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前立腺がん治療の実況中継#09 転院

転院

さて、セカンド・オピニオンを経て、陽子線治療も含めて放射線治療を受けてみようかという気になってきました。そうであれば、泌尿器科の先生だけでなく放射線科の先生とも相談しながら治療方針を考えられるようにした方がいいのではないか、とすれば放射線治療を行っていない現在の病院ではなく、放射線治療のできる病院に転院した方がいいのではないか……と方向性が決まってきました。では、どの病院に? 結論から言えば、セカンド・オピニオンをもらったH病院に転院することにしました。膀胱や大腸などへの影響が少ないと言われる陽子線治療がいいかなとも思うのですが、陽子線治療が可能な大学病院では、主治医という制度がなく担当の医師が毎回変わること、陽子線治療をするにあたって他の病院からの紹介でもその大学病院の患者と対応に差がないことが確認できたこと=従って転院先が大学病院でなくても陽子線治療を希望すれば不可能ではないこと、などからH病院がいいだろうという結論に至りました。また、H病院では泌尿器科と放射線科の医師が所属する「前立腺センター」という組織があるということも理由のひとつです。

というわけで、セカンド・オピニオンの報告書を持って主治医に相談したところ、快く転院を了承してくれました。生体検査、2度の手術、2週間以上に渡る入院など、とてもお世話になりました。おそらく、この病院に行くのはこれが最後ということになるでしょう。ちなみに、この日のPSA値は0.272でした。かなり下がりましたね。再び病院間でやりとりしてもらって、転院先への最初の通院は4月1日ということになりました。ちょっと想定外に間が空いてしまいましたが……。

前立腺がんとの診断を受けてからここまで、およそ2か月半が経ちました。その間、止血やら排尿障害やら、前立腺がんの治療というよりもその周辺のことばかりに気を取られていたので、ようやく治療のスタートラインに立ったという感じすらしています。

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