進むと法人の登記事項にURLが追加されて、住所や電話番号と同様の扱いになり、決算公告も電子公告が当たり前という未来が訪れるかもしれません。

未来の繋がりで蛇足
ホームページ、ブログ、SNSと情報発信ツールが変化してきましたが、次に来るのはメタバース上でのバーチャル店舗やバーチャル店員かもしれません。
プラットフォームの1つであるclusterに初期アバターでログインしたことはあったのですが、ワールド(自分の部屋)を作成したり、オリジナルアバターを作ったことがなかったので試してみましたが、Blenderでのモデリング、UnityでのVRM化、clasterでの操作、という工程ごとに躓く箇所が毎回あってトライ&エラーの連続でした。
出来なかったことが出来るようになる面白さはあったものの、まだ、ホームページ作成ほどは庶民化しているわけではないと感じました。

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