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彼女たちは病身で幻想の世界に生きている! 『ルポ歌舞伎町の路上売春』 春増(はるまし)翔太 ちくま新書


<『天晴!な日本人』、発売中です!>

拙著、『天晴!な日本人』、発売中です!
おかげさまで「じっくり、堅実に」売れているとの連絡が編集者よりありました。
皆さんのおかげです。感謝しています。
今後も、アマゾンのレビューへの投稿も待っています!よろしく!


<本文>


(1月7日記)

テーマは、「今、話題の路上売春の女の子たちの生態・生活と支援体制、なぜ、売春に走るのか?」でした。

皆さんは「ちんぼ」という言葉を知っていますか?
私は小学生の頃から知っていました。言葉の意味だけではなく、その女性たちと、ほぼ毎日、顔を合わせ、言葉もわしていたのです。
と、言っても、私は小学生・中学生の頃なので、「お客さん」ではなく、近所の「お兄ちゃん」でした。

私が小学生の時は、家が歓楽街の近くにあり、近所のヤクザ、売春婦、連れ込み宿やど、これは今のラブホテルのような所で、かつ、売春婦もいます、などなどが「ご近所さん」でした。
マーボの家の隣に、おばさん経営の連れ込み宿があり、常時、5~6人の売春婦のお姉ちゃんがいて、私、トミー、清正などに「ただでいいからやろう」と誘って来ますが、私たちは「ノン」でした。
なつかしい思い出です。とても教育に良い環境で育っていますね!

オヤジは、近所のヤクザたちの間でも王様だったこともあり、それらの親分の家自体が連れ込み宿ということも遊びに行った時に知ったのです。
今の歌舞伎町の女の子たちと同じく、夜になると街角に立って「お兄さん、遊ばない?」と客を引きます。
そうして、ショート△円、ロング△円、まり△円と交渉して、連れ込み宿に消え、終われば、また立つのです。
収入は、歌舞伎町の女の子たちと違って、半分は、その他のヤクザの親分に納めます。今より、はるかに気の毒な女性たちでした。

というので今回は、歌舞伎町に立つ、若い女の子たちの生態に迫ります。
余談ですが、私の時代の立ちんぼは、当時としても年配の40代50代の女性が多く、20代30代だと、もっと値段の高い、ソープランド、当時の呼称はトルコ風呂、または初めから連れ込み宿にいて、客が訪れるスタイルでした。
今より、相場は高かったです。今は過当競争で売春の値段が下落、デフレ化しています。

目次の一部を、ざっと紹介すると、

歌舞伎町の「立ちんぼ」スポット
売春女性が集まる公園
取材の始まり
相場
それぞれの事情
みつぐために
より安く、より若く
路上売春の急増
観光地代
隣り合わせの危険
ネットを避けて路上で
彼女たちの人間関係
21世紀の「浄化作戦」
彼女たちのリアル
ネカフェ暮らし
ホスト通い
自分の値段
キャリーケース一つで上京
出稼ぎと裏引うらひ
私はね、家族が欲しかったんだ
家みたいなホストクラブ
虐待を受けた幼少期
愛を探しに来たんです
ホストのぬま
みつぐための売春
500万円のおねだり
勧誘の場はSNS
10代も通う「メンコン」「メン地下」
女性客を沈める
手を差し伸べる
目の前の困り事
海外で目にした売春の光景
取り締まりのジレンマ
売春は罪にならず
いたちごっこ
売春をさせる構造
風俗やりなよ
彼女たちはどこへ行くのか
臨まぬ妊娠
産みたい
ちゃんとした家族が欲しい
この街に愛はなかったです

などとなっていました。

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