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善か悪か?そんな簡単なもんじゃない vol.21

先日NHK朝のニュースで、三重県桑名市の「上げ馬神事」についての話題が取り上げられました。

「上げ馬神事」は700年近い伝統を誇る神事で、若者が馬にまたがり人馬一体となって急坂を乗り越え、その回数で農作物の作柄を占う。
元競走馬に約2メートルの土壁を駆け上がらせる伝統行事に、動物愛護法違反の疑いがあるとして愛護団体が6月、関係者約130人を県警に刑事告発した。

5月の神事で1頭の馬が脚を骨折し、その後殺処分とされたことなどからSNS上で批判が噴出。奉納先の多度神社や、無形民俗文化財に指定している県などに対しても対応を求める声が高まったそうです。

ニュースの中では、この殺処分された馬の馬主さんは商売をしており、この件に関する電話が一日じゅう鳴り止まず、お店を1ヶ月間 休業せざるを得なくなったそうです。

私も「上げ馬神事」の映像を見た時、馬がかわいそうだと感じました。動物愛護団体の人が声を上げるのも無理はないと。 
それと同時に、違和感も感じました。

食肉として育てられている動物はどうなんだろうと…。食用として生まれた動物は殺処分OKなの?

私は食用としての牛や豚が殺傷されているところは見たことがない。おそらく見ていられないだろう。
今回のこの出来事を受け、自分なりに あれこれ考えてみました。ネットを見ていると以前から、動物愛護や食肉に関する議論は行われていたのですね。
その中で、私と同じような意見があったので紹介します。

『あなたはとても勉強されているがゆえに矛盾点がよく見えるのでしょうが、そんなに勉強する暇がない人が自分たちの生活感覚の中で感じる「おかしさ」を表明する こともあっていいかと思います。主張に矛盾があってはいけないと言ったら、萎縮して何も言えなくなってしまうことだってあるでしょう。』

1つの出来事に対してみんなが専門的に調べられるわけではない。生活感覚の中で感じる「おかしさ」から議論がはじまり、議論があって世論がつくられていくと思います。
反射的に否定するのではなく、異なった意見にも耳を傾ける姿勢が必要なのではないでしょうか。


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