(美達の蔵出しオススメ)戦略と経営の本質をその本から読み解くの!?純粋に読み物としても面白い 『戦略読書日記』 楠木健 プレジデント社

※2014年10月に届いたレビューです。ご留意下さい。

おっ、質の良い本だなあ、というのが、読んでいる間から読了後までの偽らざる感想でした。著者の専門は国際企業戦略ですが、決してカタイだけの人ではなく、適度に肩の力が抜けた学者みたいな人です(これ、私は好意的に捉えています)。

本書は著者の書も含めて22冊を紹介しながら、企業戦略論をはじめ、センス・競争優位・情報・投資・人材・経営者など、多岐にわたる角度から読み解くという手法が使われています。テーマのために使う本、いいんですね。

一部を挙げると、『元祖テレビ屋大奮戦』『一勝九敗』『スパークする思考』『最終戦争論』『日本の経営を創る』『おそめ』『ストラテジストにさよなら』『プロフェッショナルマネジャー』『成功はゴミ箱の中に』『映画はやくざなり』『日本永代蔵』『10宅論』『日本の喜劇人』など、幅広いものでした。著者へのインタビューも含めて479ページありますが、あっという間に終わったという感がありました。

ここから先は

1,212字 / 1画像
書評、偉人伝、小説、時事解説、コメント返信などを週に6本投稿します。面白く、タメになるものをお届けすべく、張り切って書いています。

書評や、その時々のトピックス、政治、国際情勢、歴史、経済などの記事を他ブログ(http://blog.livedoor.jp/mitats…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?